お笑いナタリー PowerPush - ゴッドタン マジ歌フェスティバル
DVD「マジ歌フェスティバル2012」完成 ゴッドタン出演者が明かす舞台裏
後藤のダサさは先天性のジェッタシー
──特典映像にもなったフットボールアワー後藤さんのジェッタシーについて思い出してもらえますか?
矢作 後藤さんっていうのは不思議な人でね。ダサイVTRを作ったところで、本人がダサくないと、あんなにダサくならないんですよ。やっぱりダサさにも限界があると思うんです。後藤さんって、普通にいい男じゃないですか。でもダサイからね。なんにも似合わないんですよ。
──ジェッタシーの前から感じてたんですか?
矢作 感じてましたよ。時々テレビ見てると、後藤さんってMCやるときにちょっとオシャレな恰好とかしてるけど、それも似合ってない。すごいんですよ、人がダサい。でも本人に見せてあげたかったですね。あのVTRの会場でのウケ方を。
──ライブの後日にお話はされましたか?
矢作 しましたよ。
小木 ダサイ顔で笑ってましたよ。俺の前で。ダサイなーと思いながら。
矢作 ご満悦ですよ。こんなにVTRでウケるってないですから。ライブってやっぱり出る方がいいじゃないですか。VTRだとちょっと半減するし。なのに、出てる人と変わらないくらいの盛り上がり。だから本人がもし見てたら相当嬉しかったと思いますよ。
ひとり 笑い声がすごかったんですよ。控室にいたときに「ドドドドッ」て聞こえたから、なんだろうと思って舞台袖に行ったらジェッタシーが流れてて。めちゃくちゃウケてましたね。悔しいですよ。ただその後藤さんが「あえて自分はダサくやってるから、みんなそんなに笑ってるんだ」って思ってるから、そこに腹立ってて。いや、ほんと根本的にダサいんですよ。今度ちゃんと教えたいんです。「あえてやってるんやで」って顔をたまにするんですけど、そうじゃなくて生まれつきダサいと。先天性のジェッタシーだってことをちゃんと伝えたいです。
実現なるか、大晦日紅白マジ歌
──番組スタッフの熱の入れようもすごいですね。
矢作 毎回驚かされますよ。単純に、これは大変だったろうなって。ここのスタッフはやっぱりかけてる時間が違う感じしますね。適当に作ってるものが1個もないですから。ほんとにすごい。
小木 開演前のVTR(小木の前説オーディション)もいちいち凝ってますよね。普通にやらないっていう。撮影はもう楽しんでやってます。
矢作 開演前のVTRは、小木の真骨頂だからね。女に暴言を吐くっていう。女に暴言を吐かせたらほんとにすごいですよ。
──ひとりさんはマジ歌のとき毎回すごく凝っていますが、スタッフとどういうやりとりをしてるんですか?
ひとり 特に言ってないんですよ。行ったら卵がある。「ここから生まれてください」と。特殊メイクも阿吽の呼吸で。特殊メイクチームがね、ほんとにすごいんですよ。このチームと出会ってなかったら、今の僕はいない。
矢作 ほんとにすごいよね。
ひとり 第1回目の特殊メイクが原始人だったんですけど、あのときからずっとお世話になってて。自分たちで作れるものってある程度限られてるじゃないですか。どうしようかなって思ってるときにプロデューサーが「知ってる特殊メイクがいるからちょっと話してみよう」って。そしたら「原始人ができる」って言われて、その原始人をやるときに過去の映画やドラマとかでやった特殊メイクを見て。「じゃあ今後こういうことができるな」って、一気に選択肢が広くなったんです。そのニュアンスがね、ほんとに僕らのやりたいことをいい塩梅でやってくれるんですよ。
矢作 ちょうどいいよね、ふざけすぎてなくてリアルで。なんともいえない顔を作るよね。これはやっぱり劇団ひとりが言うようにセンスだと思う。ふざけちゃうよね、笑わせたいと思ったら。
ひとり 細かく言う必要がないんですよ。
矢作 全部面白いもん。たいしたもんだよ。こんだけ面白い人たちいっぱい出てきて必ずトリじゃないですか。ふつう嫌ですよ。でもちゃんと面白いのがすごいと思う。
ひとり 時間の制限もすごくあるんですよ。特にライブ。1組目が出てから何分で仕上げなきゃいけないっていうのも、チームが計算して分刻みでやってくれるんです。
佐久間P 普通考えられない。シバタリアンからトシムリンに40分で変わるとか信じられない(笑)。
矢作 半日くらいのイメージだよね。
佐久間P F1みたいに1回ほかの人でリハーサルやってるんですよ。
矢作 カッコイイ。プロだね。
