下村青

ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.87 [バックナンバー]

下村青の、日々“キラキラ”が増していく稽古着

ラインストーンや輝くシューズ、総柄のセットアップで気分は上々

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ステージナタリーがお届けする稽古着コレクション、略して「ケイコレ」。この連載では、公演を控える舞台人が、自身の稽古着をダイアリー形式で紹介する。さらに座組のおしゃれさんや、いつかゲットしたい稽古グッズ、公演の見どころや意気込みについて聞く。

第87回は下村青。劇団四季時代から際立つ個性で観客を虜にしてきた彼は、現在も、一度観れば忘れられないパフォーマンスで観客を魅了し続けている。そんな下村の次回作は「『シェイクスピア物語~真実の愛~』~SHAKESPEARE OF TRUE LOVE~」。スパンコールやラインストーンなどが付いたアイテムが好きだという下村が見せてくれたのは、写真越しにもそのきらめきが伝わってくるキラキラの稽古着。日々“輝き”が増していくさまを、ぜひチェックしてほしい。

Day1

稽古着は、いつもキラキラしたものを身に着けています。この日は、稽古の初日で本読みだったため、初日から共演者の皆さんを驚かせてはいけないと思い、自分自身としては抑え気味な稽古着をセレクト。さりげなく、上着のジップアップや足元に、ラインストーンが入っています。

マスクまで黒でそろえたシックなコーデだが、ファスナーやベルト、足元でさりげなくラインストーンが輝いている。

マスクまで黒でそろえたシックなコーデだが、ファスナーやベルト、足元でさりげなくラインストーンが輝いている。

Day2

この日は、初めての立ち稽古のため、ヒールを履きました。ヒールを履くと、歌うときや発声がスムーズにいきます。稽古場に「ハムレット」っぽい道具があったので、昔を思い出して、「ハムレット」のポーズをしてみました。足元にキラキラをちりばめ、自分としては抑えたつもりでしたが、内(博貴)くんから「シモム、今日はキラキラだね!」って言われました(笑)。

劇団四季時代にタイトルロールを務めた「ハムレット」を思わせるポージングでパシャリ。きらめく胸元とシューズが“貴族”っぽい。

劇団四季時代にタイトルロールを務めた「ハムレット」を思わせるポージングでパシャリ。きらめく胸元とシューズが“貴族”っぽい。

Day3

稽古スタートから少し経ちまして、共演者の皆さんともなじんできたところで、大好きなDRESSCAMPを着て、稽古に臨みました。DRESSCAMPの大胆な模様がプリントされた上下で、気分をアゲてみました。靴はゴールドが付いたものを選びました。こういった靴は日本にはなく、海外に行ったときにまとめ買いをしてきます。

華やかな総柄でテンションアップ。靴にもキラキラを忘れないのが下村流のコーディネート。

華やかな総柄でテンションアップ。靴にもキラキラを忘れないのが下村流のコーディネート。

稽古着におけるこだわりは?

稽古着のこだわりは、スパンコールやラインストーン、ゴールド、フリンジなど、キラキラしたものを好んで選んでいます。キラキラしたものは、何と言っても自分自身の気分がアガリます。劇団四季の時代は身に着けていなかったけど、そのあと宝塚の方とお仕事をご一緒したときに、稽古場でたくさん身に着けられていたのを見て、たくさん元気をもらえたので、自分でも試してみたら評判が良かった。そのあともキラキラしたものを常に身に着けていると、「下村さんらしいね」って言われるようになりました。

「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?

宝塚出身のこだま愛さんはスカートにスパンコールが付いていたし、小谷嘉一くんはシンプルだけど、さりげなくかわいらしい感じの稽古着を着ていたりして、「皆さんそれぞれの個性があるなあ」と思います。

いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?

DRESSCAMPのハイブランドのセットアップが欲しいです。3日目の衣装は、あるミュージカル作品のオーディションのときに派手さを求めて買い、それ以来、好んで着ています。

それから、2日目の稽古着の写真で首に着けているアクセサリー、SEVルーパー。舞台の本番が長く続くと足腰に疲労がたまるんです。あるとき、知り合いの方からこれをお借りして、2時間ぐらい食事をして立ち上がろうとしたとき、すっと立ち上がれ、とても驚きました。今も愛用していますが、さらに上位のチタンを手に入れることができたら、ますますパワー全開で稽古も本番も臨めるはずです!

「『シェイクスピア物語~真実の愛~』~SHAKESPEARE OF TRUE LOVE~」で、特に注目してほしいのはどんなところ?

劇団四季のときに初めてセリフをいただいた作品が「ロミオとジュリエット」で、今回の舞台では、その物語が生まれる過程の話ということで、とてもご縁を感じますし、同時に思い入れ深くも感じます。自分が演じるフィリップ・ヘンズローという役は、とにかく芝居好き。お芝居のことを常に考えていて、いつも気分が高揚しているキャラクター。どことなく自分自身も親近感を感じます。ビジュアル撮影のとき、内くんが今回の役の扮装姿を見て、とても驚いていました。かつてないキャラクターに仕上がっています。また、これまで以上に共演者の皆さんとしっかりとディスカッションしながら芝居を作り上げています。ぜひ劇場でご覧いただければと思います。

プロフィール

1964年、青森県生まれ。バトントワリングの選手として世界選手権第3位に輝いたほか、1983年には全米オープンバトンで優勝を果たす。1984年に劇団四季に入団し「コーラスライン」で初舞台を踏んだのち、「ユタと不思議な仲間たち」「ハムレット」などに出演。「美女と野獣」ではルミエール、「ライオンキング」ではスカーとして日本初演キャストを務めた。2007年に劇団四季を退団し、その後も舞台を中心に活動。「魔劇『今日から(マ)王!』」シリーズ「ミュージカル『忍たま乱太郎』」シリーズといった2.5次元舞台や「スーパー歌舞伎II『ワンピース』」「スーパー歌舞伎II 『新版 オグリ』」など、幅広く出演している。

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小谷 嘉一 役者・演出家・劇作家 @Konyfeb

下様が名前出して下さってる!! https://t.co/yLdMFR5DW3

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