タカアンドトシがMCを務める毎年恒例のお笑い特番「日本で一番早いお笑いバトル!フットンダ王決定戦2022」が、2022年1月1日深夜2時より4時間20分にわたって生放送される。お笑いナタリーはこの番組の特集を展開中。2回目の掲載となる今回はタカトシのインタビューを紹介する。タカトシは、ケンコバが王者となった前回大会を振り返るほか、「モジり世代闘争」が予告される今大会への期待を軽妙なやりとりで語った。
文 / 成田邦洋
タカアンドトシ インタビュー
王者ケンコバ、さすがの底力
──「フットンダ王決定戦」は今回で11回目を迎えることになりました。
タカアンドトシ・タカ うれしいです。毎年「フットンダ」があるかないか、10月くらいになるとソワソワし始めるんですよ。「今年もあります!」という連絡が来てよかったなと。ホッとしています。
タカアンドトシ・トシ 年明けにこの仕事、というのは身体に染み付いています。これがなくなると何をしていいのかわかりません。
タカ 毎年この番組のリハーサルをしているときに年が明けているんですよ。それがなくなると寂しいので続いてほしいです。
トシ 我々が死ぬまでやりたいです。
タカ 死んだあともね!
トシ 死んだあと、ってどういうことですか?
タカ 若手にバトンを渡すということですよ。「フットンダ」はずっと続いていって。初代MCの顔だけセットに飾っておいてもらって……。
トシ そんなことしてなくていいよ! バラエティなのに、変に重くなるから。
タカ 100年、200年と続く番組にしていきたいです。
──前回はケンドーコバヤシさんが第1回大会以来、2回目の優勝を果たしました。振り返っていかがですか?
タカ 放送時間が前回から4時間20分に延びたんです。出演芸人の皆さんはペース配分ができていなかったのか、後半になると誰も手を挙げない(笑)。そんな中で答えを振り絞ってくれたのがケンコバさんです。さすが中堅実力派芸人だなと。底力で優勝しましたね。
トシ 毎年ケンコバさんは「フットンダ」終わりで海外旅行に出発されるので、放送中もソワソワしていたんです。でも、前回はコロナ禍でそういうこともできなかったので、じっくりやれたんじゃないかと。
タカ 長期戦は強いですね、中堅実力派芸人は。芸歴が物を言うんだなというのを感じました。
トシ お見事でした。
24時間耐久「フットンダ」?
──生放送の終了時間が朝の6時20分ということで、少し眠たくなってしまった芸人の方もいたのでは?
トシ 出場芸人の方々も眠たいように見えましたし、仕切っている我々も眠たかったです(笑)。
タカ 視聴者もさまざまな人がいますよね。その時間に起きる人もいれば、深夜からずっと付き合ってくれる方もいる。もしかすると寝落ちしちゃってる方もいるかもしれない。今後はもっと拡大して24時間耐久でやりたいなと思います。
トシ もたねえよ! 俺らが一番しんどいよ。
タカ 今年も最長の放送時間ですからね。どんな戦い方をするのかが勝負のカギを握ってくると思います。
トシ 体力のある若手が有利という可能性もあります。これは楽しみですね。
──前回は、歴代チャンピオンの麒麟・川島さん、インパルス板倉さん、次長課長・井上さんの3人が審査員を務めましたが、この審査については?
タカ 歴代のチャンピオンの審査ですから、レベルも上がったのかなと。それまではスタジオが盛り上がっていたら布団が飛ぶというのもあったけど、チャンピオンは内容をしっかり見ていましたね。答えがウケていたのに布団が飛ばない、ということもありました。
トシ チャンピオンたちのジャッジなので説得力がある。審査に異論はなかったと思いますよ。
タカ それまではジャンポケ斉藤が強かったんです。答えを勢いよくガッと出して、「はい~!」って顔だけでアピールして(笑)。チャンピオンの審査は、斉藤にとってはやりにくかったかもしれません。
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