お笑いナタリー Power Push - 臨死!! 江古田ちゃん
鳥居みゆきが語る 初主演ドラマの裏側
気を配ったところは毛の処理
──役を演じるときに、一番気を配った点はどこですか?
気を配ったところは毛の処理とかしかないですね。あとピンマイクが見えないようにするとか。私、声がおっきいんですけど、「あんまり声おっきく出さなくていいです」って言われました。
──ああ、ドラマとコントは声の大きさが違うんですね。
そう、音が割れちゃうのかよくわかんないですけど。気を付けました。
──特典映像の収録風景を見ました。鳥居さんはすごく緊張されてて、「ナチュラル演技は苦手」みたいなことをおっしゃっていましたね。
はい。そう言ったほうがいいかなと思って。そのほうが好感持てるでしょ?
──そうですね(笑)。そのあたりのメイキングすらもメイキングだと。
そんなことないです。盗撮されてました。
──江古田ちゃんに限らず、演技をするうえで心がけていることは何ですか?
セリフを覚えてから(現場に)来ること。私覚えないで来ちゃって、「ちょっと覚えたけど忘れました」って何回もあからさまにバレる嘘言っちゃってました。
──覚えるのは得意なほうですか?
覚えるのは得意です。
──人からもらったセリフを覚えるのは、ご自身で書いたネタを覚えるのと違って大変でしたか?
自分が書いたもののほうが本当はラクなはずなんですけど、最近は無理矢理な言い方をするように書いてるんです。「これ言いづらいな」っていうほうが自分の中で成立させるためにすごく稽古が必要だから、私SとMどっちもなんで、自分をそうやって虐げてます。だから自分のやつのほうが大変だったりします。ほかの人は優しいから、「自分流のニュアンスにしちゃってもいいですよ」とか言うでしょ。私、いただいた台本のセリフは絶対に変えないようにしています。人の手のひらの上で転がされてるって思うと楽しいです。
──では、今後もこういうドラマのお話があったら引き受けますか?
私もともと劇団やってたんですが、すごく下手で、「ド下手、ド下手」って言われ過ぎて血吐いて逃げたんです。あとでトマトジュース飲んだあとだったってわかったんですけど。でも、すごいイヤでずっと芝居はしたくなかった。自分が書いた台本しかしたくなかったんですけど、「江古田ちゃん」に出てそれが変わりました。これちょっとコントっぽいので、すごく楽ですね。
自分の中では全部コント
──シリアスなお芝居というのも今後はぜひやってみたいみたいですか?
でも、シリアスなお芝居が自分の中ではコントなんですけどね。私、漫談とかもやるんですけど、漫談をやってるコントなんです。だから本当に漫談やってる人には「おまえバカにしてんじゃねえ?」とか言われたりします。
──鳥居さんの中では何をやってもコントになると。
はい、今でもそうです。この質問受けてるときも。
──わかりました、これも1つのインタビューコントで。
はい。コントってなんなんだ?
──実際、今回のドラマを撮影してみて、一番大変だったところはどこですか?
一番大変だったところは、お弁当が肉と米が多かったところです。私が食べられるパスタが1回も出なくて、それが大変でした。カルボナーラ1回も出なかった。あと撮影場所がすごく寒かったです。
──撮影現場には暖房器具がなかったんですか?
監督の近くにありました。でも監督が寒くて倒れちゃったりしたら大変なんで、私は我慢しました。
瀧波ユカリ原作による人気マンガを鳥居みゆき主演で実写化したコメディドラマの3枚組DVD-BOX。運命の出会いを求めてさまざまな男性と一夜を共にするフリーター・江古田ちゃんの波乱に満ちた毎日を綴る。全12話収録。特典映像では、未放送エピソードと瀧波ユカリによる特別描き下ろしエピソードのほか、撮影裏やレコーディング風景に密着したメイキング映像も見ることができる。
(C)瀧波ユカリ/講談社 (C)臨死!! 江古田ちゃん製作委員会
鳥居みゆき(とりいみゆき)
生年月日:3月18日
出身地:秋田県
所属:サンミュージックプロダクション