本作は昨年2月にTPAMにて初演。「What is Dance?」をキーワードに、さまざまなジャンルのダンサーと共に「多様性」を描いていく作品だ。出演者は1つの楽曲をもとに各々のソロを制作し、ダンスを発表する。構成・演出・振付の
なお神奈川・神奈川芸術劇場での公演に参加する出演者、スタッフを募集するワークショップオーディションが開催される。締め切りは6月29日。ダンスのジャンルや経験は不問なので、自身のソロ振付作品を発表したい人は応募してみては。
「Attack On Dance」World Tour 2016
2016年9月9日(金)~11日(日)
中国・北京 Beijing Fringe Festival
2016年10月1日(土)・2日(日)
ブラジル・サンパウロ CCSP Semanas de Danca
2016年10月21日(金)~23日(日)予定
神奈川県 KAAT 神奈川芸術劇場
構成・演出・振付:長谷川寧
長谷川寧コメント
何事にもルール、というものがある。 時にそれは何かを規制されることかも知れないが、時としてそれが飛躍をもたらす事がある。 本作品もその様な環境から生まれたものだ。
本公演は2014年、野外での限られた環境での短編上演、という依頼から生まれた作品だ。 普段劇場作品を行っている事が多いので、環境はいつもとかなり違う所からの作品制作となった。 おまけにその時は制作期間も限られていた。
其処で逆の発想をしてみる事にした。 「どうしたら自分の作品を、限られた制作環境の中で上演出来るか」
兎に角負荷を掛けた。
その結果出来上がった作品が本作だ。
その後本作は劇場での本公演として上演された。 参加したダンサーは、コンテンポラリー、バレエ、舞踏、ジャズ、バリ舞踊、ジャグリングetc。 多種多様のダンサーを舞台にあげる事にした。 そして集まったダンサーに課した参加条件は至ってシンプルなものだった。
「10年踊り続けられるソロを作って下さい。」
こうして出演者と私の禅問答が始まりました。 なぜ踊っているのか、どの様に踊りたいのか、その踊りにはどんな意味があるのか。 話し込んで話し込んで、作って貰った作品はどれも切実でした。 今回は、各地で出演者を募集します。 作品内で聞く質問も、国の情勢によって様々に変えていきます。 其処から見えてくる「多様性」がこの作品のテーマです。
これを書いている現在、私はドイツに滞在しているのですが、 劇場やフェスティバルで扱う作品には、現在「難民問題」などアクチュアルな問掛けがひしめいています。 ダンスでその「現在性」、を手にいれる事が出来るか。 踊りという多角的に捉えられる事を得意とするジャンルの中で、明確な問題定義を提示する事が出来るか。 本作もそんな所からスタートしています。
ダンスで世界を変える事は出来ますか?
たったひとつの問いに全てを集約してダンサーは踊ります。 どうかその問いの答えを劇場に目撃しに来て下さい。
2016.6.6 冨士山アネット 長谷川 寧
FujiyamaAnnette Ney Hasegawa
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- WANTED|FUJIYAMAANNETTE
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