竹宮惠子
タケミヤケイコ
1950年2月13日徳島県徳島市生まれ。1967年COM(虫プロ商事)の月例新人賞に「ここのつの友情」が佳作入選し、7月号に掲載された。翌年、週刊マーガレット(集英社)の新人賞に佳作入選した「りんごの罪」が同誌増刊に掲載され本格デビュー。徳島大学教育学部美術科を中退後上京し、少女マンガ家のトキワ荘と言われた東京都練馬区大泉にあったアパート、通称大泉サロンに萩尾望都と同居。山岸凉子、大島弓子らとともに、少女マンガ界の革新を担った花の24年組として知られている。1979年に少女コミック(講談社)で連載された「風と木の詩」は19世紀末のフランスを舞台に思春期の少年たちの愛を描き、過激な性描写やインモラルなストーリーで読者に衝撃を与えた。同作とSFロマン大作「地球へ…」の2作品で1979年第25回小学館漫画賞を受賞。「地球へ…」は同年劇場版アニメとして公開され、1978年に星雲賞コミック部門を受賞、2007年にも再びTVアニメ化された人気作。当時の少女マンガ家としては珍しく少年マンガ誌でも連載を持ち、男女問わず幅広い層に支持された。2000年4月より京都精華大学マンガ学科教授、2008年4月よりマンガ学部長に就任。コンピューターで成功に複製された原画と遜色のないマンガ原稿「原画'(ダッシュ)」の研究に尽力している。2001年、社会に貢献する女性を讃えるAVON功績賞を受賞。