ヨーロッパ企画が“大阪のおっさんの劇”に挑む、音楽はキセルが担当

ヨーロッパ企画が「来てけつかるべき新世界」を、9月3日の滋賀・栗東でのプレビュー公演を皮切りに、全国10カ所で上演する。

ヨーロッパ企画第35回公演となる本作は、大阪・新世界を舞台にしたSFコメディ。「自分の中から強烈な獣の匂いがしたので、大阪のおっさんの劇をやりたいと思いました」と作・演出の上田誠は語る。ヨーロッパ企画のメンバーのほか、前作「ビルのゲーツ」にも出演した金丸慎太郎や、諏訪雅による「夢！鴨川歌合戦」で初舞台を踏んだ藤谷理子、イベント「ハイタウン2016」内で特別公演を行った福田転球の3名が参加。また京都出身のバンド・キセルが音楽を担当する。

また「来てけつかるべき新世界」の上演に先がけ、各地でキャンペーンイベントも実施。イベントでは過去公演の上映会やトークが行われる。こちらも合わせてチェックしよう。

上田誠コメント

自分の中から強烈な獣の匂いがしたので、大阪のおっさんの劇をやりたいと思いました。大阪は近いようで遠くて、深いところを触ってみたいなと。 とりわけ「新世界」という街にはひどく憧れがありました。レトロフューチャーそのままの名前と街の感じに。
ジャンジャン横丁には将棋サロンがありましてね、近くにはゲームセンターがあって、そこにも将棋ゲームがやっぱりあっておっさん天国だったりして。そんな新世界を舞台にSFを夢想しました。シンギュラリティのその先を描いた、2つの意味で今回は「新世界コメディ」です。 おっさんがドローンと戦ったり、ロボットアームに王手飛車取りを迫られたり、ホログラフィの娘と言い合いしたり、 そういう来たるべき、来くさるべき、来てけつかるべき新世界を描けたらと思います。

※記事初出時、人名に誤りがありました。訂正しお詫びいたします。