ナタリー PowerPush - ユルアニ?
“歌へた芸人”オードリー若林 戦慄の歌手デビューを語る
歌を歌うのはコンプレックス
──この歌を聴いてほしい人はいますか?
若林 基本的に僕は音痴ってことで、一切カラオケに行かないようにしている男なんで、聴いてほしいと思ったことは1回もないですね。「なんか下手だな」って思われることにコンプレックスがあるんです。
──それは若林さんにとって第何位ぐらいのコンプレックスですか?
若林 やっぱり2位ですね。
──おおー。ちなみに1位を聞いてもいいですか?
若林 1位は、女性不信。記事にしにくい? わははははは(笑)。
──春日さんにもコンプレックスってあるんですか?
春日 まぁ難しいですけど……ちょっと華がありすぎるとことかねぇ……。
若林 逆コンプレックス?
春日 うん。やっぱり制限されちゃいますからね、行動に。もう春日が動いたらそれだけでニュースになっちゃうから。
若林 キャバクラで目撃されてるだけでしょ。
春日 無茶できない、お触りできないっていうね。
若林 触ってんじゃねえかよ、お前(笑)。
春日 コンプレックスといえばね、無茶できないっていうね。
若林 コンプレックスじゃねえよ。
加山雄三さんには聴かれたくない
──今回の歌を一番聴かれたくない人は誰になりますか?
若林 うーん……、やっぱり加山雄三さんですかね。放送時間が夜なんで、大丈夫かなとは思うんですけど。加山さんが早起きなのかそうじゃないのかって気になります。加山さん、Twitterやってないですかね。これ聴くかなぁ……。ちょっと怖いですね。だって自分の名曲を芸人に下手に歌われてるっていうのは、ミュージシャンの方からしたらどうなんですかね。
春日 これはあらかじめ言ったほうがいいですよ。ボヤ程度のところで消しといたほうがいいわけですよ。いつか知られるわけじゃないですか。若大将(加山雄三)の側近とかもいるわけですから、どこかから漏れて若大将の耳に入っていくわけで。燃え広がる前に伝えときますよ、それは。
──春日さんが?
春日 なんとかこうね。
若林 え、パイプあんの? 加山さんに。
春日 まぁ今ん所はないけども、なんとか谷村新司さんまで行けばつながるでしょ。なんとかそこはね。
若林 谷村新司さんまでは行けんの?
春日 なんとか行けるんじゃない?
若林 行けないよ。
春日 ダンシング谷村さんとか、そういうツテでね。加山さんのそっくりさんをつかまえて、それこそテレフォンショッキングみたいなね。トントントントンって。だから早いとこ言っといたほうがいいとは思いますけどね、先に。ふざけてんのかと思われたら損じゃないですか。
シンガーとしての目標
──若林さんはシンガーとしての目標はありますか? 「紅白歌合戦」とか。
若林 いやちょっと……(笑)。「紅白」はないでしょ!(笑)
春日 そんなことはないよ、それは。
若林 いや、「ユルアニ?」のリングからは出たくないですよ(笑)。これで例えば「Music Lovers」とか行くことになったら、誰かラバーズゲストなのかって話にもなりますし。
春日 それは加山雄三さんでしょ。こうやって パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!って若大将が手を叩いてね。
若林 たぶんピンで回ることになったら大変ですよ。コンプレックスですからね。なかなか大変ですよこれは。
──春日さんがレコーディングした暁には、その先にはどんな目標があるんですか?
春日 いや、だから目標というか、黙っていても連れていかれるっていうのはあるでしょうね。それこそ「紅白」もそうですし、「輝く!日本レコード大賞」もそうですし。「レコード大賞」は、マチャアキ先生が司会やられてますから、そのパイプってのもありますし。
若林 だからないよ。お前には何のパイプもないよ。
春日 下手したら、面倒臭いですけどグラミー賞とかね。
若林 面倒臭いとかじゃないよ。お前、あんま歌上手くないよ(笑)。
春日 んなこたぁないよ!! だからそれぐらいお前さんも言ったほうがいいんだよ。ドカンとさ、「紅白出る!」とかね。大晦日に日本全国に笑われたらいいじゃない、ね?
若林 いや、ちょっと怖いね。
春日 いやいや。これだって歌があんまり上手くない子どもたちも救われる可能性がありますからね。「ああ、僕も歌っていいんだ」と。それぐらいの感じでやんないと稼げないっすよ、お金は。
オードリー
左/若林正恭(わかばやしまさやす)
生年月日:1978年9月20日
出身地:東京都
右/春日俊彰(かすがとしあき)
生年月日:1979年2月9日
出身地:埼玉県
所属:ケイダッシュステージ