本当は感情的な人なんだろうな（安藤）

──演じているお二人を観ていてナチュラルなやり取りに感じられたのですが、どんな演出だったのでしょうか。

大島　それが、なんにもないんですよ。

安藤　自由にやらせてもらったというか、放任してくれたというか。「こうやれ、ああやれ」っていうこともなく。

大島　「心をあわせるように」っていうのを始まる前に言われたぐらいだよね。

安藤　寛容に見守ってくれました。

──そうなんですね。自然体な姿が本当の姉妹のようでした。

大島　それがよかったのか、あるいは見放されていたのか（笑）。

──お二人から見て、富子と都子はどんなキャラクターですか？

大島　富子は明るく見えるけど、すごくいろいろ考えてるのかなーって思います。都子は物静かで口数少ないけど的を射ていることを言うから、そのバランスを取ってるんじゃないかなって。

安藤　うんうん。富子は明るく立ち振る舞ってくれてる、優しい“妹”なんですよね。妹なんですけど、お姉ちゃんなんじゃないかって思うくらい包容力がある。

──たしかに、はじめは富子がお姉さんなのかと思っていました。

大島　雰囲気的にお姉さんって感じがしますよね。都子もめっちゃ優しいと思います。ぶっきらぼうだけど、言葉の中に優しさがあって。本当にいたらいいのになって思います。友達になりたい。

──安藤さんは都子をどんな人だと解釈して演じていますか？

安藤　本当は感情的な人なんでしょうけど、その感情を1個出すと制御が利かないタイプなんだろうなって。感情をそのまま出すのは抑えて、言葉に切れ味を出して気持ちを表してるんじゃないかなと思います。

めっちゃいいよ、吉祥寺（大島）

──ちなみに、お二人のロングヘア姿って目新しいですよね。

安藤　ロングヘア初めてなんですよ。

大島　私は7歳の七五三のとき以来かな。

──すごくお似合いです。今後伸ばしてみるのはいかがでしょう。

大島　いやー、キツイな。顔がかゆいです。刈り上げてスッキリさせたい。

安藤　周りの評判はめっちゃいいです。モテるんじゃないかと。

大島　うん、いいと思う。似合ってるもん。

安藤　伸ばそうかな……。ただ、今のこの短い状態ですでに汗だくだくになるので伸ばしたら夏場、サウナになってしまうかも。

大島　ずっと髪濡れてるんじゃない？（笑）

──ドラマに登場した中で、住んでみたい街はありましたか？

安藤　うわーどこだろう。神楽坂よかったなあ。

大島　神楽坂よかったね。十条もよかった。素敵な商店街でした。

──引っ越すときの街選びのポイントはどこでしょう。

安藤　商店街があるのはいいですよね。あと自然とか、公園があるところ……。

大島　それだけ聞いたら、吉祥寺じゃない？

安藤　うわ、吉祥寺だ！

大島　めっちゃいいよ、吉祥寺。（ドラマでは）誰にも薦めなかったけど（笑）。

──お客さんには「やめよっか」と言ってきましたが（笑）。

大島　自分には吉祥寺ですね。

安藤　吉祥寺、いい。

──では最後に、「吉祥寺だけが住みたい街ですか？」をまだ観たことがない人に向けて一言ずつお願いします。

大島　力を抜いて観られるドラマだと思います。私は子育てしながら観ているんですけど、すごくほっとしますし、30分の1話完結なので観やすいです。深夜に観るのにすごくぴったりと思うので、ゆっくりしたいときに観ていただきたいです。夜がオススメですよ。

安藤　面白いんですけど、深く傷ついたとき、ヘコんだときに観ると染みる部分もあります。私も夜がオススメです。