本作の主人公のモデルは、1991年にパキスタンのインダス川流域で強盗団に誘拐され、激しいバッシングにさらされた実在の日本人大学生。帰国後、週刊誌カメラマンから執拗に追いかけられ、苦悩の日々を送った彼が卒業後に選んだ職業は、自らを苦しめた週刊誌のカメラマンだった。
2013年、2015年に上演された本作は、2016年に読売演劇大賞優秀作品賞を受賞。3度目になる今回の公演は、6月25日に兵庫のAI・HALL(伊丹市立演劇ホール)で開幕したのち、神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオへと巡演する。
なお作・演出を手がける
瀬戸山美咲コメント
「彼らの敵」は長くミナモザの舞台写真を撮ってくださっている写真家の服部貴康さんが実際に体験したことがベースになっています。服部さんは大学生のときにパキスタンで誘拐され、帰国後に週刊誌のカメラマンに追われ、バッシングにさらされました。攻撃され続けた彼はあるとき週刊誌カメラマンになり、攻撃する側にまわります。人は自分の中の「攻撃性」とどう付き合っていけばいいのか。AI・HALLとKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオという、これまでより広い空間にパキスタンと東京を出現させます。ご来場お待ちしております。
ミナモザ「彼らの敵」
2016年6月25日(土)・26日(日)
兵庫県 AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
2016年7月21日(木)~24日(日)
神奈川県 KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ
作・演出:
出演:
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ASADA Yutaka @ghalibasada
【演劇】ミナモザ「彼らの敵」
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「日本人大学生 インダス川 誘拐」が背景にあるとのこと。