ひとり やってみないとわかんないんですけど、あのメイク、取るのも同じくらい大変なんですよ。
松丸 へー、簡単に取れないんですね。
ひとり ベリッって取れるもんじゃないから、リムーバーみたいなものを隙間に入れていってうすーく取るんですよ。
矢作 サッてできないんだね。
ひとり 時間ないから、僕のデスマスクみたいなのを作っておいて。顔の型が向こうのチームにあるっていう。
矢作 ははははは(笑)。
ひとり 俺、このチームがどっかのバラエティ番組に取られちゃうんじゃないかってビクビクしてますからね。ただ……この番組に引き付けておけるほどのギャラは払ってないんじゃないかと。
佐久間P いやもう、マジ歌ライブもマジ歌選手権も、テレビ東京の予算でははまらないくらい大きな規模になってるからね(笑)。
ひとり 深夜番組がやるイベントじゃないよね。
──紅白の裏とかできそうですね。
ひとり いいですねえ。芸人だけでね。
小木 真裏でいいねえ。
矢作 紅白とは視聴者層がかぶらないから、意外にいいんじゃない? 紅白マジ歌(笑)。
ひとり ちゃんと紅と白にわかれてやりたいね。
ハワイで……
──最後に松丸アナから総評をお願いします。
松丸 いつももったいないなと思うのが、1日1回きりのライブなんですよね。ぜひこれを全国行脚という形で、全国に持っていけたらなと。
小木 ツアーをするのね。
ひとり でもこのライブって2回やりたくないんだよね。おぎやはぎとかも含めてファーストリアクションで見てほしい。
矢作 オネムリン出てきたときのインタビューとかも、もう1回やると違うものになるよね。
ひとり 恥ずかしい(笑)。
矢作 その場のアドリブで答えてるから。聞くことも決めてないし。
松丸 なるほど(笑)。でももっとたくさんの人に見ていただきたいですね。
矢作 だからDVDになってよかったよね。ほんとにもったいないし。
松丸 それか、ハワイとかでやるとか。
ひとり ハワイ行きたいだけだろ(笑)。
松丸 国を変えて。外国の方にもウケると思うんです。そうやってもっと大きくしていきたいです。
出演者
おぎやはぎ / 劇団ひとり / バナナマン / 東京03 / ロバート秋山 / フットボールアワー後藤 / 森三中・大島、黒沢 / ダイノジ大地 / 松丸友紀(テレビ東京アナウンサー)
収録内容
<本編>「まさかのマジ歌フェスティバル2012」(東京・メルパルクホール 2012年1月12日開催)
<特典映像>「ジェッタシーはダサぁない!ホンマはカッコええんやでー対決!」「小木の前説オーディション」「マジ歌ライブの爆笑裏側!密着ドキュメント」
<封入特典>24Pマジ歌ブックレット
<キャンペーン>DVD「ゴッドタン マジ歌フェスティバル2012」発売記念! HMV春の大感謝祭!!
概要:期間中、対象商品を20%OFFで販売
期間:2012年3月31日(土)~2012年4月15日(日)
対象店舗:HMV全店(HMV ONLINEは除く)
対象商品(品番)
「ゴッドタン 第2弾:MAJIUTA THE LIVE 完全版」(TXRS0002)
「ゴッドタン 第3弾:キス我慢選手権レジェンド」(TXRS0001)
「ゴッドタン 第4弾:再放送禁止!フルスイング傑作選」(MNTS11002)
「ゴッドタン 第4弾:芸人マジ歌選手権レボリューション」(MNTS11001)
「ゴッドタン 第5弾:キス我慢選手権フォーエバー」(TXRS0003)
「ゴッドタン 第5弾:R-18解禁!ストイック暗記王&傑作選」(TXR0004)
「ゴッドタン 第6弾:キス我慢選手権ファイナル」(TXRS0005)
「ゴッドタン 第6弾:絶叫のカオス傑作選」(TXRS0006)
「ゴッドタン 第7弾:芸人マジ歌選手権フリーダム」(TXRS0007)
「ゴッドタン 第7弾:衝撃のモンスター傑作選」(TXRS0008)
「ゴッドタン 第8弾:芸人マジ歌選手権ビッグバン」(TXRS0009)
「ゴッドタン 第8弾:キス我慢vs照れカワ 恋するバラエティーパック」(TXRS0010)
※収録内容、仕様などは変更の場合あり。
プロフィール(左から)
松丸友紀(まつまるゆうき)
1981年5月13日生まれ
テレビ東京アナウンサー
劇団ひとり(げきだんひとり)
1977年2月2日生まれ
太田プロダクション所属
おぎはやぎ小木博明(おぎひろあき)
1971年8月16日生まれ
プロダクション人力舎所属
おぎやはぎ矢作兼(やはぎけん)
1971年9月11日生まれ
プロダクション人力舎所属