タカアンドトシがMCを務めるお笑い特番「日本で一番早いお笑いバトル!フットンダ王決定戦2021」が1月1日深夜2時より、番組史上最長の4時間20分にわたって生放送される。お笑いナタリーはこの「フットンダ王決定戦」の特集を展開中。2回目の掲載となる今回はタカトシのインタビューを届ける。
タカトシは、第10回大会となる今回の見どころはもちろん、麒麟・川島とハライチ岩井が優勝した前回大会、初出場の芸人たち、「モジり」や「イジり」のポイント、次長課長・井上、麒麟・川島、インパルス板倉の歴代王者3名が審査員を務めることなどについて語った。MCとして気合十分の2人による掛け合いを楽しみながら今大会に期待しよう。
文 / 成田邦洋
装置が壊れるほど白熱した戦い
──まずは麒麟・川島さんとハライチ岩井さんが同時優勝した前回大会を振り返っていただけますか?
タカアンドトシ・タカ 過去9回「フットンダ王決定戦」をやってきて同時優勝は初めてで本当に激戦でした。「(勝つのは)川島かな」と思ってたんですけど、岩井ががんばって食らいついてきた。意地を見ました。次長課長・井上さん、インパルス板倉、川島と強い人がだいたい決まってきていたんです。そこに岩井が来た。新しい波を感じました。
タカアンドトシ・トシ そうですね。だから岩井も……。
タカ 俺が今しゃべってんだろうが!(笑)
トシ そりゃ失礼しました。出すぎた真似をしてしまいました。
タカ まあ、そういった感じですね。どうぞ。
トシ もうないんかい! 岩井も、3人に続くようなレジェンド芸人になるくらい素晴らしいモジりを連発していました。記念すべき10回大会も連覇するんじゃないかと。
タカ 自信を付けた感じがあったよね。あの川島とやりあって、今回チャンピオンとして臨む。相当強くなってるんじゃないかと思います。
トシ 期待できますね。
──前回は布団を飛ばす装置の不調というハプニングがありました。
タカ あれこそ生放送という感じで僕は楽しかったです。ハプニングが起こらなすぎて生放送なのか収録なのかわからない人が多いんですよ、この「フットンダ王決定戦」は。進行もうまく行きすぎてますからね(笑)。あえて、ああいうのを仕掛けていこうかなと。
トシ あえてやったわけじゃないですよ?
タカ 視聴者はああいうハプニングが好きなんです。
トシ あのハプニングも、装置が壊れるくらいみんなが布団を飛ばしまくったゆえに起きました。それくらい白熱した戦いだったと。激戦を物語っています。
──岩井さんの回答をきっかけに不調になってしまいましたね。
タカ そうでしたか? もうあんまり覚えてないですね。戦いが激しすぎて疲れ切ってしまいましたから。
トシ お前はただ座ってただけじゃねえか! 回答に参加もしてねえし! なんで疲れることがあるんだよ!
タカ 逆に疲れました。
トシ なんかやれよ! まあ、今年も何かが起きるかもしれません。今までで最長の放送時間ですからね。
“ノリツッコまないモジり”が見られるかも
──初出場組として(インタビュー取材の段階で)発表されているのが、ぺこぱ、ぼる塾あんりさん、すゑひろがりずといった芸人たちです。お二人から見た印象は?
タカ ぺこぱは超忙しい中でこの「フットンダ王決定戦」にも出てくれてありがたいです。忙しすぎるので、放送中はたぶんほとんど寝ていると思います(笑)。
トシ そんなことねえよ! 仮眠室じゃねえんだぞ。何を休み取りに来ちゃってるんだよ。
タカ それくらい忙しいでしょうから。
トシ 年末年始は出ずっぱりでしょうね。
タカ ただ、頭はそのぶんフル回転していると思います。勢いはありますから楽しみですよ。
トシ “ノリツッコまないモジり”が見られるかもしれないですね。
タカ “モジらないモジり”も見られるかも。
トシ ダメじゃねえか! ルール無視じゃねえか! ぼる塾あんりはワードセンスが非常に高いですし、破壊力がありますからね。期待できます。
タカ “台風の目”的な存在になるんじゃないかなと。相当センスあります。ハマったらデカイと思いますよ。初の女性の優勝にも期待したいです。こないだ、僕らの「新ネタやろうぜ!」というライブにぼる塾にも出てもらって、初めてしっかりネタを見たんですけど相当面白かったです。あとは、すゑひろがりず。縁起がいい名前です(笑)。
トシ まあそうだけども! 昔の言葉をかけたモジりをやってくれるんじゃないですか?
タカ 衣装にもお正月感がある。海老一染之助・染太郎さん的な。
トシ 「おめでとうございまーす!」みたいな。鼓もどんどん叩いてもらって。
タカ 場を盛り上げてくれると期待しています。
勝負を度外視して楽しむ時間も面白い
──「フットンダ王決定戦」のスタジオはどんな雰囲気なのでしょうか?
タカ いつもリハーサル中に年が明けちゃってるんですよ。「明けましておめでとうございまーす!」というのは気がついたら過ぎちゃってる。あんまり正月になったという気分じゃないです。「フットンダ王決定戦」が終わってから「ハッピーニューイヤー」という感じ。出場芸人、皆さんそうだと思うんです。
トシ お正月はこれが終わってから、というイメージですね。
──根本的な質問ですが「モジり」や「イジり」のポイントは?
タカ 「うまくモジる」というのが、そもそものルールです。お題と似た言葉を使って、韻を踏んで答える。ただ、うまくモジる正統派は、それだけでは優勝できなくて発想力や意外性があるといいです。一刀両断、パワーでぶち壊してくるタイプの人もいます。うまさと面白さのバランスがポイントです。
トシ あと生放送中、必ず「ここだ!」みたいに、みんなが乗っかってくるところがあるんですよ。勝負を度外視して楽しむ時間。そこも番組としては面白いポイントです。勝負とはかけ離れた、お正月らしさが見えたりします。
タカ だいたい、次長課長の河本さんが出ているブロックはそうなりがちだよね(笑)。「優勝なんかこれっぽっちも目指してない」というような。
トシ 箸休め的な感じね。悪ふざけが好きなんで。
タカ 河本さんはそういうのが好きですから。河本さんのようなベテラン勢と若手の戦いも楽しみです。
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