もうすぐ憂鬱な梅雨の季節……ということで、お笑いナタリーでは「雨の日も楽しくなっちゃう雨具」というお題を用意。「またかあ……」「やらなきゃダメ？」と渋る2人にお願いし、思い浮かんだアイデアをラフスケッチにしてもらった。

制作を通じて

片桐仁　乙幡さんはいろいろ細やかなんですよね。頭が柔軟。こういう物を作ってこうやって使おうっていう流れを考えていて、変に造形美にこだわりすぎてない。僕なんかは異様にこだわっちゃうので、作りたい物を作った回とそうじゃない回の差が激しいですもん（笑）。乙幡さんの作品は意図がわかりやすく、コンセプトもしっかりしててしかも笑える。どの作品も今すぐ商品化できそうな完成度の高さです。

乙幡啓子　片桐さんは「やり過ぎ」ってくらいやり過ぎているというか（笑）。実用性とかそういうところでちっちゃくまとまらないところがすごいし、ちゃんと伏線を回収しているところもあって。「どうだ、これ作ったぞ」に留まらずに、ちゃんとオチを作ってますね。かつ芸術としての「芸」にも見惚れます。すごくはっちゃけてるように見えるんですけど、真面目に細部まで作っていらっしゃるので。そこらへんに片桐さんのパーソナリティが現れてるのかなと思います。

片桐　乙幡さんと一緒に作ってたからですよ。1人だったらこうはならなかった。誰とも関わらず15年間作ってきたので、こういう番組で人から刺激を受けるっていうのはすごい新鮮でした。あと意外と自分が作ってるシーンって面白くて。自分の作品作りみたいなものを客観的に見ることができたし、こういうアプローチをするとこうなるんだっていう、すごくいい発見がありました。DVDには自宅での制作シーンが未公開分も含めてたっぷり入ってます。簡単に作ってると思われてますけど、すげえ失敗してますので（笑）、試行錯誤ぶりにも注目してください。