子供の頃からひょうきんだったシソンヌの現在地 | DVD「シソンヌライブ[dix]」発売記念インタビュー (3/3)

「シソンヌライブ」を支えるスタッフ13名に聞く、
仕事へのこだわりとシソンヌの素顔

浦本佳亮さん / 舞台監督

お気に入りの公演は?

「どの公演も思い出がたくさんあるので選べないですね」

2015年「シソンヌライブ[quatre]」より、「俺の袋」。

2015年「シソンヌライブ[quatre]」より、「俺の袋」。

仕事内容と心がけていること

舞台監督をしています。「シソンヌライブ」ではそのほか、セットに関してお二人と今井さんと相談しながら作っています。お二人の思うイメージを大切にしつつ、それがお客さんに伝わる本番が行われることを目指しています。

シソンヌにメッセージ

スタッフではありますが、いちファンとしてもいつも楽しみでしょうがないです。次回がどうなるか今から楽しみです。これからもよろしくお願いします。

高橋京子さん / 演出部

お気に入りの公演は?

「どれも記憶に新しく、選ぶのが難しいのですが、強いて言えば[six]かと思います」

2017年「シソンヌライブ[six]」より、「父へ」。

2017年「シソンヌライブ[six]」より、「父へ」。

仕事内容と心がけていること

小道具の管理、本番の進行・転換を行っています。お二人が作りたい場所や動きや時間を、できるだけすべて実現できるよう、考えています。

シソンヌにメッセージ

記念すべき10本目のDVD完成、おめでとうございます。毎年、楽しくお仕事させていただいております。[huit]東京公演で、一度だけ、客席から本番を見ることができ、お二人が作り上げてきた空間を体感できたことが、とても心に残っています。お二人とも、どんどん忙しくなっているかと思いますので、どうか、どうか、お身体ご自愛下さい!

櫛田晃代さん / 照明

お気に入りの公演は?

「[sept]」

2018年「シソンヌライブ[sept]」より、「カメラマンとアシスタント」。

2018年「シソンヌライブ[sept]」より、「カメラマンとアシスタント」。

仕事内容と心がけていること

稽古に参加し打ち合せでイメージを共有しながら照明プランを立て、劇場で見せ方やきっかけを調整して、リハーサルのフィードバック(当然ビデオでしか確認できないじろうさんのチェックが的確で驚かされます)を経て本番の照明を仕上げます。本番期間中も必要に応じて微調整を入れます。じろうさん、長谷川さん共に稽古の時点から随所に細かい仕草が潜んでいる印象で、それらが劇場空間でも過不足なく伝わるような環境づくりを心がけています。

シソンヌにメッセージ

いつもスタッフへのお心配りをありがとうございます! 今後ともよろしくお願いいたします!

高橋真衣さん / 音響

お気に入りの公演は?

「公演となると難しいのですが、『知らない自分』『不安』『ガソリンスタンド』『老後』と、『ボクシング』の『ご飯を食べるのは右手、星を数えるのは左手です』みたいなセリフが好きです。『隣人』『恋人』もよく覚えているので[neuf]かもしれません」

2020年「シソンヌライブ[neuf]」より、「不安」。

2020年「シソンヌライブ[neuf]」より、「不安」。

<音響>だから知るシソンヌの素顔

音響として2週間程毎日稽古に通うのですが、長谷川さんは、いつも本当に丁度いい時間に稽古場にいらっしゃいます! 当初から変わらぬその姿勢が、日々の稽古の励みになっています。じろうさんは、本の進行や、お昼ご飯の様子によって、少し遅れることもたまにあるのですが、それもなんだかほっこりします。お二人の関係性やバランスがとても心地よく、私たちスタッフもとても居心地のいい稽古場です。あと、じろうさんはよくオナラをします。

シソンヌにメッセージ

いつも本当にありがとうございます。シソンヌライブの現場はもちろん、テレビを通しても、いつも元気をもらっています。お二人のご活躍、親族共々とてもうれしく応援しております。ハワイ公演、いつかお願いします!!

割田康彦さん / 音楽

お気に入りの公演は?

