千原ジュニアをはじめとする芸人たちが出演するトーク番組「千原ジュニアの居酒屋たこしげ」が映像配信サービス・大阪チャンネルで2月12日(月)に配信開始される。これは約30年にわたって関西の芸人たちに愛されてきた実在の居酒屋「たこしげ」を舞台にした番組。プライベートと変わらない素の芸人たちのトークを存分に楽しめる。
お笑いナタリーは同番組の企画発案者でもある千原ジュニアにインタビューを実施し、常連の居酒屋をそのまま番組の舞台にするという大胆なアイデアを実行した手応えを聞いた。またジュニアが共演した芸人や期待する若手について語るひと幕もあるのでそちらにも注目を。
取材・文 / 塚越嵩大 撮影 / 森好弘
2月12日(月)より配信!
新オリジナル番組「千原ジュニアの居酒屋たこしげ」
千原ジュニア インタビュー
家のリビングでしゃべっているのと変わらない
──「千原ジュニアの居酒屋たこしげ」は多くの芸人さんが通う居酒屋「たこしげ」が舞台のトーク番組です。なじみの店で番組を収録した感想はいかがですか?
普段のスタジオに比べると“ドホーム”なので、家のリビングでしゃべっているのと変わらなくて、勝手に始まって勝手に終わった感じです。
──芸人さんたちが飲んでいる様子をそのまま切り取ってパッケージしたような内容ですよね。初回の収録ではどれくらいカメラが回っていたのでしょうか?
いつ始まっていつ終わったのかもはっきりしないままでしたけど、おそらく2時間から2時間半くらいやと思います。白黒というよりはグラデーションで始まって……そこからはホンマにあっという間でした。撮影後もみんなで残って飲んでましたし。
──「たこしげ」のマスターも会話に参加していましたが、とてもしゃべりが達者に感じました。
マスターは、俺らの世代の芸人との共通言語があるので、しゃべりが達者だと感じるのかもしれないです。かれこれ25年から30年くらいになる付き合いで、俺がまだ大阪に住んでいた頃はプライベートでずっと遊んでいました。
──お笑いに携わっている方ではないのでしょうか?
まったく携わってないです(笑)。
ダイアンやかまいたちとのトークは刺激になる
──初回の収録ではダイアンとかまいたちが登場しましたが、「たこしげ」の収録で印象は変わりましたか?
ダイアンは仕事で会ったことはありますけど、一緒にお酒を飲むのはほぼ初めてだったと思います。2人ともおもろいなと思いました。かまいたちもそうですけど、しゃべっていておもろいし刺激になるし、楽しかったです。
──そんな芸人さんたちが、飲み屋にフラッと立ち寄る感じで登場するのもこの番組ならではです。
そうですね。かまいたちは、スケジュールが「たこしげ」で仮押さえになったまま当日を迎えたらしくて、ゲリラ的に来たんです。自由ですよね(笑)。普通に飲みに来た若手芸人もそのまま隣に座って収録に参加していました。
──ジュニアさんと若手芸人がどう絡むのかもお笑いファンが注目する点だと思います。トークでジュニアさんが「この間『よしもと漫才劇場』を観に行ってきた」と言っている場面がありましたが、普段から関西の若手芸人をチェックしているのでしょうか?
いや「若手をチェックする」という感じじゃなくて、空いた時間でフラッとお笑いを観に行くときが結構あるんです。大阪で「新・ミナミの帝王」っていうドラマを毎年撮らせてもらっていて、撮影の合間にだいぶ時間が空いたので、そのときに漫才劇場に行ったんだと思います。実は一昨日も浅草の演芸場に行きました。タイミングが合いさえすれば、映画館に行くくらいの感覚でお笑いの劇場に行きます。
──舞台だけではなくてテレビでもいいのですが、最近見た若手芸人さんの中で「面白いな」と思った人はいますか?
霜降り明星に注目しています。この間の「オールザッツ漫才2017」も一緒だったんですけど、いい意味で狂っていて。せいやは「すべらない話」でも初登場でMVSを獲りましたし。
──私も「オールザッツ漫才」で観た霜降り明星は衝撃でしたし、かなり笑いました。
衝撃でしたよね。今までのどれにも当てはまらない感じで。ギャグなのか、ネタなのか……。今後どうなっていくのか非常に楽しみです。
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紅しょうが・熊元プロレスの恋愛話
- 千原ジュニア(チハラジュニア)
- 1974年3月30日生まれ。京都府出身。1989年に実兄・せいじと千原兄弟を結成。