ナタリー PowerPush - IPPONグランプリ
王者秋山と初陣岩尾&観覧ゲストが語る大会の魅力
──今回2度目の王者に輝かれました。ぜひ感想をお聞かせください。
素直にうれしいですね。あれだけ第一線で活躍している人たちの中で優勝できたというのは自信になります。ホリケンさんへのリベンジという意味でもうれしかったです。
──勝因はどうお考えになりますか?
自分は演じながら答えるタイプですが、それがうまくハマッたのかな、と思いました。タイミングや間がうまくかみ合ったというか。苦手な問題もあったけど、得意なところでちゃんとIPPONが取れた、というのもあったと思います。
──戦略を立てたり、事前準備をされたりはしていますか?
戦略とまではいかないかもしれませんが、自分は言い方や声の出し方を変えながら演じるタイプだと思っています。ジュニアさんやバカリズムさんみたいな正統派ではないですが、いろんなタイプの芸人が集まるからこそ面白いんですよね。
──「IPPONグランプリ」を通して芸人人生に変化は?
とにかく自信につながります。IPPONの収録前には「うわー、やだなー!」って逃げたくもなるんですが(笑)、絶対自分のためになるので出たい、みたいな感じです。
──大喜利の好きなところは?
考えれば考えるほど、ずっとひたすら正解がなく、どんな人が答えてもそれぞれの答えが出てくるところでしょうね。僕は表現に頼った回答が多くて、シンプルな回答を見ると「そのパターンもあるんだ」と思います。また1個いい答えを思い付いても、1日2日経ったら「うわ、こっちの方が面白いな」と。そういうのが無限にあるんです。
──今回の収録の際、松本さんとは話されましたか?
決勝のとき、ホリケンさんと“かぶせ合い”みたいになってて、あとでホリケンさんとは「ヤバい。これ、変な悪ノリみたいになってないかな?」と話したんですけど。小学生みたいなノリになって、決勝のレベルじゃない戦いになったんですよ。その部分を松本さんにエンディングで「あそこはiPodに落として聞きたい流れだ」って言ってもらえたときには、もう小便漏れそうになりました。あの流れを評価していただけるんだ、という。松本さんの言葉を僕のほうがiPodに落として聞きたいです。
──「IPPONグランプリ」の魅力を教えてください。
収録が終わったあともずっと答えを考えちゃうし、ひたすら自分のなかで更新していくんですよ、自分の中の面白いやつが。フリップの出し方ひとつで全然変わってくるし「この言い方じゃなくてちょっと変えたら絶対ウケた」というケースがある。意外とシンプルに見えて、ものすごく難しいもんなんだな、と思います。表情や声のトーン、キーとかも影響してくるから、深すぎますね。
秋山の優勝はもちろん印象的でしたが、僕は早押し合戦に必死になってしまい、周りの回答があまり見られなかった。いざ回答権を得たときに、その場の空気や流れにあった回答が出せていなかったかな、と思います。あと絵が不得意なので、思いついた答えを絵で表現するのに時間がかかってしまいました。
「IPPONグランプリ」は毎回観てますが、現場で思いっきりやりきって、後日オンエアを観て、そこで初めてチェアマンの寸評も聞けること。それは出場して初めてわかりました。大喜利の好きなところは、気持ちよくIPPONを取れたときはもちろんですが、いい答えを思いついた瞬間です。とにかく早くまた出たいです!
- DVD「IPPONグランプリ 07」
- 2014年5月21日発売 / 3240円 / 発売元:フジテレビジョン / よしもとアール・アンド・シー / YRBN-90774
出演者
チェアマン:松本人志
出場者(50音順):有吉弘行 / 飯尾和樹(ずん) / 小木博明(おぎやはぎ) / 小籔千豊 / 千原ジュニア(千原兄弟) / バカリズム / 日村勇紀(バナナマン) / 又吉直樹(ピース) / 山里亮太(南海キャンディーズ) / 吉村崇(平成ノブシコブシ)
フロア進行:伊藤利尋(フジテレビアナウンサー)
副音声:ずん
2012年4月7日放送分を収録
- DVD「IPPONグランプリ 08」
- 2014年5月21日発売 / 3240円 / 発売元:フジテレビジョン / よしもとアール・アンド・シー / YRBN-90775
出演者
チェアマン:松本人志
出場者(50音順):秋山竜次(ロバート) / 後藤輝基(フットボールアワー) / 設楽統(バナナマン) / 竹山隆範(カンニング) / 千原ジュニア(千原兄弟) / 徳井義実(チュートリアル) / バカリズム / 堀内健(ネプチューン) / 又吉直樹(ピース) / もう中学生
フロア進行:伊藤利尋(フジテレビアナウンサー)
副音声:ロバート
2012年11月17日放送分を収録