「全公演!」

2016年「シソンヌライブ[cinq]」より、「やめられないお母さん」。

2016年「シソンヌライブ[cinq]」より、「やめられないお母さん」。

仕事内容と心がけていること

私にとってシソンヌライブは「1年に一度のお祭り」であり「お正月」であり「大晦日」である。毎年必ず訪れるが、必ず過ぎ去って行ってしまう愛しき日々……。そんな日々の中で、私の「最高級アリーナ席」は稽古場。コントがゼロから仕上がってゆくその試行錯誤の全過程をつぶさに味わえてしまうという特等席! 嗚呼こんなにも間近でシソンヌのアレコレを堪能できるという贅沢が許されて良いのだろうか? いつか天罰が下りそうで怖い。

シソンヌにメッセージ

シソンヌは怖い。ものすごく怖い。演技力はもとより、観察力、洞察力、考察力、想像力、計算力、集中力、決断力、秘められた暴力(?)……、そして包容力と共感力。シソンヌは怖い。怖い存在だ。ゆえに毎回ビクビクしています……(笑)。

荒川ヒロキさん / 映像

お気に入りの公演は?

「[trois]」

2015年「シソンヌライブ[trois」より、「母と息子」。

2015年「シソンヌライブ[trois」より、「母と息子」。

仕事内容と心がけていること

コントの種類が下ネタからしんみりするものまで、いろいろあるので勝手にシソンヌライブのオシャレ感を担っているつもりでオープニング映像を作成しています。加藤さんのビジュアルデザインと合わせ技です。

シソンヌにメッセージ

1回目から急激な速度で成長されていくシソンヌさんに振り落とされないよう、自分も精進していきたいと思います! 節目の10回目おめでとうございます。

今村あずささん / 衣装

お気に入りの公演は?

「[sept]」

2018年「シソンヌライブ[sept]」より、「成美と百花」。

2018年「シソンヌライブ[sept]」より、「成美と百花」。

仕事内容と心がけていること

コントで使用する衣装のプラン・調達・製作、公演中の衣装の管理・早替えの段取りとお手伝いなどを担当しています。特別心がけていることはありませんが、プランに関しては自分なりのリアリティが多少でも衣装に反映されていて、かつ情報量ができるだけ少なくなるように気をつけています。この先、街中の「おじいさん」の観察を多めにしておくように心がけたいと思います。

シソンヌにメッセージ

いつもありがとうございます。シソンヌライブ、ずっと面白いです。足腰などの心配はありますが20年後のコントも面白いままだと思うので楽しみにしております。あと、いつかライブで全国行けたらいいなぁ。

西川直子さん / ヘアメイク

お気に入りの公演は?

「とても難しい質問ですが……。どの回も本当に面白いので迷いますが……[sept]です」

2018年「シソンヌライブ[sept]」より、「車に乗るな」。

2018年「シソンヌライブ[sept]」より、「車に乗るな」。

仕事内容と心がけていること

ウィッグの製作と、本番前や本番中のヘア(ウィッグ)のチェンジをしています。「シソンヌライブ」では、女性や老人のキャラクターのときに基本的には女性メイクや老けメイクなどのメイク替えをしていませんので、お顔はそのままでヘアだけでキャラクター作りが目指せるようにニュアンスやバランスに気をつけています。

シソンヌにメッセージ

2016年[cinq]からの参加ですが、いつも楽しくお仕事させていただきありがとうございます! 長谷川さん、0ミリからの刈り上げをいつもがまんして長めにしていただいてありがとうございます! (お客様には短い刈り上げに見えていると思いますが) じろうさん、[dix]では想像もしなかったヘアスタイルのオーダー(「人類の、未来のために」)、楽しく作らせていただきました! ありがとうございました!

松本英明さん / 特殊小道具

お気に入りの公演は?

「[six]」

2017年「シソンヌライブ[six]」より、「同居人の」。

2017年「シソンヌライブ[six]」より、「同居人の」。

仕事内容と心がけていること

肩書きは「特殊小道具」となっていますが、特殊な小道具というより「おかしな作り物」を作らせていただいております。お二人のコントは、作り物などなしでも面白いものばかりなので、あまり出る幕はないのですが、いざ、発注があれば、誠心誠意、真心込めて製作させていただいております。

シソンヌにメッセージ

毎回公演終了後、作った小道具をお持ち帰り下さり大変光栄に思っております。ただ、保管場所にお困りでしたら、ご遠慮なく処分なさってください。

ワタナベミカさん / 宣伝写真

お気に入りの公演は?

「[deux]」

2015年「シソンヌライブ[deux]再演」より、「別れ」。

2015年「シソンヌライブ[deux]再演」より、「別れ」。

仕事内容と心がけていること

チラシ撮影では、おしゃれな無表情を毎回楽しみながら一緒に作らせていただいています。

シソンヌにメッセージ

記念すべき10本目のDVD発売おめでとうございます。2013年から始まった公演もあと少しで10年ですね! お二人の独特な世界を見せてください。楽しみにしてます。

加藤和博さん / 宣伝美術

お気に入りの公演は?

