ダメ出しは愛情の裏返し

──特典の収録では、みなさんの「月曜×芸人」へのダメ出しが強烈でした。「月曜×芸人」の印象をあらためてお聞かせください。

アンタッチャブル山崎　やっぱり魅力的な3人ですねぇ（笑）。

バカリズム　僕らは、彼らのことが好きなんですよね。

山崎　中毒になってますね。ほっとけない。逆によーく見ちゃうから、いろんなことに気がついちゃう。

オードリー若林　本当は五分五分で戦いたいんですよ。

山崎　ただ、こっちものっとられないようにがんばるっていう。ほっといたらね、あの3人の勢いだったらのっとられちゃいますからね！ 危ないですから！（笑）

──とはいえ、バカリズムさんからの辛辣な言葉がとりわけ印象的でしたが……。

バカリズム　それは愛情があるからですよね。よく「ダメ男とどうしても付き合っちゃう女性」っているじゃないですか。そういう芸人なんです、僕らは。

山崎　「付き合っちゃってんじゃん！」ってね。

バカリズム　なんだかんだであの子達とは別れられない（笑）。

──若林さんは唯一、春日さんの相方、という深いつながりが普段からあります。

若林　彼は僕のダメ出しをもう聞かなくなってて（笑）。先輩やスタッフさんのダメ出ししか聞かないんですね。けっこう自分でできるほうだと思ってるみたいで。だからバカリズムさんやザキヤマさんには「よくぞ言ってくれた！」みたいな部分はありますね。

山崎　バカリズムの言葉がいちばん効いてるんじゃない？ 俺の言葉も右から左みたいになってるでしょ？

バカリズム　僕、あのとき春日くんに会ったの久しぶりだったんですけど、ガッカリした部分もあったんです（笑）。僕のイメージだと、ピンクのベストを着て、どんなときもブレずに言い切る、っていうイメージだったのが、意外とフニャフニャだったから「あれ？」と思って（笑）。

山崎　彼自身も感じてるんです、人気の衰えを（笑）。それから彼があまり言い切らなくなった。

若林　営業でもセンターマイクまで歩くスピードが速くなってますからね（笑）。

バカリズム　間がもたないんだ（笑）。

山崎　そういうのがかわいいよね！

若林　ほっとけない！

バカリズム　大好き！

──ちなみに「月曜×芸人」とプライベートでのお付き合いは？

山崎　何回か春日くんと飲みに行ったりしたことはあります。ほんとに物静かな好青年ですね！（笑）

──その後「月曜×芸人」の3人の中で番組に出演されたのは、中岡さんだけ（2013年1月放送「珍しいデリバリーでポジティブ！ 3」）ですよね。

山崎　あのときは「『月曜×芸人』楽しかったなぁ」って思ってから期間が空いてたので、中岡くんへのエネルギーが強くなりすぎちゃって。欲求不満だったんで、やっと「月曜×芸人」の一角に会える！ ってことでエンジンをふかしすぎましたね（笑）。

バカリズム　強く抱きしめすぎた（笑）。

山崎　愛情が強すぎてね。ちょっと抱きしめ方が強すぎたかも知れないですね。たまに会っておかないと。

バカリズム　愛し方の加減がわかんなくなっちゃう（笑）。

バカリズムと若林の急接近

──放送開始から1年が経ちますが、3人の関係性に変化は？

山崎　非常に打ち解け合ったというか。特に若林くんとバカリズムが急接近！ こっちが見てても嫉妬しちゃうくらいよ。

若林　どういう関係なんですか！（笑）

山崎　だって、行ってるんでしょう？ ドライブとか。

若林　まぁ行きましたけど。

バカリズム　収録の終わりにね、若林さんがお蕎麦が好きで「オススメのお蕎麦屋さんがある」ということで、若林さんの車に一緒に乗って行った、というくらいです。

山崎　2人っきりでしょう？

バカリズム　2人です。それまで連絡先を知らなかったけど、この番組がきっかけで連絡先を知って。

山崎　蕎麦屋だけ？ その後は？

バカリズム　別の日にカフェに行ったことがあります。

山崎　カフェだけ？ その日は。

バカリズム　その後ないですよ（笑）。

山崎　怪しいからさぁ。帰った？

バカリズム　帰りましたよ！

若林　普通に帰る以外に何があるんですか！（笑） これからテレビ見にくくなりますよ。

山崎　いや、これを聞くといつもモゴモゴするからさ（笑）。

──なるほど。そのほかは？

若林　この番組、当初ザキヤマさんが進行ということで始まったんですけど。ザキヤマさんが台本をだんだん読まなくなってきて。「読まないほうが新鮮なリアクションができるからいいよね」と。それはまだよかったんですけど、升野さん（バカリズム）まで読まなくなってきましたね。

バカリズム　新鮮なほうがいいかなと思って。

若林　次のくだりでやるはずだったことを、その場で思いついてやっちゃったり、というのがちょっと最近目立つようになってきた（笑）。

バカリズム　収録のタイムテーブルは見てるんですよ。そこだけはしっかりしてる。

山崎　うちのタイムキーパーだからね。

──「完パケ」企画のときはすごく活躍された、と。

バカリズム　「完パケ」大好きですね。

山崎　すごいノリノリで。けっこうバカリズムは他の番組で慣れてるんだよね。「毎週それで」くらいの雰囲気で。

バカリズム　全部完パケで行きたいですね。

三者三様のDVDオススメ場面

──最後にDVDに収録されている中で、オススメの回をお聞かせください。

バカリズム　僕は＃1（第1回）の「高級フレンチでポジティブ！」（Vol.1に収録）。番組を立ち上げたばっかりのときで、最初って「罰」とかなかったんですよ。ただ3人でゲストの人がポジティブになれることを経験しようみたいな。ただ楽しい。それが最近、徐々に痛めつけられるみたいな感じがありますからね（笑）。たまにはこういうロケもいいかなー、と。

山崎　平和な村を取り戻したい？（笑） 村に人間が入り込んできて「やれ開発だ、やれ開発だ」となって、俺たち森に住む動物達がね……。

バカリズム　追いやられちゃったから（笑）。

若林　僕はしょこたんがハードな目に遭ってた回（「気になるお店に行ってポジティブ！」Vol.2に収録）が思い出深いですね。

山崎　飼ってるものが次々と食材として出てくるというね（笑）。

若林　確かにいろいろやって、この回ほどハードなことはなかった。

バカリズム　唯一ゲストが泣いた回じゃないですか（笑）。

山崎　僕は「ラクロス」の回（「ラクロスでポジティブ！」Vol.3に収録）ですね。前田ちゃん（＝前田有紀テレビ朝日アナウンサー。2013年3月末で退社）と最後にお仕事ができて。前田ちゃん好きなので、本当に楽しかったなぁ。女子大生とも一緒になったし、3人とチームを組めたし。思い出深いです。