左から桐生麻耶、楊琳。

ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.4 [バックナンバー]

シンプル第一の桐生麻耶&“モチベーション”の楊琳

実用性は高く、柄はOSKのシンボル・桜をチョイス!

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ステージナタリーが送る稽古着コレクション、「ケイコレ」。この連載では本番に向けて稽古中のアーティストが、日記形式で数パターンの稽古着を見せてくれる。また稽古着選びのポイントだけでなく、カンパニー随一のファッショニスタや、憧れのアイテムなども紹介する。

第4弾には、OSK日本歌劇団のトップスター・桐生麻耶と、男役スターの楊琳がそろって登場だ。175cmの長身から繰り出されるダイナミックな歌とダンスが持ち味の桐生と、ダンス力に定評があり、涼やかな佇まいで魅せる楊。そんな2人が1月と3月に上演される「レビュー春のおどり」の稽古場から、和気あいあいとした2ショットを寄せてくれた。桐生はシンプル&動きやすさ重視、楊は「モチベーションが上がるもの」と、異なる魅力を放つ2人のスターは稽古着へのこだわりもそれぞれ。ユーモアにあふれた2人のコメントに注目してほしい。さらに本作がトップスターとしてのラストステージとなる桐生は、作品への意気込みを語るほか、次期トップスター・楊へ温かいエールを送った。

Day1

桐生麻耶

日舞のお稽古のために、動きやすい素材のものにしております。

先生の踊りのニュアンスをなるべく取れるようにしたいので、鏡に映る自分のお稽古着はあまり変化がないようにしています。

ベーシックな和装をキリリと着こなす桐生。

ベーシックな和装をキリリと着こなす桐生。

楊琳

普段はほとんど落ち着いた色の着物ですが、今回は劇中で出雲阿国を演じますので、華やかな柄を選んでいます!

大柄な生地に合わせて帯もポップなものにしてみました♪

日舞の稽古のため、和装の桐生(写真左)と楊。桐生は落ち着いた青の着物に腰に巻いた朱色のひもがアクセントになっている。楊は黒と赤を基調にしたモダンな花柄に、愛らしいポップなモノトーンの帯で。

日舞の稽古のため、和装の桐生(写真左)と楊。桐生は落ち着いた青の着物に腰に巻いた朱色のひもがアクセントになっている。楊は黒と赤を基調にしたモダンな花柄に、愛らしいポップなモノトーンの帯で。

Day2

桐生麻耶

1日目と共通しています。写真が変わらずで、つまらなくて申し訳ないです。ふふふ……ただ、普段からこうなので……(笑)。

青色の着物をまとい、扇を広げてしゃんと立つ桐生。

青色の着物をまとい、扇を広げてしゃんと立つ桐生。

楊琳

お気に入りベスト3に入る浴衣です!!

青紫色の地に白丸模様だけという潔いシンプルさがとても好きです。

なんだか日本の“粋”を感じます♪

そして、青い帯には桜の模様が入っています。やはりOSKと言えば“桜”ですからね!!

楊お気に入りの青紫の浴衣に、OSK日本歌劇団のシンボルである桜が刺繍された帯を合わせて。

楊お気に入りの青紫の浴衣に、OSK日本歌劇団のシンボルである桜が刺繍された帯を合わせて。

Day3

桐生麻耶

洋舞の自主稽古があったので、その時のお稽古着です。はい。変わらずシンプルに動きやすさ重視。何のおしゃれもございません。すいやせん(笑)。最近は黒ばっかりですなあ。

この日の桐生は、黒地に金色の額縁がデザインされたロングTシャツをチョイス。

この日の桐生は、黒地に金色の額縁がデザインされたロングTシャツをチョイス。

楊琳

両袖の星柄がポイントです!! こういう少し個性的なデザインがとても好きです♪

パンツはlululemon(ルルレモン)です! ここのパンツはシルエットも抜群で、生地が心地良く動きやすいので、長年愛用しています♪

両袖にあしらわれた星柄をアピールする楊。マスクもブラックでそろえている。

両袖にあしらわれた星柄をアピールする楊。マスクもブラックでそろえている。

稽古着におけるこだわりは?

桐生麻耶

こだわりは、とにかくなるべく動きやすく。あとは、その場面でジャケットを着るならそれに近いものを着て……などですかね。昔は凝ってましたけど、今はもうTシャツにスウェットです。

楊琳

お稽古着は断然動きやすさ重視ですが、同時に自分に似合うことも大事にしています。鏡の中の自分を見て、モチベーションが上がるものですね。着物は涼やかに、ダンスのお稽古着は自分のスタイルやシルエットがカッコよく見えるものを選びます!

「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?

桐生麻耶

虹架路万さんですね!!

日舞のお稽古着も洋舞のお稽古着も、そして私服もおしゃれさんで、すごく好きです^_^

娘役さんの洋舞の際のスカートの種類が豊富なのも、観ていて楽しい!

楊琳

桐生さんと麗羅リコさんですね。

そもそも桐生さんは何でも似合う(笑)。

それに着てるアイテムの幅が広い!! それを何気なく着こなしてるのが本当にすごいです!! まさにモデルさんみたい♪

麗羅さんは、モードな感じがとても似合ってる!

いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?

桐生麻耶

ダンス用のスニーカー。すぐ破けてしまうので、いつか欲しいではなく、いつでも欲してます。

楊琳

憧れの先生とおそろいの稽古着を手に入れたいです……。もう売っていないんですけどね(笑)。だから“夢”ですね。

「レビュー春のおどり」で特に注目してほしいのはどんなシーン?

桐生麻耶

すべてです。どの場面もたくさんの大切なメッセージが詰め込まれています。今できる最高のOSKの「春のおどり」!! それ自体が見どころでありんすっ。

楊琳

全場面注目してほしいです……が! やはり桐生さんが伊達政宗を、私が阿国を演じる場面に注目してほしい!!

あとは2部のレビューショーでの、カンカン帽を使ってみんなで踊るフィナーレです!

OSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」大阪公演チラシ表

OSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」大阪公演チラシ表

今作をもって特別専科に異動される桐生さんから、公演への意気込みと、次期トップスターの楊さんへのエールをどうぞ!

桐生麻耶

いただいたお役にしっかりと向き合って、支えてくださっている皆さまにしっかりとお届けする。舞台で生きる。ひと筋の光を信じて歩んでおります。

楊にエールか……。んー、まあ、いつも心に“轟天”を!!!!! 1度きりの人生楽しもう。だが、人との出会いもその人生1度限りなので、感謝も忘れることなく。えいえいおー!!!

現トップスター・桐生(写真左)と、次期トップスター楊の仲良し2ショット。

現トップスター・桐生(写真左)と、次期トップスター楊の仲良し2ショット。

プロフィール

桐生麻耶(キリュウアサヤ)

栃木県生まれ。1997年にOSK日本歌劇団に入団し、同年「上海夜想曲」で初舞台を踏む。2003年に劇団が解散危機に見舞われた際は、存続のため奮闘。その後、劇団の主力男役スターとして活躍し、2018年8月にトップスターに就任した。近年の主な主演作に「巴里のアメリカ人」「歌劇 海神別荘」など。1月に大阪、3月に東京で上演される「レビュー春のおどり」をもって、特別専科に異動する。

楊琳(ヤンリン)

神奈川県生まれ。2007年にNewOSK日本歌劇団(当時)に入団し、同年「春のおどり」で初舞台を踏む。近年の主演作に「円卓の騎士」「愛と死のローマ~シーザーとクレオパトラ~」など。4月1日付で次期トップスターに就任予定。

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