ナタリー PowerPush - ジャッカス / クソジジイのアメリカ横断チン道中
ジョニー・ノックスヴィル×ケンドーコバヤシ 日米“最狂のふたり”が初対談
白ブリーフの面白さは世界共通
──日本のお笑い界でも白いブリーフが人気ですが、この映画の中にも登場します。お2人は白ブリーフがお好きですか?
ジョニー この映画ではベリーロング玉ズ(金玉袋)が出てくるだろ?
ケンコバ あっはっはっはっ(笑)。
ジョニー その玉袋が長いってことを強調するためにあのブリーフを穿いたんだ。
ケンコバ あの玉袋にカラーリングした美術さん、すごい腕前やなと思いました。
ジョニー あの撮影では2種類の玉を用意したんだよ。1つは17インチで靴下の中に入れられるくらい長い玉で、もう1つは12インチの信憑性のある玉(笑)。
ケンコバ 信憑性のある(笑)。でも白ブリーフの面白さは世界共通やねんなって、ちょっとうれしくなりました。
ジョニー イエー!(笑)
──ケンコバさんも、ここぞというときに穿きますよね。
ジョニー 本当? どういうふうに?
ケンコバ 僕はお葬式のコントとか、白と黒でビシッとキメるときに穿きますね。上はフォーマル、下は白ブリーフっていうのが好きです。
ジョニー ハハハハハ(笑)。それは面白い。
──下ネタは見せられた人が顔をしかめるのが世界共通だと思いますが、お2人ともそういう顔をされるのが好きそうですね。
ケンコバ ははははは(笑)。
ジョニー 大好きだよ(笑)。イエー!
ケンコバ 僕もすごく好きです。
ジョニー でも、それでいたずらを仕掛けたあとお詫びしてハグすれば、すべて丸く収まるんだ。
ケンコバ なるほど。僕はけっこう逃げちゃいます。
ジョニー はははは(笑)。僕も逃げ出したことはあるけどね。
──あっという間にお時間になってしまいました。最後にご自由に言葉を交わしてください。
ケンコバ 次回作も楽しみにしてます。また新しいいたずらで楽しませてください。
ジョニー ドウモアリガトウゴザイマス。お会いできたことをうれしく思うよ。今日は来てくれてありがとう。ケンコバさんの活躍も楽しみにしてるよ。
ケンコバ ありがとうございます。
ジョニー これからネットで下着姿のケンコバさんを探してみるね(笑)。
ケンコバ ぜひYouTubeで(笑)。
ジョニーさんは思っていた通りの人でしたね。言葉がそのまま通じれば友達になれそうな感じでした。いたずらとかドッキリをお笑いにするっていうのは、誰よりもルールを理解していないとできないことですから。「こういう状況ではこういうことをやったら面白い」っていうことをちゃんと考えてますよね。無軌道な人ではないなと思っていたら、やっぱりそうでした。
エンドロールを見てうらやましいなって思ったのは、ドッキリをバラしたあとのあの雰囲気がよかったですよね。「なんだよ、先に言ってくれよー」みたいな。日本だとなかなかああいう雰囲気にならないかもしれない。アメリカっていいところあるなって思いました。やっぱりジョークとユーモアが国民性としてあるんだなって。もちろん「ジャッカス」をシリーズで続けてきた実績の積み重ねなんでしょうけど。日本でもちょっとやってみたいなって思いました。
『ジャッカス/クソジジイのアメリカ横断チン道中』予告編
映画「ジャッカス / クソジジイのアメリカ横断チン道中」
体を張ったハードなパフォーマンスで人気を集める「ジャッカス」シリーズ。その最新作となる今作は、ジョニー・ノックスヴィルが86歳のスケベなじいさんに変装して街中でいたずらしまくるドッキリ企画とロードムービーを合体させた新感覚の映画。じいさんと8歳の生意気な孫がアメリカを横断しながら各地で大暴れする。アメリカではオープニングで3200万ドルを記録し、「ゼロ・グラビティ」を軽々と抜き去り初登場No.1スタートとなった。3月29日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次ロードショー。
右 / ジョニー・ノックスヴィル
1971年生まれ。テネシー州ノックスヴィルで生まれ育ち、18歳のときに役者を目指してカリフォルニア州に移った。1997年にジェフ・トレメンス、スパイク・ジョーンズとともに「ジャッカス」のアイデアをMTVに売り込み、番組は大成功を収める。
左 / ケンドーコバヤシ
1972年生まれ、大阪府出身。1992年に大阪NSC(吉本総合芸能学院)に入学。いくつかのコンビを経て2000年からピン芸人として活動している。現在のレギュラー番組に「にけつッ!!」「バイキング」など。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。