お遍路から想を得たマルチメディアパフォーマンスに、酒井はな&島地保武

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ダレン・ジョンストン振付・演出「ZERO POINT」が、6月25・26日に高知・高知県立美術館ホールにて世界初演される。その制作発表が、4月12日に都内で行われた。

「ZERO POINT」制作発表より。左から酒井はな、ダレン・ジョンストン、島地保武。

「ZERO POINT」制作発表より。左から酒井はな、ダレン・ジョンストン、島地保武。

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「ZERO POINT」制作発表より、ダレン・ジョンストン。

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ダレン・ジョンストンは、世界各国で活躍するイギリス人の振付家・ビジュアルアーティスト。2013年に、高知県立美術館のアーティスト・イン・レジデンス事業の一環で高知に滞在制作した際、お遍路からインスピレーションを得て、新作マルチメディアパフォーマンス「ZERO POINT」の創作が始まったという。会見にはジョンストンのほか、出演の酒井はな島地保武が登壇し、それぞれの意気込みを語った。

ジョンストンは本作について「高知滞在中、お遍路について知る機会があり、生まれ変わりとか輪廻転生という考え方に興味が湧いたんです」と説明。「そのあとバービカンセンターでさらに創作を深めていく中で、東洋の輪廻転生の考え方とデジタル世界との適合について考えるようになったことが本作の根幹にあります」と続けた。

本作の音楽を手がけるのは、サウンドアーティストのティム・ヘッカー。ジョンストンは「ティムさんの作品は、音そのものが身体性を持っているような印象で、非常に衝撃を受けました」と述べ、「その後、直接お話をする機会を得たのですが、その中で私たちは作品の中に光と靄を取り入れているという共通点があることを発見しました。そこから瞑想と意識というテーマも浮かび上がってきたんです」と語った。

「ZERO POINT」制作発表より、酒井はな。

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出演の酒井は、「今回は私にとっても新しい挑戦がいろいろあって、未知の世界になるのかなと思っています」とコメント。また「イギリス人の彼(ジョンストン)が考える“東洋の思想”にも興味がありますし、島地とはこれまでも一緒に踊ってきましたが、今回のような形で共演できるのは楽しみですね」と笑顔で語った。

「ZERO POINT」制作発表より、島地保武。

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島地は「えー……がんばります!」と第一声を力強く発し、会場の空気を和ませる。「タイトルからも、すごく想像が膨らみますし、彼とリハーサルする中で、それがどう形になっていくのか……。まだはっきりとはわかりませんが、最終的に目指したいのは『無』かな……」と、言葉を探しながら、真摯に現在の心境を語った。

なお本作は日英豪による国際共同製作となり、高知で世界初演したのち、2017年2月にオーストラリアのパース国際芸術祭、5月にイギリスのバービカンセンターでも上演される。

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「ZERO POINT」

2016年6月25日(土)・26日(日)
高知県 高知県立美術館 ホール

振付・演出:ダレン・ジョンストン
作曲:ティム・ヘッカー
出演:酒井はな島地保武、近藤美緒、浅井信好、飯島望未、大手可奈、辻田暁、中間アヤカ、鈴木奈菜、水野多麻紀、安岡由美香

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高知県立美術館 @ARTMUSEUM_Kochi

【美術館ホール】サイト“ステージナタリー”にて、6/25日(土)26日(日)開催「ゼロ・ポイント」の制作発表の模様を掲載して頂きました!ぜひご覧ください。
https://t.co/EReKIHMP4w

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