アーティストたちはどんなファッションで稽古に臨んでいるのか? ステージナタリーが送る演劇人の稽古着コレクション、略して「ケイコレ」では、普段あまり見られない彼らの稽古場での姿をご紹介。稽古中のアーティストに稽古着姿を披露してもらい、ファッショニスタな共演者、いつか手にしたい稽古アイテム、公演の見どころなどを教えてもらう。
第93回には、時雨沢恵一の小説を原作とした「キノの旅 the Beautiful World」で主人公・キノ役を務める
Day1
ロンTが好きで、お気に入りの1枚を稽古着にしています。私服の系統が、稽古着と変わらない人なんです。なので、普段からこういう服で生活しています(笑)。基本的にだぼだぼ系が好きで、ちょっと手が隠れるぐらいの袖の長さが好きです。
Day2
最近新しく上下で買ったジャージーです。黒いジャージーをいっぱい持っておきたいと思っていて、その中でもこういうちょっとしたラインやポイントに特徴があるものを選んでいます。あとは、なるべく人と被らないようなものを選ぶようにしています。
Day3
もう本当にこのロンTの花の刺繍は、ど好みです!(笑)
このズボンはすごく裾が広くてはきやすいです。キノのような中性的な役をやるときは、こういう裾のゆったりしたものを選んで、立ち姿を意識したり、自分の気持ちを上げるようにします。
稽古着におけるこだわりは?
こだわりというか、靴は必ず、足がちゃんと平らになって、しっかり踏める中敷きを敷いて履いています。疲れにくいですし、骨盤も矯正してくれるんです。
服は黒が多いですが、人と被らないよう、何かちょっとしたデザインや人と違ったワンポイントが入ったものを着るように意識しています。
「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?
皆さんけっこうおしゃれなんですよ! それぞれジャンルが違っていますし、自分が絶対着ないような派手な稽古着を着ている方もいて……。皆さんの稽古着にちょっと興味を持っていたところなので、どこかで聞きたいなと思っています(笑)。
いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?
靴ですね。値段が高い靴を履いたことがない人生を送ってきたので、機能性がものすごく高い、高級靴をいつか履いてみたいです。
舞台「キノの旅 -the Beautiful World-」で特に注目してほしいのはどんなところ?
稽古では、ワンシーンワンシーン、とてもこだわって作っています。「キノの旅」ならではの会話のテンポや空気感がすごくうまく表現されていると思います。
今回初めて「キノの旅」に触れる方も、原作を知りたくなるような世界にしたいと思って作っているので、いろいろな方に観に来てほしいなと思います。
長年愛されている作品の歴史の1ページを紡げるというのは役者冥利に尽きます。責任もありますが、誰よりも「キノの旅」の世界を楽しんで、舞台上でキノとして生きられるように、今必死に稽古しています。ぜひ楽しみにしていてください。
プロフィール
1993年、東京都生まれ。主な出演作に「浪漫活劇譚『艶漢』」「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」、ミュージカル「スタミュ」、「舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち」「演劇調異譚『xxxHOLiC』」などがある。6月に「ドラマチックライブステージ『アイドルマスター SideM』」、8月に「『ワールドトリガー the Stage』大規模侵攻編」に出演予定。
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舞台「キノの旅 -the Beautiful World-」 @kinonotabi_st
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