“サイキッカー上原亜衣”にも本当に恋をしたような気持ち

──お気に入りのシーンはありますか？

ひとり　コールドスリープから目が覚めたところかな。銃撃戦が目の前で繰り広げられていて、実際に銃撃戦に巻き込まれたらこんな感じだろうなーとか思いながら演じていました。

──コールドスリープマシンの中ではどんな気持ちだったんですか？

ひとり　まず「コールドスリープしろ！」って言われても、どう見てもその装置が学校とかにあるロッカーなんですよ。それをツッコんでいいのかさえわからない。たまたま予算がないからこういう感じなのか、逆に劇団ひとりだったらこれをうまくツッコんで笑いにしてくれるだろうっていう期待なのか、どっちなのかな？っていう気持ちでロッカーに入って。そもそもコールドスリープも3カ月なのか1年なのか、はたまた100年、200年なのか、起きたらどうなってるんだろうっていう不安もありました。

──今作では上原亜衣さん、小島みなみさん、白石茉莉奈さんという3人の女優さんがキスを迫ってきて、お色気たっぷりのシーンも満載でした。

松丸　ひとりさんもそれに応えてキス以外のことはけっこうしてたんですけど、ルール違反ではないんですよね。鼻を使って白石先生（白石茉莉奈）と戯れてたシーンなんかは「なかなかやるな」と思いました（笑）。

小木　僕も保健室で白石さんと劇団ひとりがギリギリのところをやってたの、ずっと見ていられました。ああいうAVがあってもいいなっていうくらい（笑）。キスしないっていうのがなんだったら本当のAVより興奮しちゃう。

矢作　たしかに（笑）。でも小島さんもエロかったよ。小島さんがいた部屋は保健室じゃなくてなんだっけ。風俗部屋？

小木　あったよね、風俗部屋みたいな。

松丸　能力開発部室です（笑）。

矢作　あの部屋の雰囲気もいいんだよ。フルーツ使って、すごいセクシーだった。

ひとり　僕はもともとファンでもあったから上原さんとのシーンは感情入りましたね。劇中の“サイキッカー上原亜衣”にも本当に恋をしたような気持ちになりました。

ウォッチングルームの的確なコメントも見どころ

──DVDとBlu-rayが2月に発売されますが、改めて観直したいシーンはありますか？

小木　全編じゃないですか？ 毎回違うキャストの目線になったら10回くらい楽しめますよ。

矢作　僕は銃撃戦が繰り広げられてる中、みんなで歌うところかな。あの歌をアドリブであわせなきゃいけない人たちの顔がすごい焦ってるから（笑）。様子見ながら探り探りで歌ってる顔をもう1回DVDで確認したい。

ひとり　僕はウォッチングルームの的確なコメントです。実は、あれ全部アドリブでやってるんですよ！

小木　信じてもらえないと思うけど、アドリブなんです。

矢作　いいよ（笑）。

ひとり　アドリブとは思えないくらい的確なコメントを繰り出してくれてるんですよね。第一線でやってるお笑いタレントっていうのはすごいなーって。それを改めてDVDで感じたい。

矢作　そんな見方されたら恥ずかしいから（笑）。

ひとり　今思えば一番面白いのはウォッチングルームかもしれない。

矢作　（笑）。まあ僕らもプロウォッチャーだから。

ひとり　けっこう歴長いもんね？

矢作　うん。長く入らせてもらってるよ。

ひとり　映画の中でウォッチングルームが映るって普通は絶対に邪魔なはずじゃないですか。なのにおぎやはぎとバナナマンは全然邪魔じゃない。僕はよく言ってるんですけど、ほかの映画でもやってほしいんです。「ランボー」でも「ゴッドファーザー」でもいいから、おぎやはぎとバナナマンのウォッチングルーム付きの映画が観たい。たぶん邪魔にならないと思いますよ。

矢作　そういう仕事来ないかな？

ひとり　そういうDVD特典とかあってもいいと思う。

矢作　松丸はどのシーン観直したい？

松丸　私は顔認証のところです。緊迫した中でも、随所に笑いの要素が入ってくる場面はDVDでもう1回注目したいなと思います。