映画「
本作は、物や場所に残った人間の記憶や感情など“残留思念”を読み取れる元お笑い芸人・仙石和彦と、かつて彼とお笑いコンビ・マイティーズとして一世を風靡した相方の丸山竜司が、事件に巻き込まれていくさまを描いたミステリー。仙石を狂言師の萬斎、丸山を
会場からの大きな拍手に迎えられると、萬斎は「息もつかせぬストーリー展開で、いろんな人間模様が観られる作品です。ぜひ楽しんでください」と挨拶を述べる。宮迫は「宮迫です!」と自己紹介ギャグを披露し、「今日いらしたお客さんが関ジャニ∞のファンじゃないことを祈ります」とコメント。会場を沸かせた。続けて安田が「安田です!」と宮迫のギャグをパクり挨拶をすると、会場からは「キャー!」と歓声が。宮迫が「本家より『キャー』とか言われるな!」とツッコミを入れるも、続く杉咲も「杉咲花です!」と恐縮しながらギャグを披露。高畑も同じようにパクり続けた。
記憶をテーマに脚本を執筆した古沢は「萬斎さんは、かねがね変な人なのではないか?と思っていましたが、実際にお会いしたら想像以上に変な人で。それなら変な主人公にして、萬斎さんがいかに変な人かを全国の方々に知っていただこうと1年がかりで書きました」と語る。萬斎は「当て書きしていただいたわけですが、お笑い芸人というね……。小さい頃から舞台には立っているけど、ボソボソとしゃべるとか、姿勢とか、普段とはまったく違う役でしたので新鮮でした」とコメントした。劇中での木村との恋愛シーンについては「幸せでしたねえ」と微笑む。
萬斎との共演について宮迫は「変な人でしたねえ。狂言師と聞くとお堅い人なのかなとイメージを持っていたら、すごくしゃべるんですよ。『漫才師役をやるんだ。ちなみに、僕は萬斎(まんさい)!』とか言い出すしね」と笑いを交えて現場での萬斎の様子を明かす。杉咲は「最初にお会いしたとき、萬斎さんがハンバーガーを食べてて……。『ハンバーガーなんて食べるんだ』と思いました」と印象を語ると、萬斎は「普通の現代人ですからね、僕」と困り顔で返した。
劇中で特殊能力を使う仙石にちなみ、今欲しい能力を聞かれた安田は「エラ呼吸できるようになりたいですね!」と一言。「趣味がダイビングということもあり、魚に憧れて31年。できるようになるといいなあ」と語った。宮迫は「僕、実は軽い特殊能力があるんですよ。家の玄関のドアを開けるでしょ。そのドアの重さで、妻の機嫌がわかるんです。ほぼ9割は当たります。だからいらないです」とプライベートでの出来事をネタに。萬斎は「伝統に携わっている人間からすると、伝書を著者がどういうつもりで作ったのかなど、知ることができたら面白いですよね」と狂言師ならではのコメントを述べる。
ここでゲスト一同が「スキャナー」とのかけ声のもと、思念の塊をイメージした銀色のテープを客席に投げ込む。最後に萬斎が「キャストそれぞれ個性があり、人生を抱えて生きています。お笑いもあればサスペンスもある。そして多少のロマンスも。自分の才能とどう向き合うのか、社会とどう向き合うのかということも、通奏低音的にある作品だと思います。2度3度、4度5度と観ていただき、吹聴してもらえればと思います」とメッセージを残し、舞台挨拶は終了した。
「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」は4月29日より全国にて公開。
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