お笑いナタリー PowerPush - Quick Japan100号記念企画「歴代表紙を飾ったアノ人と語るQuick Japan」
ゴッドタン出演者インタビュー
「Quick Japan」はアカデミー賞じゃなくてカンヌ
──「Quick Japan」 100号ということで、みなさんが「Quick Japan」に対して思うこともぜひうかがえればと思っております。おぎやはぎさんにもよく出てもらってますよね。
矢作 はい。「Quick Japan」ってまだ世間が「面白い」とか「いい」とか言う前に取り上げてくれるじゃないですか。一番最初にやってくれて、それはすごいありがたい。ありがたいんですけど、なんせ特集してもらっても、「Quick Japan」自体がものすごいサブカルなので全然広がらないっていう(笑)。
──申し訳ないです!
矢作 だからみんなが読んでる雑誌……「anan」みたいになってほしいんですよ(笑)。それだったら「あの雑誌が取り上げてるんだから!」って、今まで興味なかった女子大生も「ゴッドタン」を観るようになるわけでしょ。だから取り上げてくれるのはすごいありがたいんですけど、「anan」じゃないってところが嫌です(笑)。
小木 僕も本当こういう雑誌ではナンバー1だと思うんですよね、「Quick Japan」は。他に類のない内容だし、中身もすごいし。最初「Quick Japan」読んで「おお~」ってなるんですよ、やっぱりね。芸人や芸能人にとって、この雑誌に出ることはすごい嬉しい。
矢作 表紙とか特に嬉しいんだよね。アカデミー賞じゃなくて、カンヌを獲ったみたいなことなんだろうな。
小木 そうなんだよ。メジャー誌よりこっちのほうが逆に嬉しいのはある。でもやっぱり矢作が言うように、売れてないのかわからないですけど……。
松丸 失礼だなあ。
小木 取り上げられても、すごい話題にならないの。
矢作 ハハハハハ(笑)。
小木 なることもあるんですけどね。だから僕は「anan」というよりも、ゴシップをどんどん入れていったほうがいいんじゃないかと思っていて。たとえば「サイゾー」のような感じで。
矢作 「サイゾー」って言っちゃってるじゃん(笑)。
小木 いろんなゴシップあると、俺は必ず買いますから。
矢作 それゴシップが好きなだけじゃねえか(笑)。
──松丸さんはいかがですか?
松丸 私もずっと憧れてた「Quick Japan」の表紙が飾れたことは夢みたいで、嬉しく思ってます……。女子アナだとうちの大橋(未歩)以来なんですかね? そういう意味でも快挙ですし、あと私の小説を掲載してもらって本当にありがたかったです(特集号で松丸アナが学生時代に書いた小説「スウィート シーズン」が全文掲載された)。
ひとり 載ってたねえ。
松丸 ただ、あの、なんと言うか……あんまり反応がなくて。
──そこはみなさんと共通してるんですね(笑)。
松丸 誰にも「読んだよ」って言われてないので、そこはすごい残念でした(笑)。
──みなさんは読まれました?
小木 全然読まないですよ。
松丸 読んでくださいよー!
ひとり かいつまんだやつ(ローソンのフリーペーパーに掲載されたダイジェスト版)は読んだけどさ。長いのはさすがに読めないな~。
松丸 あ、そういえば読んでくれた人いました! 劇団ひとりさんのマネージャーさんが「読んで吐き気した」って(笑)。
ひとり あんまりそういうこと言うやつじゃないのに。
矢作 いっつもニコニコしてるからね。
小木 そうだよ、絶対言わないよ。それが言うぐらいなんだ。
松丸 そうなんです。だから私びっくりしちゃって……。
ひとり あの小説、読む気失せるんだよ。大体こういうのって企画で半ページ載せるなら理解できるけど、よくもまあこんな文量を……。22ページ組んだの!? このときよっぽど記事なかったでしょ? 「これでどうにか埋めてやろう」みたいな(笑)。
小木 あれから全然小説書いてないじゃん、そういえば。
松丸 そうですねえ。人生が順風満帆にいってるときって、何を書こうか思いつかなくなっちゃうものなんですね。
矢作 じゃあ一番順風満帆じゃない時期に書いたのがあれなんだ?
松丸 そうです、大学4年生の頃……。
矢作 それであんなに浅いことを書くんだよなー。今はハングリー精神がないわけ?
松丸 はい。ハングリー精神がないので、最近、執筆活動は止めてるんです。
矢作 うるせえよ。
ひとり 何が執筆活動だ!
──すいません、「Quick Japan」の話題も……。劇団ひとりさんは特集したこともあって、連載もしていただいて、芸人さんの中で特に関わりの深い1人ですが。
ひとり そうですよ。「Quick Japan」はね、「ゴッドタン」を表紙にしてくれるような懐の深さがある。面白いと思えばそれを推せばいいんだっていう自分を信じている感じ、今売れてるからこの人出せとか、そういう周りに流されない感じが好きです。でもまあ7~8年やってた僕の連載が、「100号きっかけで辞めてくれ」って急に打ち切りと言われたので、そこに関しては全然納得いってません!(笑) だから自分の中ではトントンです!
出演者
おぎやはぎ / 劇団ひとり / バナナマン / 東京03 / ロバート秋山 / フットボールアワー後藤 / 森三中・大島、黒沢 / ダイノジ大地 / 松丸友紀(テレビ東京アナウンサー)
収録内容
「まさかのマジ歌フェスティバル2012」(東京・メルパルクホール 2012年1月12日開催)
※特典映像は後日番組オフィシャルサイトで発表予定。
※収録内容、仕様などは変更の場合あり。
プロフィール(左から)
松丸友紀(まつまるゆうき)
1981年5月13日生まれ
テレビ東京アナウンサー
劇団ひとり(げきだんひとり)
1977年2月2日生まれ
太田プロダクション所属
おぎはやぎ小木博明(おぎひろあき)
1971年8月16日生まれ
プロダクション人力舎所属
おぎやはぎ矢作兼(やはぎけん)
1971年9月11日生まれ
プロダクション人力舎所属