やれること全部やるのがチャラ男
──お二人の音楽活動についても聞かせてください。これまで3曲をリリースしていますね。1作目の「Re;rize」はどういう曲ですか?
兼近 これはもう、りんたろー。さんのすべてです。
りんたろー。 あはははは(笑)。俺の人生を詰め込んだ歌っすね。
──ファンにはこの1曲は絶対聴いてほしい?
兼近 俺は別に聴かなくていいんじゃねえかって思いますけど(笑)。アルバムだったらボーナストラックですね。最後の曲が終わって5分後くらいに急に始まる曲、みたいな。
りんたろー。 第1作なんで、あんまりお金をかけられなかったんですよ。いつかリアレンジ版を出したい。一方、「ネオチャラ(フィーチャラリング DJ DEKKA)」は50倍くらいのお金をかけて作った曲。クオリティ爆上がりです。
兼近 これは兼近がパリピを想像して歌詞を書いてます。パリピじゃない人から見たパリピの曲。「テキーラぶち込んで」みたいな。自分は酒飲めないのに(笑)。曲をプロデュースしてくれたデッカチャンさんとの出会いは意外と自分らの分岐点になってます。いろんなことをどんどんやっていけってアドバイスしてくれて。「早めにLINEスタンプ作れ」とか。芸能人的な活動の仕方みたいなことを教えてもらいました。
──曲を出すことも大事だと。
兼近 めっちゃ大事です。超やっていきたいです。
りんたろー。 葵夏美さんとのユニット「EXIT featuring NUTS-ME」として「NO MORE 恋泥棒」を昨年12月に配信リリースしていて、今は4曲目、5曲目に取りかかってます。
──本当にアルバムを作れそうですね。
兼近 で、ボーナストラックで「Re;rize」を(笑)。曲だけじゃなくて、本当にいろんなことやりたいです。YouTubeチャンネルも開設しましたし。やれること全部やるのがチャラ男だと思うんで!
ネタ合わせしてるだけで楽しい
──ここまでコンビ結成後の活動を振り返ってきましたが、お二人が人生で一番影響を受けたものってなんですか?
兼近 俺はピースの又吉さんです。(又吉のエッセイ集)「第2図書係補佐」を読んで、又吉さんみたいになりたくて芸人を目指しました。デビューしてから実際にお会いできて、対談みたいなものもやらせてもらったので、そこで1回目標を達成しちゃったんです。だからそっからが本当のスタートでしたね。それまではただ又吉さんみたいになりたい、又吉さんと何かしたいっていう気持ちだけだったんですけど、自分がちゃんと面白くなりてえって思い始めました。
──りんたろー。さんは?
兼近 やっぱ前の相方じゃないですか?
りんたろー。 ああー確かに。前の相方と今の相方かもしれないです。
──考え方はEXITになってから変わりましたか?
りんたろー。 もちろん! めちゃくちゃ変わりました。いろんな経験してなきゃ気づかなかったこともあって。その頃がなければ今の自分の感情もないと思ってます。EXITを組んで一番大きいのは「楽しい」ってことですね。ネタ合わせしてるだけで楽しくて、それがアツいです。俺の中では。
──海外という話も出ましたが、EXITはこの先どうなっていくでしょうか。
兼近 思うのは、何年かしたら俺らみたいなコンビが増えるんですよ。そうなってきたら俺らは変えてかなきゃダメ。わざと仲悪くしたり。
りんたろー。 なるほどね。
兼近 でもジジイになって、頭ズルむけで「ヒェヒェヒェ」はおもろいですよ。
りんたろー。 あはははは!(笑) その姿勢は貫くんだ。
兼近 それまでこのスタイルで持ったらですけど。途中で失速して何もできなくなったら日本を脱出します。今ってみんなが勝手に波を起こして、誰かが板を置いてくれて、俺らは立ってるだけで波に乗せてもらってる状態。誰も波を起こしてくれなくなったら転落するじゃないですか。いつかそんな日がくる可能性もあるので、そうなったら泳いで深海まで行ったれ!PON! PON!!みたいな。
りんたろー。 いや海外渡れよ! なんで深海行っちゃうんだよ。
兼近 見たことねえ景色見せたろか!?
りんたろー。 肺が破裂して終わるべ(笑)。
──(笑)。EXITの今後を楽しみにしています。
りんたろー。 先のことはまだなんにもわかんないですけどね。
兼近 どうなってもいいかなって思ってます。流れに任せる! みんな次第で僕らの人生が変わってくだけっすね。
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2019年4月19日更新