開館15周年の京都芸術劇場に朗読劇、ダンス、一般参加型の演劇が揃い踏み

今年で15周年を迎えた京都芸術劇場が、2016年度における主催公演のラインナップを発表した。

5月20日から22日までは、佐々木蔵之介が立ち上げた演劇ユニット・Team申による「男たちの棲家 ～ドッコイ！俺たちはここに居る～」が上演される。佐々木と過去に共演経験のある市川猿之助、事務所の後輩である佐藤隆太が、劇作家・清水邦夫の「楽屋」に想を得たという「男たちの棲家」を発表する。

7月2、3日には、笠井叡と山田せつ子によるダンス公演「燃え上がる耳」が登場。舞踏の創始者の1人としてその歴史を牽引してきた笠井が構成・振付を行う。彼の門下生で、日本におけるコンテンポラリーダンスの先駆者である山田とともに舞い踊り、関西の女性ダンサー4人を率いて新作を上演する。

マームとジプシーを率いる藤田貴大が手がける「A－S」では、出演者とプロジェクトチームのメンバーを一般公募する。5月にオーディション、6、7月にワークショップが行われ、7月30、31日に本番を迎える本作は、とある町に存在していたはずにもかかわらず、皆の記憶の中に存在しない“あやか（A）”と、皆の記憶には存在しているが、町に存在していた形跡のない“さやか（S）”をめぐる物語だ。

10月には、本劇場の芸術監督を務める市川猿之助による歌舞伎公演「三代猿之助四十八撰の内から『獨道中五十三驛（ひとりたびごじゅうさんつぎ）』」が登場。同じく10月に、川村毅が初めて「リア王」を手がけ、麿赤兒を筆頭とした実力派の俳優が出演した2014年東京初演の「荒野のリア」も控える。そのほかの公演ラインナップは下記を参照してほしい。