地点の新作は、戦争とスポーツの関係に迫ったイェリネクの「スポーツ劇」

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三浦基率いる地点が、最新作「スポーツ劇」を、3月5・6日に京都・ロームシアター京都 サウスホールにて、3月11日から21日まで神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオにて上演する。

地点「スポーツ劇」チラシ表

地点「スポーツ劇」チラシ表

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今作はKYOTO EXPERIMENTとKAAT神奈川芸術劇場の共同製作によるもの。「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2016 SPRING 公式プログラム」のひとつであり、KAATと地点が共同制作する6本目の作品となる。

「スポーツ劇」はオーストリアのノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクの代表作で、ギリシア劇や実在のスポーツ選手のエピソードなども織り交ぜながら、“スポーツと英雄崇拝”“スポーツと愛国主義”“スポーツと国威発揚”といった、戦争の代替としてのスポーツについて描き出す。地点は同じイェリネクの「光のない。」を2012・2014年に上演しており、あるシーンで足だけ見せた合唱隊(コロス)が強い印象を残した。「スポーツ劇」にもコロスが出演するシーンがあり、三浦が今回、そのシーンをどう演出するかにも注目だ。

上演に向けて、三浦からステージナタリーに寄せられたコメントは以下の通り。

三浦基コメント

イェリネクはわかります。誰にでもわかります。
ただし、問題なのは何がわかったのかがわかりません。
そこが「難しい」と言われてしまう所以です。
『光のない。』の初演のときに感じたのは、
何がわかったのかがわからない経験というものを
人は案外欲しているものだし、
なにがわかったのかがわからなくても、
わかったのならいいじゃない、ということです。
並々ならぬ気合いで、音楽監督の三輪さんと、
俳優・スタッフたちとつくりました。
ぜひ見に来てください。

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KYOTO EXPERIMENT×KAAT神奈川芸術劇場共同製作 地点「スポーツ劇」

3月5日(土)・6日(日)
京都府 ロームシアター京都 サウスホール

3月11日(金)~21日(月)
神奈川県 KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ

作:エルフリーデ・イェリネク
翻訳:津崎正行
演出・構成:三浦基
音楽監督:三輪眞弘
出演:安部聡子、石田大小河原康二窪田史恵、河野早紀、小林洋平田中祐気
合唱隊:
[京都公演]朝日山裕子、井上和也、今井飛鳥、今泉唱、大畑和樹、大道朋奈、金子仁司、田嶋奈々子、野老真吾、圜羽山圜、真都山みどり、村田結、好光義也、米津知実
[横浜公演]朝日山裕子、礒崎祥吾(崎はたちさきが正式表記)、宇澤とも子、大畑和樹、大道朋奈、後藤天、鈴木修平、相馬陽一郎、田嶋奈々子、野澤美希、圜羽山圜、村田結、柳内佑介、米津知実

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