長塚圭史が戯曲を読んで号泣、葛河思潮社「浮標」夏に再演

長塚圭史のソロプロジェクト・葛河思潮社による「浮標（ぶい）」が、8月から9月にかけて全国を巡演する。

本作は、ロンドン留学中の長塚が号泣しながら読んだという三好十郎の戯曲。帰国後に立ち上げた葛河思潮社の旗揚げ公演として2011年に初演されたのち、2012年9～10月にも再演され、このほど約4年ぶりの上演が決定した。

日中戦争の影が忍び寄る時代を背景に、生活の困窮、最愛の妻の病苦など、あらゆる困難と向き合う主人公の生き様が描かれる本作。主人公の洋画家・久我五郎には、この役を初演時から務める田中哲司がキャスティングされた。長塚をはじめ、佐藤直子、深貝大輔ら過去の公演にも出演したメンバーが脇を固める一方で、原田夏希、谷田歩、木下あかりといった新たな顔ぶれも加わる。

8月4日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて開幕した後は、愛知、兵庫、三重、福岡、佐賀を巡演。9月4日に東京・世田谷パブリックシアターにて千秋楽を迎える。