四季が横浜エリアで長期公演を行うのは、2009年11月から2012年11月までみなとみらい21地区の仮設劇場で上演されたミュージカル「キャッツ」以来約4年ぶり。「キャッツ」が好評のままに幕を下ろして以降、四季は再び横浜エリアでの公演を実現すべく、模索を続けてきたという。
本日5月23日に行われた製作発表会にて、神奈川県知事の黒岩祐治はまず「神奈川県では現在、文化芸術の力で人を惹きつけていこうというプロジェクト『マグカル』を推進しています。横浜を、神奈川をNYのブロードウェイのようにしたく、さまざまな策を進めてきた。『オペラ座の怪人』は私も大ファンでありますけども、劇場の仕掛けがとても重要。創造型劇場であるKAATは大掛かりな仕掛けをするのにふさわしい劇場なので、KAATらしい素晴らしさをご提供できることをうれしく思っています」と喜びを語る。
そして劇団四季代表取締役社長の吉田智誉樹も、「KAATは県内のみならず、日本の演劇界が注目する場。そこで『オペラ座の怪人』を上演できることを光栄に思っています。これは四季にとって、また新しい挑戦であります。横浜にさらなるマーケットを作り、神奈川・横浜の芸術文化、観光や経済の発展に微力ながら貢献したい。上質な大人の作品『オペラ座の怪人』は文化の香り高き横浜にも必ずフィットする、そう信じています」と意気込みを述べた。
劇団四季は、横浜市青葉区あざみ野に稽古場と本拠地を有している。これに黒岩知事は「劇団四季はもともとは横浜の劇団なのだから、その拠点があってほしいなと思っていたところでした。本当は劇団四季の劇場を全部横浜に持ってきてほしいくらい(笑)」と笑わせながらラブコール。これに吉田社長は「横浜はお膝元。1983年以来、30年以上拠点を持たせていただいてますが、この街の暖かさを感じます。四季のファンは全国にいらっしゃいますので、全部劇場を神奈川県に持ってくるのは難しいんですが(笑)、手を携え精一杯がんばっていきたい」と笑顔で応じていた。
黒岩知事は「今回限りではなく、これをきっかけとして劇団四季さんとは長い付き合いをさせていただきたいと思っている」ともコメント。また5カ月におよぶロングラン公演は、KAATにとってこれが初となる。黒岩知事は「最初に聞いたときはKAATでやっている他のいろいろな作品はどうするんだ?と正直思った」というが、「KAATは劇場として大きな機能を持っている。大劇場だけではなく小劇場もあり、稽古場にも使えるスペースなどたくさんの場がある。同時並行でいろんなものをやっているということで、『オペラ座の怪人』を観に来た方が他の作品に出会うチャンスにもなる。『ミュージカル溢れる神奈川』が広がっていくためには、こうしたKAATの使い方は素晴らしいなと、期待しているところです」と展望を語る。
これにKAATの眞野純館長も「今年も去年も年間20数本の自主制作をしてきているが、(四季の)ロングラン公演があるからといって、それらが減るということではない。創造性ある作品が少なくなることは全くありません。四季さんに大きく刺激を受けたいなと思っている。劇団四季さんが作っている質になかなか届かないのはわかっていますが、がんばってついていきたい」と付け足した。
「オペラ座の怪人」は、仏作家ガストン・ルルーの同名小説をもとにしたミュージカル。パリ・オペラ座の地下に棲み、歌姫クリスティーヌに恋をする怪人の愛の様が、
「オペラ座の怪人」横浜公演のチケットは11月に発売予定。
劇団四季 ミュージカル「オペラ座の怪人」横浜公演
2017年3月~
神奈川県 KAAT 神奈川芸術劇場 ホール
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