「愛情の内乱」は、川村が新しい文体を模索する新作3連作シリーズの最終作品。川村にとって初の「母/家族」をテーマに掲げ、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の兄弟たちにインスパイアされた、母と3兄弟の物語を描く。立ち退きを迫られたある家に暮らす、母と次男、そして住み込みの家政婦。ある日、その家のドキュメンタリーを撮りたいと1人の男が訪れるが、そこへ戦争帰りの長男と長年家出していた三男が帰ってきて……。母を
上演にあたり、川村からステージナタリーに寄せられたコメントは以下の通り。
川村毅コメント
私たち21世紀の人間は大転換期の真只中にいると思います。これまで信じられていた思想、概念、社会の仕組みが失効し、新たな像を見出さなければ生きていけない時代に私たちはいます。家族という関係性もそのうちのひとつではないでしょうか。家族愛、母性愛といった概念は、絶対的な善なのだろうか? そう思えずに悩み苦しんでいる人たちも少なくはないのではなかろうか? そんな思いでこの劇を書きました。
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