ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」の制作発表が、9月5日に都内にて行われた。
本作は
オーディエンスを招いた本制作発表の冒頭には、ミニライブを実施。劇中からロミオ(古川雄大 / 大野拓朗)、ベンヴォーリオ(馬場徹 / 矢崎広)、マーキューシオ(平間壮一 / 小野賢章 )による「世界の王」、ティボルト(渡辺大輔 / 広瀬友祐)による「本当の俺じゃない」、ジュリエット(生田絵梨花 (乃木坂46) / 木下晴香)による「バルコニー」、ロミオ(古川雄大 / 大野拓朗)の「僕は怖い」、そして、ロミオ(古川雄大 / 大野拓朗)とジュリエット(生田絵梨花 / 木下晴香)による「エメ」の5曲が披露され、会場は拍手に包まれた。
ライブ後には会見が行われ、登壇者の挨拶が一巡すると司会者から進行を振られた小池が“小池の部屋”さながらに、出演者たちそれぞれと独特のトークを繰り広げる。2013年上演版からロミオ役を続投する古川に対しては「(前回上演から古川の)年齢は上がったじゃないですか? 一方、相手役のジュリエットは原作に忠実に若い。どう思いますか?」とツッコミが。古川は「僕もこの作品は純粋さが鍵を握るんじゃないかと思ってまして、29歳の俺がどう純粋さを出すかは、出そうと思って出せるものじゃないので、目の前で起こることに真正面からぶつかることで補えればと」と切り返すと「随分ちゃんとしゃべれるようになったね! 座長感満載!(笑)」と返し周囲を笑わせる。さらに「歌も聴き違えるくらい進歩した。楽しみにしてます」と太鼓判を押した。
同じくロミオ役を演じる大野については、一度「エリザベート」で一緒に仕事をして以降、大野が映像を中心に活躍する姿を見て「あっち行ったか」と思っていたと明かし、「でも今回のオーディション用に歌っている姿をメールで送ってもらって宝塚で見たら、『え、吹き替えじゃないの?』というくらいよかった。舞台への気持ちを失わないで、本当にやりたかったんだってことが伝わりました。その気持が実を結ぶか、見届けたいと思っています」とエールを送る。
「普段は(乃木坂46の一員として)大人数なので、独り身になると……」と緊張気味の生田には「それが初々しさとして、ジュリエットのある種の頑なさに通じるかなと思います」と印象を語り、生田が大学でピアノを学んでるいることについて話題に上げ、「ジュリエットがピアノを弾くシーンがあった方がいい?」と生田に尋ね、「今回は大丈夫です(笑)」と断られ場をなごませる。
生田とWキャストでジュリエットを演じる木下は、今回が舞台初挑戦となる現役の女子高生だ。「初舞台をプロと呼べるかは、どんな俳優であっても微妙で、単純に言うと彼女は素人さんな訳です。一抹の不安はございましたけれども、今見た限りは非常に落ち着いていた」とミニライブの印象を語り、「怖くないの?」と木下に振ると、木下は「非常に緊張するし怖いんですけど、なるべく楽しもうと心がけているんです」と笑顔で返し、新人とは思えない度胸を見せつけた。
さらにベンヴォーリオ役の馬場と矢崎、ティボルト役の渡辺と広瀬、マーキューシオ役の平間には、「心配してません」と太鼓判。小野については「昔子役で『エリザベート』に出てもらって、その後に『モーツァルト!』のオーディションに来てもらったんだけど、成長しすぎていたので肩車のシーンがあるから無理だとお断りしたら、すっごく泣きまくって。エレベーターから下りていくのを見守ったんだけど、こんなに泣いて、あの子の人生はこれで終わったんじゃないかって思った」とエピソードを明かし、「その後、知らないで(小野が声優で出演している)『ハリー・ポッター』を見てました。素晴らしい活躍をしてらっしゃる。楽しみにしてます」と笑顔を見せる。
最後に小池から生田と木下に「ご存知のようにこの話は、ロミオとジュリエットの2人が、結ばれたり、愛のために死んだりするんですけど、結ばれたりするシーンに関してはどうですか?」とラブシーンについて質問が。生田は「私はアイドルなので、ファンの方は心配されると思うんですけど、観に来たファンの方が今度はロミジュリの作品のファンになってくれたらうれしいなと思うので、そう思ってもらえるようにがんばらないと」と回答。
これに対し小池は驚きの表情を浮かべて「いつも宝塚とかやってるものですから、(舞台は)女性のお客様のための商売だと思い込んでました……。絵梨花さんのファンで今日ここにいらっしゃった男性の方はいらっしゃいますか?」と会場に呼びかけると、手や乃木坂46のタオルが上がる一幕も。小池は「みなさん、生田さんが舞台の上で……。許されますか? 我慢できる。我慢してくださいね。舞台の上はかりそめです」とフォローした。
木下は「今はまだ(古川も大野も)優しいお兄さんという感じなので、愛するロミオとして見られるようになっていけるか、少し不安はあるんですけど」と天真爛漫に思いを口にすると、古川と大野は申し訳無さそうな表情を見せ「頑張ります!」とコメント。それを見た木下はあわてて「違う! そういうことじゃないー! ごめんなさい!」と謝罪する展開に。小池が「大丈夫。お兄さんたちは慣れてますんで」ととりなし、会場は笑いに包まれた。
※動画は現在非公開です。
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」
2017年1月15日(日)~2月14日(火)
東京都 赤坂ACTシアター
2017年2月22日(水)~3月5日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
原作:
作・音楽:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:
振付:KAORIalive、小尻健太(尻はかばねに丸が正式表記)
ロミオ:
ジュリエット:
ベンヴォーリオ:
マーキューシオ:
ティボルト:
死:大貫勇輔 /
キャピュレット夫人:香寿たつき
乳母:
神父:
モンタギュー卿:
モンタギュー夫人:秋園美緒
パリス:
ヴェローナ大公:岸祐二
キャピュレット卿:岡幸二郎
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