東京03飯塚が特別講師を務めたスクールJCAのオープンキャンパスは、会場に入りきれないほどの芸人志望者が集結する盛況ぶり。飯塚はトンツカタン森本、ゆってぃといった後輩とのやりとりで1時間の授業を繰り広げた。
授業の冒頭、飯塚は人力舎について「皆さんが持つイメージとそんなに変わらない。アットホーム、こぢんまり、あったかい」と説明。その後に芸人志望者たちとのQ&Aが展開されると、若者たちに対して飯塚はツッコミを入れつつ、質問に次々と答えていった。
2009年に優勝した「キングオブコント」本番まで、どのようにモチベーションを上げましたか?
決勝の前日夜にザキヤマ(アンタッチャブル山崎)に飲みに誘われて、(おぎやはぎ)矢作さん、塚っちゃん(ドランクドラゴン塚地)、角ちゃん(東京03角田)たちと明け方までカラオケをしたんです。塚っちゃんがMr.Childrenの「終わりなき旅」を、「キングオブコント、がんばれ!」みたいな替え歌にしてくれて泣きそうになりました(笑)。それから迎えた本番はいい意味で緊張感がなくて、もし飲みに行かなかったら家で悶々としていただろうから、優勝できたのはザキヤマのおかげです(笑)。
コントをやる上でうまくいかなかったときの心境は?
ネタを直して次の機会にウケたらうれしい。「ここでウケるぞ!」って思ってもウケないネタは未だにあります。それがあるから面白いし、一生続けられる仕事です。
賞レースのネタ選びは置きに行きますか? 攻めたほうがいいですか?
僕らの場合なんですが、「キングオブコント」に出場していたとき、4分に収まるネタがほとんどなかったのでネタ選びには苦労しませんでした。予選で2分ネタをするときは、もともと3分のネタを削ってなんとかしのぎました。
東京03が好きすぎて、東京03みたいなコントを作ってしまいます。その色を消すべきか、リスペクトしてずっと続けていいのか迷っています。
最初は誰かに憧れてもいいけど、似てないほうが絶対いい。自分が何をやりたいか、何が好きかを突き詰めれば、プロになってから徐々に個性が出てくると思います。