「ホイッスル！」本日キックオフ、中村嘉惟人ら20名超えキャストが白熱試合を再現

「ホイッスル！BREAK THROUGH-壁をつき破れ-」が、本日8月31日に東京・シアター1010にて開幕。公演に先がけ、本日8月31日にゲネプロが行われた。

原作は、週刊少年ジャンプにて1998年から2002年まで連載されていた樋口大輔のサッカーマンガ。サッカーを愛する平凡な中学生・風祭将が、仲間やライバルとの出会いによって成長していく姿を描いている。2002年からはアニメも放送され、2014年には次世代編「サムライファイト！」が月刊コミックバーズに掲載された。舞台版では、風祭と仲間たちの出会いや、春の大会1回戦・桜上水中学校VS武蔵野森学園中等部の熱戦を中心にストーリーが展開される。

開演時刻が近付くと、会場にはサポーターの歓声のような音が。徐々にボリュームが大きくなり、客席が暗闇に包まれると、ステージ中央に置かれたサッカーボールにスポットライトが当たる。そしてピアノ演奏の国歌「君が代」にあわせてスクリーンに過去の試合映像が投影され、舞台が開幕。続いて「夢をあきらめるな！」「自分の力を信じろ！」「信じていれば夢は必ず実現するんだ！」と力強い合唱を響かせながら、20名を超えるユニフォーム姿のキャスト陣が登場した。

物語は、中村嘉惟人演じる風祭がサッカーの名門校・武蔵野森学園から、楽しいサッカーをやりたい一心で桜上水に転校してくるところからスタート。秋元龍太朗演じる水野竜也をはじめとする桜上水サッカー部の面々と、時に衝突しながらも結束を深めていく。佐藤成樹役の五十嵐麻朝は、原作通りまばゆい金髪姿で登場。試合では、鮎川太陽演じる渋沢克朗、和田雅成演じる藤代誠二、佐川祐平演じる三上亮らを中心とする武蔵野森メンバーと桜上水メンバーが入り乱れ、スライディングやヘデイング、ドリブルの動作を交えた肉弾戦も繰り広げられた。

練習や試合のシーンでは、サッカーボールを効果音と演技で表現。細かなステップとスローモーションの使い分けにより、緩急付いた“エアボールさばき”が披露された。さらにゴールネットを揺らすボールや、蹴った瞬間の足元、フォーメーションや得点などの映像はスクリーンに。ゴールキーパーとフィールドプレイヤーの立ち位置も次々と変わり、臨場感たっぷりに試合シーンが再現される。

またゲネプロでは、谷口賢志演じる松下左右十が本公演のフライヤーを手に「人気サッカーマンガ、初の舞台化!?」とわざとらしく声を上げる場面も。「青春かあ……20年前に終わったなあ」とぼやきつつ、「本番ではここでちょっとだけ面白い話をします」と期待をあおってみせた。なお原作ではこれより先のエピソードからの登場となるが、北村諒演じる椎名翼と小坂涼太郎演じる不破大地も風祭たちとの絡みを見せる。舞台版ならではのシナリオもお楽しみに。

最後にキャストを代表し、中村が「最高のスタートダッシュを切れるようがんばります！」と意気込む。キャスト陣は数時間後に控える本番に向け、ウォーミングアップ完了といった表情でステージを後にした。

「ホイッスル！BREAK THROUGH-壁をつき破れ-」は、9月8日まで上演。