千鳥がMCを務めるAmazon Original新番組「最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ」。この番組は、笑いの最前線で活躍する実力派芸人たちが1日限りのオリジナルコンビを結成し、最強新コンビ=ゴールデンコンビの座を争うお笑いサバイバルバトル。令和ロマンくるまがマヂカルラブリー・野田クリスタル、霜降り明星せいやがハナコ秋山、ネプチューン堀内がニューヨーク屋敷、チョコレートプラネット長田がシソンヌじろう、ハライチ澤部がスリムクラブ真栄田、男性ブランコ平井がロングコートダディ堂前、ラランド・サーヤがしずるKAƵMA、ダイアン津田が永野を自らの“相方”に指名し、優勝賞金1000万円を懸けた即興コントバトルに挑む。
お笑いナタリーでは、この番組の見どころをさまざまな角度から紹介する大型企画を展開中。まずは番組の基本解説と、配信開始を待つ千鳥に収録の様子を振り返ってもらったインタビューを掲載する。10月31日(木)18時の配信開始に合わせてぜひとも“予習”しておいてほしい内容だ。
構成 / 狩野有理千鳥インタビュー / 成田邦洋千鳥インタビュー撮影 / 井上たろう
「最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ」予告映像第1弾
令和ロマンくるま×マヂカルラブリー・野田クリスタル
「M-1グランプリ」2023年王者(くるま)と2020年王者(野田)の“頭脳”担当による最強タッグ。世代も違えば、「2人で何かしたことはまったくない」と本人談。LINEも交換していなかった間柄。スタイルの近い2人の相性はいかに。
霜降り明星せいや×ハナコ秋山
ほぼ同期の同世代。身長もほぼ一緒。結成10年以内で、せいやは「M-1グランプリ2018」、秋山は「キングオブコント2018」で優勝している。レギュラー番組でも共演中。事務所は違えど夏の大型番組MCを経て信頼感が増す2人。
ネプチューン堀内×ニューヨーク屋敷
堀内は出場者の中で最年長。芸人になる前、「ネプリーグ」(フジテレビ系)のADをしていた屋敷だが、当時ネプチューンとしゃべったことはなかったそう。自由奔放に見えて大喜利力も高い堀内に、約20年後輩の屋敷が食らいつく。
チョコレートプラネット長田×シソンヌじろう
同期で20年来の仲。「キングオブコント2014」で優勝を争った。ユニット「チョコンヌ」としてライブを開催するほか、「キングオブコント」に挑戦したことも。戦い方を理解している2人がムチャぶりとも言えるお題にどう立ち向かうのか。
ハライチ澤部×スリムクラブ真栄田
2010年、2016年の「M-1グランプリ」決勝で戦った仲。「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)の探偵仲間でもある。一発一発がメガトン級の重量を持つ真栄田のボケに対して、情に厚い澤部の愛あるツッコミはうまくハマるか。
男性ブランコ平井×ロングコートダディ堂前
大阪時代から互いのコンビをよく知る間柄。Wメガネの細コンビ。お互い「キングオブコント」「M-1グランプリ」のファイナリストでもある。出てくるアイデアの数はおそらく膨大。大喜利も得意な堂前が平井に与えるものとは?
ラランド・サーヤ×しずるKAƵMA
10代の頃に遊びに行った近くの大学の学園祭で、ステージに立っていたKAƵMAに「こっちの世界へおいで」と言われているようだった、と語るサーヤ。カメラの外では三言ほどしか話したことがないという2人の本番での爆発に期待。
ダイアン津田×永野
ほかのどのコンビも恐れる、もっとも未知な組み合わせ。本人も「0か100」かの化学反応を予想する。浪速の漫才師・津田と、実はYouTubeでコントチャンネルを持っている永野の即興の掛け合いに注目だ。
今までになかった、オリジナルコンビで優勝賞金1000万円を狙うバトル
「THEゴールデンコンビ」で最初に注目すべきポイントは、先に出演が決まっていた8人(くるま、せいや、堀内、長田、澤部、平井、サーヤ、津田)が“(この世の)全芸人”の中から「こいつと組めば絶対に優勝できる」と思う相方を指名する点だ。集められた数人で、いわゆるフィーリングカップル形式の告白合戦を行い、たまたま相思相愛になった者同士が組むのとは異なり、「自分の能力を増幅させてくれる」「足りない部分を補ってくれる」「もしかしたら爆発的な何かが生まれるかもしれない」と期待し、1000万円を獲れる相手を“ガチ”で選んでいるため、芸人たちの勝負に対する考え方が相手選びの段階で垣間見える。
芸人たちに降りかかる難易度MAXのムチャぶりお題
多少の打ち合わせをしているとはいえ、実際のステージに立たなければ相方がどんなことをしてくるのかわからないのもこのオリジナルコンビの面白いところ。咄嗟の場面で出てしまった意外な言葉や動きを、相方としてどう笑いにするのか。その瞬発力にも着目したい。各ステージでは「『こんな医者は嫌だ!』のまだ見たことのないパターンをお願いします」をはじめとするさまざまな高難度のお題が出され、芸人たちはステージ裏に用意された小道具や衣装を駆使して即興コントを展開していく。
20代~50代の男女200人による投票で「一番面白くなかったコンビ」が脱落
審査するのは芸人や作家などお笑いの専門家ではなく、スタジオに集まった200人の観客。シンプルに「どれだけウケるか」が鍵を握る。投票結果は千鳥だけがチェック。なぜかその時間を異様に楽しみにしているノブが、最下位との差の開き具合をニヤリと笑いながら教えてくれる。敗退コンビはそのままスタジオに残り、千鳥の横から“ガヤ”としてバトルを盛り上げる。
挑戦する側じゃなくて助かった
──この「最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ」という企画について最初にお話を聞いたときのご感想は?
ノブ 過酷な、激しい戦いになるんだろうなと思いました。設定的にも1000万円という優勝金額的にも、これは本気になるだろうし、「挑戦する側じゃなくてよかった。助かった」と(笑)。実際に組んでいるコンビの相方以外とこれをするのはけっこう難しいですよ。
大悟 やる人間はめちゃくちゃ大変でしょうし、始まる前までは「“ヘタ”が出るだろうな」と思っていたんです。でもやってみたら、みんな“ガチめ”で来た。すごかったです。
──この大型番組でMCを務めることについてはいかがでしたか?
ノブ ずっとコンビでやってきているので、コンビでMCができるのはめっちゃうれしかったです。当日スタジオに入って、初めてあのセットを見たんですよ。あの規模! 「とんでもないものが始まる。なんてものを引き受けてしまったのか」と思いましたね(笑)。そのプレッシャーはありました。「我々が前説のようにちょっとでも笑いを作らないと」と、オープニングでステージにせり上がっていってるときに心臓がバクバクしていました。
大悟 確かにプレッシャーではあるけど、ほかの芸人が一番やりやすい状況に持っていく仕事なので、みんながやっていることよりはワシとノブのほうが簡単。収録ではお笑いがいっぱい続くからキツくなるだろうなとは思っていましたけど、最後までお客さんも元気なまま、笑いっぱなしのまま終わったのでよかったです。
次のページ »
あの場所と規模だからこそ出たカッコよさ