お笑いナタリー PowerPush - トレンディエンジェルインタビュー NSC・YCC・YOEC特集
NSC時代の財産は「相方や同期との出会い」
ハゲネタにもバリエーションがある
──NSCの生徒からはネタ作りに関する質問も多く寄せられています。「いつからハゲネタをやっているんですか?」とのことですが、いつ頃からでしょう?
斎藤 卒業して8カ月くらい?
たかし 1年弱ほど経ってからですかね。
──当時のお2人の髪はどんな状態でしたか?
斎藤 ちょっとだけハゲていましたけど、今ほどじゃない感じです。
たかし 僕はアフロヘアにしていました。
斎藤 これはWikipediaにも載っていることなんですけど、ダイノジ大谷さんに言われてハゲネタを始めたんですよ。最初は抵抗があったんです。昔からハゲネタはあるし。
たかし 「今さら古いだろう」と。
斎藤 でも、いざやってみたら、先人たちと今の僕らではやり方が違うし、まだ余地がありました。もっと深く掘れるし、バリエーションがある。一言で「ハゲネタでしょ?」っていうジャッジをする人には「何がわかんねん! 全部知ってんのか!」って言いたいです。
──「どうすればコンプレックスを明るくネタにできるんでしょうか?」というNSC生からの質問もあります。
斎藤 「THE MANZAI」で僕らが準優勝したときに、たけしさん(=ビートたけし)が「俺はハゲを隠しているほうが好きなんだけどな」っておっしゃっていたのが、すごく深いなと思って。たしかに隠していることの美学もわかるんです。でも僕らは「ハゲでーす!」って自分で言っている。それは自分からボケたかったからで、どうしてもこういうスタイルになっちゃっています。
たかしが笑うネタはお客さんにもウケやすい
──ハゲネタの印象が強いお2人ですけど、時事ネタも随所に挟んでいらっしゃいますよね。
たかし それは時事をハゲに変えているんです。
斎藤 “ジジイ”だけにね(笑)。時事ネタって、芸人たちに「なんやねん。安いことやってんな」と思われがちなんです。でも、なんと言われようとウケればこっちの勝ちですから。
たかし 半年か1年くらい経つと、できなくなっちゃいますけどね。
斎藤 だから毎年、新ネタを作り続けられるとも言えます。
──「コンビ間でこれだけは守ろうという約束事はありますか?」とNSC生からの質問がありました。何かあるでしょうか?
斎藤 自分の中のルールとして、俺が面白いと思って相方が笑うことをネタにしようと思っているんですよ。
──以前も斎藤さんは「たかしを笑わせるのが目標」とおっしゃっていましたね(参照:トレンディエンジェルM-1優勝会見「怒りをバネにして」頂点へ)。それはなぜでしょうか?
斎藤 たかしは“ゲラ”なんですけど、その中でもネタを精査しているんです。僕が台本を全部書いて漫才をやってみても、絶対にしっくりこない。2人でボケを出し合って、たかしが笑ったボケを入れたほうがお客さんにもウケやすいです。
──斎藤さんにとって最初のお客さんがたかしさん、ということですね。
斎藤 そうですね。僕は単純なので、自信になるんですよ。こいつが笑うと気持ちが乗ってくる。
たかし でも、たまに僕が笑いすぎて、次の日にやってみたら全然ウケないこともあります(笑)。そういうときは、ネタを作っているのがたいてい深夜2時や3時ですね。
斎藤 「深夜にネタを作るな!」って言いたいです。面白さがわからなくなります。
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トレンディエンジェル
NSC東京校10期生。2005年4月にコンビ結成。
左 / たかし
1986年1月30日生まれ。東京都出身。
右 / 斎藤司(サイトウツカサ)
1979年2月15日生まれ。神奈川県出身。