宝塚OG「シカゴ」“清く正しく美しく”を背負いNYへ「ワクワクします」

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「ブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョン」が、7月9日の神奈川・KAAT神奈川芸術劇場での公演を皮切りに、アメリカ・ニューヨーク、東京、大阪で上演される。本日5月11日には制作発表記者会見が行われ、峰さを理、姿月あさと湖月わたる水夏希大和悠河初風諄杜けあき、三木章雄が登壇し、それぞれに挨拶を述べた。

「ブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョン」制作発表記者会見の様子。上段左から大和悠河、湖月わたる、水夏希。下段左から三木章雄、杜けあき、姿月あさと、峰さを理、初風諄、lauren kiel(リンカーン・センター)。

「ブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョン」制作発表記者会見の様子。上段左から大和悠河、湖月わたる、水夏希。下段左から三木章雄、杜けあき、姿月あさと、峰さを理、初風諄、lauren kiel(リンカーン・センター)。

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大和悠河

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司会者から再演の見どころを尋ねられた峰は、「下級生から」と大和にバトンタッチ。指名を受けた大和は「『シカゴ』を初めて観たとき、なんてパワフルで、自分に真っ直ぐな女性たちがたくさん出てくるんだろうと感激しました。女子だけで強くたくましく生きてきた私たち宝塚と重なるところもあり、自分自身を重ねながら前回は演じることができました」と前回公演の感想を述べる。さらに「私たちは『清く正しく美しく』を背負って宝塚で過ごしてまいりました。辞めてからも、なおそれを背負っているなと感じます。『シカゴ』の世界とは真逆な世界かなと思われるかと思いますが、そんな私たちが挑む『シカゴ』にご期待ください」と、意気込みを語った。

湖月わたる

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湖月は「自分の芸と向き合っていくことの大切さを、この作品は与えてくれますので、今回もさらに向き合って、少しでも成長したヴェルマをお見せしたい」と力強くコメント。姿月は「お稽古場でも、全員黒い服しか着ちゃいけないとか、衣装も全部オフィシャルの衣装を着せてもらっているとか、非常に細かい契約がたくさんあることが、前回やってみてわかりました」と当時を振り返り、「この厳しい規律が守られている作品だからこそ、私たちも規律に従ってやらなくてはいけないなと身にしみた思い出があります」と再演に向け決意を新たにする。

水夏希

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水は「『シカゴ』は衣装も装置もシンプルで、宝塚の時にラインストーンにスパンコールの衣装と、華やかな舞台装置でやってきた自分から、何もかも剥ぎ取られてシンプルな黒ワンピ1枚で演じる怖さを感じました」と当時の思いを口にする。さらに共演のダンサーたちと「筋肉は裏切らない」と筋トレに励んでいたことも明かし、会場内の笑いを誘った。続けて「ヴェルマはショーダンサーなので、体で魅せないといけない。鏡を見て『こんなヒョロヒョロの自分ではお客さまに説得力がない』と、裸ひとつで表現するという難しさを感じてます。今回もこの原点に戻って、怖さと向き合い新たな作品をニューヨークのみなさまにお届けしたい」と語った。

杜けあき

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宝塚歌劇OGバージョンの、初の海外公演も行われる本作。ニューヨーク公演のためだけに構成される特別なレビュー・ショー「タカラヅカ・アンコール」の演出を務める三木からは、「せっかくなので彼女たちの出身である宝塚がどんなものか一端でも見せられたら」と構想が。それを受け、今回初風とWキャストでママ・モートンを演じることになった杜は「モノトーンの衣装から、カーテンコールで鮮やかな宝塚らしい変身をした時に、ニューヨークの観客がどんな歓声をあげてくれるのか、ワクワクします」と笑顔を見せる。そして「初風さんが『組長は峰ちゃんに譲る』とさっきおっしゃってたんですけど、宝塚はチームワークも売りのひとつですから、それも力にしたいです」とコメントした。

初風も「初めお話をいただいた時、牢屋の番人の役なんてできない……、私には無縁な世界だと思ってました。でも稽古を進めるうちに、だんだん『これ自分に一番合ってる』なんて思えてきました。お上品な歌詞もあるんですよね(笑)。それもへっちゃらで歌ってました」と楽しげに語った。峰は「なんでOGとはいえ宝塚が『シカゴ』やるの!?と毛嫌いされた方もいらっしゃると思うんです。でもぜひ、お願いだから観て!」と作品をアピールした。

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「ブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョン」

2016年7月9日(土)~14日(木)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場

2016年7月20日(水)~24日(日)
ニューヨーク デビット・H・コーク・シアター

2016年8月10日(水)~21日(日)
東京都 東京国際フォーラム

2016年8月25日(木)~31日(水)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

音楽・脚本・作詞:ジョン・カンダー&フレッド・エッブ
脚本・初演版演出・振付:ボブ・フォッシー
演出:ウォルター・ボビー、三木章雄(宝塚アンコール担当)
振付:アン・ラインキング

キャスト

ビリー・フリン:峰さを理、麻路さき、姿月あさと ※トリプルキャスト
ヴェルマ・ケリー:和央ようか、湖月わたる水夏希 ※トリプルキャスト
ロキシー・ハート:朝海ひかる、大和悠河 ※Wキャスト
ママ・モートン:初風諄杜けあき ※Wキャスト
ほか

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読者の反応

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藤沢かなた @raygenic

シカゴの時水先輩も言ってた<筋肉は裏切らない。これ→宝塚OG「シカゴ」“清く正しく美しく”を背負いNYへ「ワクワクします」 https://t.co/azTIjTkMd5

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