ステージで輝くアーティストたちの舞台裏での“素”の姿を見せてもらう、ステージナタリーのファッションコラム「ケイコレ」。この連載では、本番に向けて稽古に励む俳優たちが、自身の稽古着姿を数日間にわたって披露する。
第53回には、「アルトゥロ・ウイの興隆」への出演を控える
Day1
基本的には動きやすい格好で。シャツのデザインは某伝説的ミュージカル、ではなく前面は“CAPO”、背面には“EIRA”で、カポエラです。猫の瞳かと思いきやカポエラしている人の姿がポイントです。
Day2
今作の第二の主役・オーサカ=モノレールTシャツ。初演でいただいたもので、稽古場にはこれを着ている出演者やスタッフが必ず数人います。稽古用に用意していただいた帽子が小さくてすぐに脱げてしまうのですが、「頭が大きすぎてすぐには用意できない」と言われました。
Day3
用意していただいた稽古用帽子が小さかったので、家から持って来ました。釣り用のハットです。共演の深沢敦さんから「釣れてますか?」と声をかけられます。
稽古着におけるこだわりは?
上着はストレッチのときに邪魔にならないよう、フードなしで、ジップアップのもの、なおかつ稽古中にジャケットの代用として使えるように内ポケットがあるもので、伸縮性のあるもの、という条件のものが意外に見つからず苦労してたどり着いたのが3日目に着ている上着です。
パンツも、大腿部がやや太めなので、伸びない素材だとすぐに破ってしまいます。なのでとにかく伸縮性重視です。
「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?
渡部豪太くん。稽古着のまま原宿や代官山を歩いていても違和感ないでしょう。このコラムも、僕より豪太くんがやったほうが良かったのではないかと思いながら書いています。
いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?
ありません。というより、できることなら稽古場に手ぶらで行って、裸で稽古したいくらいです。
「アルトゥロ・ウイの興隆」で、特に注目してほしいのはどんなところ?
熱狂の中に見え隠れする、この舞台の本質的なメッセージを受け止め、深く考えてもらえれば幸いです。
プロフィール
1975年、兵庫県生まれ。2000年に映画「忘れられぬ人々」で俳優デビューし、以降は映像を中心に舞台でも活躍する。主な映像出演に映画「シン・ゴジラ」、テレビドラマ「ノーサイド・ゲーム」、連続テレビ小説「ひよっこ」「わろてんか」「エール」、舞台に「バリーターク」「オリエント急行殺人事件」「パンドラの鐘」など。2022年には自身のエッセイ「拾われた男」がドラマ化される。
※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記。
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