風姿花伝プロデュース第3弾、科学者の苦悩描く「いま、ここにある武器」

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「いま、ここにある武器」が、8月15日から28日まで東京・シアター風姿花伝で上演。13・14日にはプレビュー公演も行われる。

「今、ここにある武器」チラシ表

「今、ここにある武器」チラシ表

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本作は、那須佐代子が支配人を務めるシアター風姿花伝のプロデュース公演第3弾。ジョー・ペンホール原作の「Landscape With Weapon」をもとに、戦争への間接的加担に苦悶する科学者の姿が描かれる。

風姿花伝のプロデュース公演は、第1弾として上演された「ボビーフィッシャーはパサデナに住んでいる」が第22回読売演劇大賞で優秀作品賞、最優秀演出家賞、優秀女優賞を獲得。第2弾「悲しみを聴く石」も第23回読売演劇大賞で最優秀スタッフ賞を受賞しており、続く第3弾「いま、ここにある武器」に期待が高まる。

風姿花伝では劇場とアーティストが継続的に創作を行うことを目的としたレジデントアーティストの枠が設けられ、本作に出演する中嶋しゅうや翻訳を務める小川絵梨子が選出されている。上演にあたり、ステージナタリーに寄せられた那須と中嶋のコメントは以下の通り。

那須佐代子コメント

那須佐代子

那須佐代子[拡大]


一昨年から始めた風姿花伝プロデュースは、2年続けて関係者が演劇各賞を受賞するという幸運に恵まれました。客席数100に満たない小劇場が企画した公演がこのような形で評価されたのは、携わってくれた方々の創意工夫と演劇への情熱がもたらしてくれた、まさに賜物だと思っています。
そして第3弾となる「いま、ここにある武器」は、演出の千葉哲也さん・翻訳の小川絵梨子さんを始めとしたスタッフ・キャストが、小劇場では類を見ない程の強力な布陣となりました。
ロンドンの人気作家ジョー・ペンホールの作品を「いま」上演する意味と真摯に向き合いつつ、お客様に大いに楽しんでいただける芝居になるよう、丁寧に創っていきたいと思います。
暑い頃にはなりますが、どうぞシアター風姿花伝までご来場くださいませ。心よりお待ちしております。

中嶋しゅうコメント

中嶋しゅう

中嶋しゅう[拡大]

「いま、ここにある武器」は演出の千葉哲也さんの提案で決まりました。
以前「ブルーオレンジ」という千葉さんが演出し、私も参加した作品も、同じジョー・ペンホールでした。
千葉さんはこの作家の弱者に対する目線の優しさに共感しているんじゃないかと私は感じています。
きっと今回も弱くて、頑固で、不器用な人達のちょっと切なくて、おかし味のある作品に仕上げてくれると思います。そして翻訳の小川絵梨子さんが役者の肉声を引き出す日本語にしてくれ、勿論、役者たちもベストなキャスティングになりました。あとはお客様と一緒に楽しい時間が創れたらと思っています。
是非、シアター風姿花伝に足を運んで頂きたく……お待ちしています。

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風姿花伝プロデュース vol.3「今、ここにある武器」

2016年8月15日(月)~28日(日)※13・14日はプレビュー公演
東京都 シアター風姿花伝

作:ジョー・ペンホール
翻訳:小川絵梨子
演出:千葉哲也
出演:千葉哲也、那須佐代子斉藤直樹中嶋しゅう

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