アーティストたちの稽古場での姿をのぞき見るファッションコラム「ケイコレ」。この連載では、稽古中のアーティストが数日間の稽古着姿と密かに憧れる稽古場のファッショニスタ、使ってみたい稽古グッズ、作品の見どころをこっそりと教える。
Vol.18となる今回は、演劇界の“スター”
Day1
本番の軍服の形に近い稽古着です。ビルマに派遣された日本軍の隊長役ということで、袖を通すと気持ちが引き締まります。靴は20年以上愛用する私物! 丈夫で履きやすく、よく使っています。
Day2
衣装の着流しに、稽古用の私物浴衣ひもを合わせて。雪駄も愛用の私物です。和物ではいつも浴衣、浴衣ひも、雪駄を用意して稽古に臨んでいます。殺陣もあるので小道具の刀を構えて撮影しました。
Day3
参加したカンパニーで記念に製作した服を愛用しています。ジャージー(上着)には“morio kazama”のネーム入り! パンツは最近購入したユニクロの品です。とにかく動きやすさを重視しています。
稽古着におけるこだわりは?
身体になじんでいる愛用の稽古着(靴や浴衣)と、記念の品を組み合わせて身に着けています。殺陣がある場合は特に動きやすいものを選びます。
「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?
銀次役の中嶋海央くんが着ているユルユルのバスケパンツ。ダボっとしたシルエットで、自分では絶対に着られないので気になります(笑)。
いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?
今から何か特別なものを買おうとは思わないですね。40年以上昔は稽古靴としてNIKEを履いたりしていました。
新宿梁山泊「ベンガルの虎」で特に注目してほしいのはどんなシーン?
初挑戦のテント芝居! 生身の身体をさらす気持ちで、ここ数十年観たことのないような風間杜夫を見せたいと思っています。つかこうへいに「日本一踊ってはいけない役者」と言われた僕のバリ風踊りにも注目(笑)。
プロフィール
1949年、東京都生まれ。早稲田大学演劇専修を経て、1972年に劇団・表現劇場を旗揚げ。1977年よりつかこうへい作品で主軸を担い、1982年に映画「蒲田行進曲」出演。1983年のテレビドラマ「スチュワーデス物語」で人気を博し、以降、映像・舞台など幅広く活躍する。ライフワークとしている「風間杜夫ひとり芝居」を22年間で7本上演。2003年、同作の「三部作一挙上演」では文化庁芸術祭賞大賞、読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞した。2021年、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「セールスマンの死」ウィリー・ローマン役、「女の一生」堤章介役、M&Oplays「白昼夢」高橋清役の演技で第46回菊田一夫演劇賞演劇大賞に輝いた。落語にも力を入れており独演会も多数開催。9月にはトム・プロジェクト プロデュース「風間杜夫ひとり芝居『帰ってきたカラオケマン』」が控える。
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やぢま @ikayoko
なんだこれは!めちゃくちゃカッコいいではないか!
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