衝撃を受けた同期

──まずはNSCに入学された経緯を教えてください。

ジャルジャル後藤　僕らはコンビで一緒の高校に通っていて、大学入学と同時にNSCに入りました。「お笑いをやる、ってなったらNSCに入るもんや」と。それ以外の選択肢がなかった。

オリエンタルラジオ中田　僕は大学時代、今の相方（藤森）とは違う相方と学園祭で漫才をやったりしていました。好きな先輩が多く、大手だったので「一番デカいところで勝負したい！」と思いました。

──入学されるにあたって、どんな目標を掲げていましたか？

ジャルジャル福徳　みんな思ってますけど、「NSC在学中に売れる」という目標がありました。ナイナイさんが大阪NSCのときに、そういう伝説があったので。

後藤　キングコングさんもまさにその形で売れていて、講師の作家さんや先生も「キングコングはこうやった」とよく言ってました。

中田　僕はNSC在学中に売れることは考えてなかった。「4、5年はかかるもんだ」と思ってました。結果的には予想より早かったんですが、いいかどうかはわかりません。

──ジャルジャルさんはご自身で売れると思っていましたか？

福徳　一発目のネタ見せ授業で衝撃的なデビューを飾るんだろうな、と思ってネタ見せしたんですけど、「声がデカい」というお褒めの言葉だけでした（笑）。

後藤　内容に関しては一切何もなかった。「今日でお笑いの歴史が変わる」というイメージだったんですけど（笑）。

中田　自信があってもへし折られますよね。ヘタだというのもありますし、まわりも「笑いたくない」と思ってるから、どうやってもウケない。ただ僕らの頃は、はんにゃとフルーツポンチが同期の中で最初から目立ってました。金田なんて光ってましたね。相方がなんらかの事情で辞めることになったら、金田と組もうかなと思ってました（笑）。

後藤　僕らの同期ではプラスマイナスが当時から完成形で、初めて見たときは「やべえ！」と思いました。

福徳　あのときのプラマイの衝撃は忘れられなかったです。それまでは余裕の1位やと思ってたんですけど、初めてそのとき「負けたかも」と。