中村米吉

中村米吉の#カワイイは世界を救う? 第4回 [バックナンバー]

中村米吉にとって、“生きていくのになくてはならない”カワイイとは…

“波濤を越えて”やってきた、思い出の2品もご紹介

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4月12日に閉幕した「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX」(通称FFX歌舞伎)で、ヒロイン・ユウナを演じた中村米吉。正統派美少女っぷりで観客をメロメロにした米吉ユウナとは、今はFFX歌舞伎の映像配信で会うことができる。このコラムは、そんな可愛すぎる女方・米吉にカワイイものを紹介してもらい、カワイイ×カワイイの相乗効果で読者を癒やすことを目的とする。

5月に明治座創業百五十周年記念「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」への出演を控える米吉。今回は、お家にあった思い出の“カワイイ”を3つ紹介してくれた。1つは、あの大物俳優からのプレゼント、残りの2つは、「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」昼の部「不死鳥よ 波濤を越えて ―平家物語異聞―」の平知盛のように、“波濤を越えて”やってきたもの。旅行気分を味わえる、米吉のお土産話を堪能しよう。

題字:中村米吉

毎日私のこの手に包まれ、口づけを交わすかのように唇に触れるもの…

FFX歌舞伎の千穐楽を迎え、しばしのお休みをいただいている私は、思う存分ペンを走らせようと腕まくりをしておりました(スマホで書いてんだけどね笑)。
ところが、カワイイものなんてそのへんに落ちてたりしないんだこれが。

そこで、今回は手近なところ、普段私のそばにある物の中からカワイイものを探してみました。

まずは、毎日私のこの手に包まれ、口づけを交わすかのように唇に触れるもの。
生きていくのになくてはならない存在。

そう! お箸!

桜の花びらと、“よねきち”というカワイイ4文字があしらわれたお箸。ひょっこりカワイイご本人がのぞく。

桜の花びらと、“よねきち”というカワイイ4文字があしらわれたお箸。ひょっこりカワイイご本人がのぞく。

変な書き方してごめんなさい(笑)。

螺鈿で桜の花びらがあしらわれ、名前の入った愛用のMy箸でございます。
“よねきち”と、ひらがなで名入れされてますが小学生の時から使ってる、というわけではありませんよ!

こちら、なんと市村正親さんからちょうだいした物。
「新春浅草歌舞伎」を我々世代に任せていただいた初年度に観に来てくださり、みんなにプレゼントしてくださった物なんです。
なかなか使い出せず、数年間保管されていましたが、もともと使っていた箸が折れてしまってから、思い切って下ろしまして、それ以来大切に使わせていただいています。
名入れがひらがななところが、なんとも言えずカワイイですよね。

これでご飯食べて、少しでも市村さんにあやかれたらいいなあ。

お次ははるばるスペインから“波濤を超えて”お迎えしたこちらのタンブラー。

思い出のサグラダファミリアタンブラー。ぐるっと裏側までオシャレ!

思い出のサグラダファミリアタンブラー。ぐるっと裏側までオシャレ!

サグラダファミリアで購入した、ガウディによる特徴的な建築物たちがシンプルなデザインで描かれたスマートで魅力的な品物。
飲み口の付いたゴム製のふたまで付いていて、実用性まであふれる優れものです。
ずーっと工事していたあの建物もぼちぼち完成するらしいですし、また行きたいです!

続いても、“波濤を超えて”我が家にやってきたトルコのチャイグラス。

チューリップ型がなんともキュートなトルコのチャイグラスと、負けないぐらいキュートな米吉。お家でトルコのチャイを再現してくれた。

チューリップ型がなんともキュートなトルコのチャイグラスと、負けないぐらいキュートな米吉。お家でトルコのチャイを再現してくれた。

トルコのチャイはミルクティーのような物ではなくシンプルなストレートティーのこと。
西洋と東洋を結ぶ神秘の国では、おじさんもお嬢さんも、お兄さんも奥様もみーんな、このグラスでチャイを飲みながら茶飲み話に花を咲かせているんです。

トルコの国花であるチューリップの形をしたこのグラスはどこの土産物店でも置いてあって、買いたくなるんですよ! これが!

でも、思いとどまるの。これは家では使わないって。
マグカップみたいに取っ手がないから持つときに熱いし、量もあんまり入らないし。

でもカワイイんだ!
とは言っても簡単に割れそうだし、やめよっ!と、欲しくなる欲求に打ち勝ちながら旅を続けていましたが……。

最後の最後、空港の売店で悩みに悩み抜いた末、購入してしまったのです。
街で買えばもっと安かったのに……(笑)。

でも後悔はしていないんです! 記念だもの。
ちなみに、ご推察の通り普段はまったく使っておりません!

あ、日本に帰って来てから初めて役に立ったかもしれない。このコラムのおかげで……(笑)。

プロフィール

中村米吉(ナカムラヨネキチ)

1993年、東京都生まれ。播磨屋。中村歌六の長男。2000年に中村米吉の名を襲名して初舞台。2011年から女方を志し、「鬼一法眼三略巻 菊畑」で皆鶴姫、「与話情浮名横櫛」でお富、「松浦の太鼓」でお縫、「仮名手本忠臣蔵 七段目」で遊女お軽、「絵本太功記」で初菊などを勤める。またアメリカ・ラスベガスで行われた歌舞伎興行では、2015年に「鯉つかみ」小桜姫役、2016年に新作歌舞伎「獅子王」白縫姫役で出演。2015年には「鳴神」の雲の絶間姫役の演技で十三夜会奨励賞、2021年には第42回松尾芸能賞で新人賞を受賞した。昨年7月に上演された「風の谷のナウシカ 上の巻 ―白き魔女の戦記―」、昨年12月と1月に上演された「オンディーヌ」では、それぞれタイトルロールを務め、3・4月に上演された「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX」では、ヒロイン・ユウナ役を勤めた。5月には明治座創業百五十周年記念「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」が控える。なお、5月21日には自身のトークショー「中村米吉 トークショー in 明治座」を開催予定。毎週水曜日にAuDeeプレミアムにて自身がパーソナリティを務める番組「中村米吉 悪魔の時間」を配信中。

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がぶ @gaburi45cc

「毎日私のこの手に包まれ、口づけを交わすかのように唇に触れるもの…」

ハレンチ! https://t.co/hOTyS1UiVo

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