「M-1」の準決勝にキュウがいた
──タイタンの学校の修了生が今後所属するかもしれないタイタンという事務所の特徴も教えてください。
井口 タイタンはやっぱりアットホーム。今日のアウターもそうですけど、僕が(爆笑問題)田中さんの洋服ばかり着ているのを見てもらえればわかると思います(笑)。ギュッとした事務所の雰囲気はタイタンの学校と通ずるものがありますね。
──ウエストランドや日本エレキテル連合が入った2010年頃から積極的に若手芸人を採っていますし、タイタンの学校の卒業生を預かりという形で育成していて、事務所として年々大きくなっていますよね。
井口 5番6番さんの10年くらいあとに僕らが入っているんですが、その間、若手が全然いなくて。タイタンのグッズで「タイタンオールスターズ」っていう所属の人全員がイラストになっている手ぬぐいを作ったら、「医者と弁護士しかいねえじゃねえか!」ってなったらしいです(笑)。
猿橋 そのくらい芸人が少なかったんですよ(笑)。その頃から見てきた身としては、これだけ芸人が増えて、学校までできて、本格的に芸能事務所になってきたなとうれしく思いますね。
井口 だから「M-1」の準決勝にキュウがいたのは心強かったです。同じ事務所から2組残るなんて初めてだったので。
猿橋 僕としては毎年毎年タイタンの誰かが注目されてほしいという思いがあって、だから学校で講師をやっている部分もあるんです。「M-1」でのウエストランドやキュウの活躍を見て、それも夢じゃなくなってきているなと感じましたね。自分がまだ芸人として所属していたらすごく嫌でしょうけど(笑)。
井口 下からの突き上げが一番嫌ですからね! だからさっきの講義も、こいつらが伸びると思うとアドバイスとかしたくなかったです、本当は(笑)。
──河本さんはどうでしょう。タイタンの変化は感じますか?
河本 昔は飲み仲間なんて同じ事務所ではいなかったので、オーディションとか、事務所ライブが終わったあとにそのまま飲みに行けるのはうれしいです。
井口 タイタンの変化じゃなくてお前の身近に飲み仲間が増えたって話じゃねえかよ!
4期生は河本と同期になれる?
──先ほど少し話が出ましたが、改めて「M-1」決勝はどんな舞台でしたか?
井口 行ってみなきゃわからなかったことはたくさんありました。マヂカルラブリーさんは今回決勝決まった瞬間「怖い」と言っていましたけど、僕らは結果が振るわなかったときの怖さを知らないから、「やったー」という気持ちしかなかった。いざこれを経験して、もっといろんな戦略をギリギリまで練らなきゃいけないなと思いましたね。
河本 僕は後悔しかしていないです。自分の出来としては0点。これを取り返すには、またあそこに出て100点のパフォーマンスをするしかないので、もう1回井口にがんばってもらって……。
井口 なんで僕ががんばんなきゃいけないんだよ。お前ががんばれよ!
──それを挽回するために発声の授業に通いたいと「ぶちラジ!」でもおっしゃっていましたね。
河本 そうです、そうです。「声が小さい」っていうのはずっと言われていて。自分では出してるつもりなんですけど。タイタンの学校の講師には元フジテレビの山中秀樹さんもいらっしゃるということなので、次の期から発声の授業だけ通わせてもらって、いい発声方法を身につけたいです。
井口 だから同期ですね、これを読んで入ってくる人たちと。
河本 4期生になります。よろしくお願いします。
2021年2月18日更新
クレソン往西遼河さん
芸人になりたくて上京してきたのですが、ほかの事務所のネタ見せで「何が面白いかわからない」と言われたのがすごくショックで。でも、諦めずにがんばりたいと思いタイタンの学校に入りました。猿橋先生は「こういう展開もあるんじゃない?」とか、「ここが面白いからもっと膨らませよう」とか、否定せずにアドバイスをくれるのがありがたいです。正直まだ、自分自身で成長を実感できているとは言えないのですが、今のネタに対して「もっと面白くできる」と思えているということは、よくない部分に気づけたり、自分の求める基準が上がっていたりするのかなと思います。
ミケランジェロ橋本綾里さん
発声や発音の講座が特に役立ちました。もともとダンスの仕事をしていたので表に立つことはそこまで苦ではなかったんですが、人前でしゃべるという機会はあまりなく、最初はよく「声が小さい」と言われていました。今は声が出せるようになりましたし、ネタでミスったあとに「こういう声の出し方をしたら巻き返せる」というのが実践を通して学べたと思います。同期も仲がよく、交流を深める中で相方も見つけることができました。少人数制なので講師の方の話を聞きやすい雰囲気で、気軽に質問できるのはタイタンの学校ならではのポイントだと思います。