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「野田レーザーの逆算」とは

「ひらめき」の野田クリスタルと「知性」のカズレーザー、2人によるクイズ番組。ここで求められるのは「答えから問題を導き出す」という“逆算思考”だ。出題するのは野田クリスタルやカズレーザー本人やゲスト、番組スタッフ、視聴者などさまざま。クイズはもちろん、芸人たちの掛け合いも見どころとなっている。

お笑いナタリーが先日取材に臨んだのは、謎解き制作集団・NAZO×NAZO劇団の松下洋介、中道美希が出題者として、QuizKnockのふくらPが解答者としてゲスト出演したTELASA配信オリジナル回。そこで“超高難度”の逆算クイズが出題されるのだが……。カズレーザーとふくらPがクイズを解くスピードに野田は「天才と天才に挟まれてる！」と驚愕。収録時間が短縮される、いわゆる“巻き”を避けられないほど3人の解答が冴えた配信回をチェックしよう。

野田クリスタル×カズレーザーインタビュー

真空ジェシカの“ホーム顔”はこの番組だけ

──先ほど“超高難度”のTELASA版を収録した感想は？

野田　「野田レーザーの逆算」が難しい謎解き番組になる瞬間ですね。番組が変わる瞬間。おちゃらけることができない。

カズレーザー　「ここから仕事が始まる」という気持ちになります。

──今回のクイズに対して手応えは？

野田　手応えは、TELASA配信版ではずっとないです（笑）。

カズレーザー　疲れますけど、今日は収録が早く終わったのでうれしいです。この番組のコンセプトは「巻いて終わらせる」なので（笑）。

野田　どんだけ巻けるか。

カズレーザー　入り時間と終わりの時間を事前に渡してもらうんですけど、「これくらい巻けるだろう」と逆算をして自分の予定を組んでいます。もし巻かずにスケジュールのまま進められたら、たまったもんじゃないです（笑）。

野田　次の仕事があるときは危ない。

──ご自身のスケジュールも逆算されているんですね！ 2020年10月の放送開始から半年が過ぎましたが、ここまで番組にどんな思いを抱いていますか？

野田　この番組から生まれた逆算が多いです。コウメ太夫のTwitterでのツイートを使った「チクショー逆算」とか。今や日本の代表的なコンテンツになっていると言われていますから。

カズレーザー　インフルエンサーも真似しているそうです。

──実際に周囲からの反響を聞くことは？

野田　クイズが好きな人は本当に観ていますよね。

カズレーザー　たしかに。しかも当初の予定と違って、本当にガチクイズ番組になってきた。

野田　最初の頃は「それは本当に答えなのか？」というあやふやな部分があったんです。

カズレーザー　「そのへんは、まあいいじゃない」という感じでした。

──番組が進化を遂げている、ということになるでしょうか？

野田　進化か変化か。いつもどおり“クソ芸人”を呼べば、また戻ると思います（笑）。

カズレーザー　最近ゲストがちゃんとしすぎているんです。ジャニーズの方とか、QuizKnockの方とか。ちょっとスタッフさんもがんばりすぎかなと。もう1回、真空ジェシカを軸に考えてほしい。真空ジェシカが“ホーム顔”をしていたのはこの番組だけですから。

野田　Dr.ハインリッヒの回の問題は本当にひどかったです。「解けるかあ！」っていう（笑）。あんなのもあっていいなと思います。

2人だけが面白く思ってるんじゃないか説

──お二人がレギュラーで本格的に共演するのはこの番組が初めてかと思います。ここまでやってきて、互いの印象は？

野田　今日改めて思ったんですけど、「こんな、大喜利の答えかぶるんだ！」と。それはうれしいですね。

カズレーザー　そうなると、「2人だけが面白く思ってるんじゃないか説」がありますね（笑）。2人とも地下の時代が長いので。

野田　大喜利の部分、楽しいです。

カズレーザー　微妙に土壌は違うんですけど。それぞれが違う道に行きましたし。同じ大学で学んだけど、アメリカとソビエトに渡った科学者みたいな。

──そんなお二人が、この番組をまだ観ていない視聴者にオススメするとすれば、どういうポイントでしょうか？

野田　ゆるいクイズ番組でもあるし、ゆるい大喜利でもあるし、そのちょうどいい真ん中を狙っているので、見やすいと思います。バカみたいにド深夜にやっていますけど、その時間でもやれる。

カズレーザー　まだ観ていない方はあまり構えずに、恋愛リアリティショーだと思って見てもらえれば（笑）。

──最後にお笑いナタリー読者へのメッセージをお願いします。

野田　逆算クイズを引き続き募集しています。これまで僕らの考えてきた問題があったんですけど、それもなくなるくらいにいい問題がどんどん送られてきているので、いい逆算クイズを考えてほしいです。

──お二人が考えるクイズの数は減っている？

野田　そうですね。1回の中に3問くらいはあったんですけど。

カズレーザー　徐々に減らされていって、ついに打ち合わせとかがなくなりました。

野田　視聴者からの良問が、それだけ多くなってきたということですね。

カズレーザー　何も考えずに観ていただいてもいいし、真剣に観ていただいて楽しんでもいい。万人受けする番組だと思います。我々のことが苦手じゃなければ観てください（笑）。

野田クリスタルとカズレーザーのオススメ回をTELASA（テラサ）で楽しもう！

野田　GAGの福井が番組中に名前を「福田」と間違えられたことに文句を言いに来ただけの回。すごくオススメです。逆算という名の、ただのクレームですから（笑）。

カズレーザー　スタッフさんも「そのとき、テレビにU字工事の福田さんが映っていて……」という言い訳をしていて、何一つ納得いかない回でした（笑）。

カズレーザー　三日月マンハッタンの仲嶺さんが出題していた「こち亀逆算」……あ、この問題は別に観なくてもいいです（笑）。ただ、そのとき一緒に（クイズ作家の）矢野了平さんが作ったクイズ（「54字の物語逆算」）をやって、これはすごくオススメです。このほかの回も全部オススメです。