ミュージカル「TARO URASHIMA」が、本日8月11日に東京・明治座にて開幕。前日の10日にはゲネプロが行われ、出演者の
個性的なメンバーが多い中、座組のムードメーカーは誰だったかと聞かれた木村は、座長として「みんながムードメーカーで、まとまりに欠けるチームでしたね(笑)」と稽古を総括。記者たちを笑わせたあと、すかさず「でもそこが楽しいんですけど」とフォローする。また、自身の子供に浦島太郎役を演じると何度説明しても「お椀で鬼ヶ島に行くんでしょ?」という反応が返ってくるエピソードを披露。「一寸法師と桃太郎が絡まっちゃってるみたいで、どこにも浦島太郎が出てこないんですよ……」と今回の役どころである“世界一ツイていない浦島太郎”そのままに、嘆いてみせた。
上原は、自身の役どころについて「ネガティブな乙姫ということで、今までに見たことのない面白いキャラクターに仕上がりました」と出来栄えに自信を覗かせる。ソロナンバーについて問われると「『なるべく少なく』と言ったら、たくさんいただいてしまったのでがんばります。ミュージカルですので、ただ歌うだけではなくお芝居もちゃんとできたら」と意気込んだ。
「池鉄(本作の作・演出を手がけた
太郎の親友・ムサシ役の崎本は「太郎のことが好きすぎて(笑)」と自身の役どころについて紹介。「自分が太郎なんじゃないかと錯覚するくらい、『太郎、太郎』と言い続けています。彼に対する熱い気持ちと友情を表現できるようにがんばります!」と抱負を述べた。
和泉は「(自身の役に)『やんごとないスーパースター』という修飾語がついているので、なるべくそうなれるように。出番が少ない中でも自分の役割をしっかり果たしたい」と地上を治める帝役を演じる上での心構えを語る。一方で「通し稽古が始まってから『これ(僕らが)お金払わなきゃいけないんじゃないかな』っていうくらい、贅沢な遊び満載の舞台になっている」と作品全体の魅力についても触れた。
とよたは乙姫をいじめる継母の鯱姫役にちなみ、頭に大きな黄金のシャチを載せて登場。「小林幸子さんからお借りしてきたんです」「口々に『歩く装置だね』と言われます」と衣装について冗談交じりに語ると、会見場は大きな笑いに包まれる。また、「ストレートプレイで歌わせていただいたことはあるんですが、ミュージカルは初めて。ですので、とても楽しいです」と出演の喜びを語った。
ミュージカル「TARO URASHIMA」は、おとぎ話「浦島太郎」を池田鉄洋が新たな解釈でリメイクしたオリジナルファンタジー。物語は、木村扮する白髪の老人が若者に昔話を語りかけようとする海辺の場面からスタートする。「むかしむかし、あるところに……」というおなじみのフレーズで、時代は一気に過去へ。生来の運のなさでトラブルを引き寄せる浦島太郎と、引きこもりで卑屈な乙姫が繰り広げる恋物語を中心に、アンコー(
木村は、うだつの上がらない浦島太郎役をコミカルに造形。アイドルソングからバラードまで、さまざまな楽曲をたっぷりと歌い上げる。上原は、卑屈さたっぷりのソロナンバー「生まれてサーセン」からキュートな歌声やダンスを披露するシーンまで、役の魅力を幅広く表現した。
本編に続く第2部は「浦島太郎トリビュート・コンサート~鯛やヒラメの舞踊りSHOW~」。2050年に行われたコンサートという設定で、本作キャストの“末裔”たちによって劇中ナンバーが異なるアレンジで披露されるほか、コントや即興劇なども織り交ぜ、盛りだくさんの内容が繰り広げられた。ミュージカル「TARO URASHIMA」は、8月15日まで上演される。
ミュージカル「TARO URASHIMA」
2016年8月11日(木・祝)~15日(月)
東京都 明治座
脚本:
演出:
キャスト
浦島太郎:
乙姫:
カメ:斉藤暁
ムサシ:
甲太子:
ダイオウグソクムシ参謀:
深海王子:
アンコー:
ヒラメン:
丙姫:
クロダ氏 / アイ鯛:
ダテ氏 / キスシ鯛:
ウエスギ氏 / ツメタクシ鯛:
カワイ氏 / チョーネク鯛:
タケダ氏 / ウバイ鯛:香山佳祐
シタスギ氏 / ヘン鯛:
海豚姫 / ムサシの彼女:
貴族ヒダリ麻呂:
コバンザ:高木稟
貴族ミギ麻呂:
タカアシガ二将軍:
竜王:
帝:
鯱姫:
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