ナタリー PowerPush -日清食品 THE MANZAI 2013 特集
2013年12月15日(日) 19:00 ~ 21:39 決勝大会 フジテレビ系列にて生放送
<出場者>
アームストロング / アルコ&ピース / 囲碁将棋 / ウエストランド / S×L / 三四郎 / 三拍子 / 磁石 / ジャルジャル / 笑撃戦隊 / スパローズ / 超新塾 / 東京ダイナマイト / トンファー / 2丁拳銃 / Hi-Hi / ハライチ / ブルーセレブ / ゆにばーす / レイザーラモン
泣いても笑ってもラスト
MCのあべこうじは「泣いても笑っても本戦サーキットラストでございまーす!」と景気よく登場。ゼロ番手はマキシマムパーパーサムで、あべは2人に「彼らのネタ如何で空気感が変わる」とプレッシャーをかける。マキシマムパーパーサムはおなじみ「ハゲとるやないかい!」のくだりを披露したあと、ハゲにまつわる歌ネタを連発。長澤が「気楽なもんですなー!」というセリフを挟む余裕もあり、本戦サーキット本編への土台作りは万全だ。
「爆発だ!」漫才ダイジェスト前半戦
いよいよ20組の認定漫才師が、5組ずつ4ブロックにわかれて漫才を披露する。トップのゆにばーすは、はらが「イエーイ!」と威勢よく拳を突き上げたほか、とある我欲を満たそうと執着。ブルーセレブは、丸山が歪みきった恋愛観を見せつける。ウエストランドは河本が「今ハマッてるもの」を明らかにし、井口は速射砲のようなツッコミに一段と拍車をかけた。登場するなりタイムリーな芸能ネタを次々と投げ込むのは三拍子。永沢が「もうすぐクリスマスだから彼女がほしい」と切り出す磁石は、色恋沙汰をテクニックたっぷりに料理していく。
三四郎は「爆発だ!」というフレーズを皮切りに、小宮の心の叫びが連爆。「小さい頃の遊び」を切り口とした囲碁将棋は、文田の個性がにじみ出てしまう。続くジャルジャルは、この日発表されたランキングで2位の好成績を収めた出来。漫才師らしいスーツで並ぶ彼らが、漫才の常識を覆すようなギミックで会場の空気を支配する。レイザーラモンのネタではHGのギャグに関するとある儀式が執り行われ、RGが多芸ぶりを発揮。「怖い話」を始める2丁拳銃は、上半身のとある敏感な部分にこだわりを見せた。
「我慢できない!」漫才ダイジェスト後半
S×Lはマイクの高さを調整するくだりでひと笑いさらうと、酒井が理不尽なクレームを加藤に突きつける。この日のランキング1位を獲得した東京ダイナマイトは、私生活にまつわる自虐的な挨拶に始まり、とある有名番組を模したやりとりで勝負をかけた。アルコ&ピースは、平子の胸をはだけた衣装や豪快な立ちふるまいに目を奪われるが、酒井のセリフも随所で効果を発揮。ハライチは、澤部が「アルコ&ピースとレイザーラモンのあとだけはイヤだった!」とネタ順への不満を口にしながらも、彼らならではの漫才で客席を沸かせた。超新塾はおなじみロックンロール漫才。外国人アイクの違和感が細かく笑いを生み出す。
「スポーツが好きな女性はいい」という導入から、おもわぬ着地点へ辿り着いたのはトンファー。笑撃戦隊の漫才では、柴田の奇妙な物欲が野村を呆れさせる。アームストロングは、安村の挙動が序盤から明らかにおかしい。スパローズは大和が「我慢できない」ことを訴え、過去に辛酸を舐めた経験に基づき全方位的に牙を剥く。この本戦サーキット5戦目でトリを務めたのはHi-Hi。「最後ですよ! お客さんもがんばってね!」と気さくに挨拶した上田は、次第に脱線を繰り返し、岩崎は負けじとテンション高く対応した。
フリートークは紹介制
フリートークでは、あべが「三四郎の小宮とゆにばーす川瀬名人は、目がバッキバキのところが似ている」と指摘。川瀬名人は小宮を慕っていると明かし、一方の小宮はRGの名前をむやみに連呼する。RGは「RGと言えばウケる時代やけど!」と満更でもない様子だ。そのほかレイザーラモンの髪型がコンビ揃ってどぶろっくに似ていることから、RGが「もしかしてだけど」を口ずさむ場面もあった。
トークはあべの提案で紹介制が採用され、次々と主役が入れ替わることに。この日の手応えを「どうかなー?」と不安視する磁石・永沢は、囲碁将棋を紹介する。文田はやけに真面目な話を展開し、あべに「アスリートか!」と指摘された。このあと、ジャルジャル、アルコ&ピースへと芸人の輪は連鎖。平子が超新塾アイクにケンカを仕掛ける場面もあったが、これはあくまでジョーク。2人は楽屋でアメリカのスタンダップコメディについて意見を交換した仲だという。
即日審査の結果、2位がジャルジャル、1位が東京ダイナマイト。ジャルジャルは揃って「嬉しいですね!」と喜びを表現したものの、やがてこの日披露したネタを思わせる特異な言動を繰り返した。そんなジャルジャルの態度に、ウエストランド井口が「ただの変な人でしょ!」と絡み出すと、トークの焦点は次第に井口とS×L酒井は似てるか似てないか、といった攻防に移行。この攻防は盛り上がりを見せたが、ジャルジャル福徳は「僕らの2位が薄れる!」と嘆いてみせた。
東京ダイナマイトは、ハチミツ二郎が「優勝して大金持ちになったら、ドーナツのテーマパークを作ります!」と宣言。この荒唐無稽なアイデアに、S×L加藤ただ1人が目を輝かせる。ハチミツが「ゴーカートのタイヤとハンドルがドーナツになっている」とドーナツランドの構想を披露すると、加藤は無邪気に「やったー!」。ヒートアップしたハチミツは、自らをチーモンチョーチュウにかけて「中年チョーチュウ」と名乗ったほか「君たちが1人でもいる限り、みちのくプロレスは永遠に不滅だ!」とマイクパフォーマンスを展開した。
DVD日清食品 THE MANZAI 2013
フジテレビ系列にて、2013年12月に生放送予定!
MC:ナインティナイン / 高島彩
佐野瑞樹 三田友梨佳(フジテレビアナウンサー)
最高顧問:ビートたけし
2013年12月4日更新