「毎回更新されるので、その時の最新回」

2021年「シソンヌライブ[dix]」より、「町の葬儀屋」。

2021年「シソンヌライブ[dix]」より、「町の葬儀屋」。

仕事内容と心がけていること

チラシをメインとした、公演の宣伝美術全般をデザインしてます。当初からシリーズ化を想定していたので、「シソンヌライブ」シリーズとしての統一感を外さないように心がけてます。ほんとに続いて10作もデザインできたのは、とてもうれしくありがたいです。お笑いライブや演劇の会場で手にするチラシの束の中で、なんだかちょっと気になる「存在感」や「違和感」を感じてもらえればと思って作ってます。

シソンヌにメッセージ

「シソンヌライブ」10回おめでとうございます。チラシ撮影はずっとこぢんまりと少人数なので、ロケの際は機材運びなどもお手伝いいただいて、すいません&ありがとうございます。

齋藤拓さん / Web

お気に入りの公演は?

「[sept]です。初めて生観劇ができた公演でした。DVDではわからないシソンヌさんの場の制圧っぷり支配ぶりに一瞬で心を鷲掴みされました」

2018年「シソンヌライブ[sept]」より、「野村くん、オーディションを受ける」。

2018年「シソンヌライブ[sept]」より、「野村くん、オーディションを受ける」。

仕事内容と心がけていること

[six]から関わらせていただいたのですが、すでにトータルデザインが完成されておりましたので、宣伝写真のワタナベミカさんや宣伝美術の加藤和博さんが作られるヴィジュアルイメージ・世界観を限りなくノイズが入らないように、どのブラウザでもファーストインプレッションが変わらないようにWeb化することを心がけています。

シソンヌにメッセージ

YouTube「佐久間宣行のNOBROCK TV」で佐久間さんとのトーク最高でしたw ! もうこのまま、やりたいように、やれるところからいろいろ積み上げていっていただければ。健康で末長いご活躍を心から楽しみにしています。

重田知子さん / 制作助手

お気に入りの公演は?

「[sept]の「代わりに読んで」。ネタの内容がその後のコントとコントの映像につながっていて、面白いしうまいし、やられたーって思いました」

2018年「シソンヌライブ[sept]」より、「代わりに読んで」。

2018年「シソンヌライブ[sept]」より、「代わりに読んで」。

<制作助手>だから知るシソンヌの素顔

シソンヌライブの現場は、「ほんわか」しています。誰かをヨイショしたり、機嫌をとろうとしたりとか、政治がない。みんな対等な感じだからこそ良い作品を創れているんだなと思います。それから、じろうさんのスタッフに対しての気遣いに頭が下がります。じろうさんのお誕生日祝いをした翌日に、スタッフ全員にケーキを差し入れしてくれたり、イレギュラーな事態に対応したスタッフ全員に対してギフトを買ってきてくれたり。こちらが申し訳ないくらい。長谷川さんの良いエピソードは……あるんです、あるんですが、思い出せなかったです、すみません。

シソンヌにメッセージ

年々多方面で活躍されて、毎年お会いするときにはちょっと構えたりもするのですが、初めてご一緒した舞台公演から良い意味で変わらない自然なお二人。目標をどんどん更新していくシソンヌライブのお手伝いができて光栄です。シソンヌはもちろん、スタッフの皆さんとのお仕事が1年の楽しみの一つになっています。

シソンヌ

シソンヌ

プロフィール

シソンヌ

写真左 / じろう
1978年7月14日生まれ、青森県出身。

写真右 / 長谷川忍(ハセガワシノブ)
1978年8月6日生まれ、静岡県出身。

NSC東京校11期生同士で2006年4月に結成。「キングオブコント2014」王者。「シソンヌライブ」のほか、47都道府県を回るミニマムな単独ライブ「モノクロ」を展開している。細川徹のコントユニット「男子はだまってなさいよ」や、福田雄一演出「スマートモテリーマン講座」、ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」、「今日から俺は!!」(日本テレビ)など舞台やドラマへの出演も多数。じろうはドラマ「卒業バカメンタリー」(日本テレビ)、「四月一日さん家の」(テレビ東京)、映画「美人が婚活してみたら」「甘いお酒でうがい」といった作品の脚本を手がけている。毎週金曜「シソンヌの“ばばあの罠”」(RKBラジオ)放送中。