ナタリー PowerPush - さまぁ~ず×さまぁ~ず

DVD / Blu-rayボックス第7弾完成 撮り下ろし特典ロケを徹底レポート

さまぁ~ず2人のフリートークが楽しめるバラエティ番組「さまぁ~ず×さまぁ~ず」(テレビ朝日系)のDVD第7弾がいよいよ発売。2011年後半から2012年上半期までの放送回の中から厳選された傑作トークが2枚のディスク「さまぁ~ず×さまぁ~ず vol.14」「同vol.15」に完全収録される。さらに今回は、DVDボックスのほか、さまぁ~ず初のBlu-rayボックスも登場。完全生産限定版DVD / Blu-rayボックスには、2枚のディスクに加えてテレビ未放映の撮り下ろし特典ディスクが封入される。

今回、お笑いナタリーは、この特典ディスクのロケ現場に密着。「相方のテンションが上がる店に連れて行こう!」や「クイズ『さまぁ~ず×さまぁ~ず』」といった企画のレポートとともに、2人のインタビューを掲載する。

取材・文 / 遠藤敏文 インタビュー撮影 / 辺見真也

作ってない状態のさまぁ~ずは「さま×さま」の中にいる

──まずvol.14の本編では、大竹さんの息子さんが生まれたお話が出てきますね。

大竹一樹 この巻で生まれてるんだ。何を話したのかは基本的に覚えてないですけど(笑)。

三村マサカズ 本当に「さまぁ~ず×さまぁ~ず」って覚えてないんだよなー。

大竹 話したら大体その場で終わっちゃうんで。「このネタをよそに持ってって……」とかって、できないんですよ。ネタいっぱいあるのに、よそで「なにかありますか?」って言われたときに「なんにもないです」って。

三村 2週に1回やってるんですけど、その2週間の間に起きたなんでもない出来事を喋ってるから、オンエア見て新鮮だったりするんですよ。もう忘れてるから。(DVDの資料を見ながら)「優羽くん、スイミング用海パンで外出」ってタイトル見ても、俺もうわからないもん。

──あはははは(笑)。

三村 こんな出来事ありました?

大竹 本当そうなんですよ。

──2007年に番組がスタートした当初は、「今日はこの話をしよう」って事前にエピソードを用意されていたんですか?

大竹 うーん、あったんでしょうかねえ……。

三村 でも、いまでも始まる直前に、「なんか話あったっけなあ?」って考える時間は10分くらいはある。

──10分くらい(笑)。

三村 で、「ねえや!」って、そのまま出て行くときもある。

大竹 なんにもないときもけっこうありますからね。そのほうが盛り上がったりすることもあって。やっぱり2週間くらいじゃ何もない。だからよくこの番組こんなに長く続いてるなって。

三村 それは本当に。

大竹 トーク番組だと、「なんか面白話ありますか?」って事前アンケートがあって、プレッシャーがかかるんですよ。「絶対決めにいかなきゃいけない!」みたいな。「さまぁ~ず×さまぁ~ず」は、それがないから自然にやれてるんです。いや、本当はダメですよ、お笑いに徹していかないと。

三村 そうですね。

大竹 ただ、自然に話ができるこの番組がなくなったら嫌です。おそらく作ってない状態のさまぁ~ずは、「さまぁ~ず×さまぁ~ず」の中にいるんじゃないですかね。

「お父さん」と呼ばれたい

──息子さんが生まれたということで、これから大竹さんは息子さんから何と呼ばれたいですか?

大竹 「お父さん」。決めてますから。やっぱり自分らも男じゃないですか。成長期で転換するときがあるんですよね。「ママ、ママ」って言ってたのが、学校の周りで「ママ」って言ってたらバカみたいになって。急に「おふくろ」って言い始めるみたいな。あの瞬間を味わわせたくないから。最初から「お父さん」だったらそんなに恥ずかしくない。

三村 ただこれだけは言っとくけど、「お父さん」は、なかなか言ってくんないよ。「パパ」は比較的早く言ってくれる。

大竹 短いから。

三村 早く言わせたいから「パパ」になっちゃうっていうパターンもある。「ダディ」とか。

大竹 あはははは(笑)。

三村 「ダディ」とかも早いんだよ。

大竹 なるほどね。

三村 「お父さん」長いんだよ。

大竹 長えんだよな。

三村 長いから息子がなかなか言ってくれないんだよ。3歳くらいにならないと。「パパ」は1歳半から言ってくれる。だからそこの葛藤に勝たなきゃいけないんだよ。

大竹 耐えられるかなー。ただ、お前んちの息子は「パパ」から「お父さん」に変わる日が来るからね。

三村 うちは上の子が女の子だったっていうのがあるからなー。

大竹 女の子はいいもんな。

──この番組は三村さんのお子さんの成長を見守るドキュメンタリー的な要素がありますよね。

三村 そうですね。

大竹 1巻目から「三村家の人々」は入ってたわけだから、このDVD見れば全部わかる。

三村 三村家の人々がプライベートで歩いてると、なんかやたら息子注目されてんなってときがあるんですよ。「『さまぁ~ず×さまぁ~ず』見てんのかな?」って思うときありますね。

久しぶりにショートコントを披露

──vol.15には、ものすごく久しぶりにやられたというショートコント「UFO」と「透明人間」が入っています。

三村 ああー、さまぁ~ずコント。

大竹 あれ、オンエアしなくてよかったんですけどね。

三村 流れでね。

大竹 特に何もなかったんでしょうね。急にやったらどうなるかみたいな感じで。

──大竹さんが半分冗談で「今からコント」みたいなこと言ったら三村さんがドバーッと汗をかかれて。

三村 そうですね。

──そのときのリアルな様子が一部始終入ってます。

三村 まず「覚えてるのかな」っていう焦りがあって。

大竹 でも、結局、俺の中で一番好きなところを自分が忘れちゃったっていう。気に入ってやってたのに。忘れちゃってね。

三村 「ネタ」っていうだけで随分ハードル上がりますからね。

大竹 やっぱその、「作ったんだ!」みたいな感じがある。

三村 「それ作ったんだ」って(笑)。

大竹 「考えて、面白いと思ってやったんだ」みたいな、ハードル上がりますよね。

三村 あはははは(笑)。

大竹 まあ2年に1回コントライブもやってるんですけど。

三村 それは「作ったんだ」っていう感覚はなしだもんね。フリートークからのネタじゃないからね、別に。最初からネタをやるっていう。

大竹 それもプレッシャーですけどね。

さまぁ~ず

さまぁ~ず

左/大竹一樹(おおたけかずき)
生年月日:1967年12月8日
出身地:東京都

右/三村マサカズ(みむらまさかず)
生年月日:1967年6月8日
出身地:東京都

<衣装>
スタイリスト:髙村純子 酒井杏子(アシスタント)
衣装協力:SMART SPICE / RIELABO / Design Tshirts Store graniph / HOSU / NICOLE CLUB FOR MEN / GET TRY