タカアンドトシがMCを務めるお笑い特番「フットンダ王決定戦2019」が1月1日午前2時より、3時間50分のボリュームで生放送される。これに先駆けてお笑いナタリーでは特集記事を2回にわたって展開中。1回目の特集ではパワーアップする番組内容を徹底的に紹介した。2回目の特集はタカアンドトシと、前回優勝して7代目王者となった麒麟・川島の3人へのインタビュー。これが“平成最後”となる「フットンダ王決定戦」へ向けて3人のトークは大いに弾んだ。
取材・文 / 成田邦洋
川島が勝ち抜いた“死のブロック”はタカの策略?
──「フットンダ王決定戦」はこの2019年で8回目となります。前回は川島さんが2回目の優勝を果たしました。
タカアンドトシ・トシ さすが大喜利の達人。匠の域です。大方の予想通り、かつ見事に重圧をはねのけての優勝。王者の風格でございました。
麒麟・川島 ありがとうございます。
タカアンドトシ・タカ 一緒にやっていて安心感がありますよね。
トシ ボーッと言ってんじゃないよ! お前も出場してるんだから。
タカ 俺が笑いを取らなくてもいい。
トシ いや取れよ!
タカ そういうすごい人達に囲まれながらできることに私は幸せを感じます。
トシ お前はいつチャンピオンになるんだよ。
──川島さんは前回、初戦のBブロックを次長課長・井上さん、ケンドーコバヤシさん、インパルス板倉さんといった歴代王者との接戦の末、勝ち抜きました。
川島 その初戦が一番緊張しました。このメンバーの中で勝ち抜くのは2人だけ、というのはなかなか難しかったので、勝てたのはうれしかった。そのあとは勢いがよかったと自分でも思います。
タカ いきなり優勝候補が集まっちゃって、あそこは“死のブロック”でしたからね。あれは私がアドバイスして、そういうふうにしてもらいました。
トシ 最低じゃねえかよ! つぶしあいをしてもらおうとしたんじゃねえか!
川島 おかしいと思った。
タカ それでも私は優勝できないんですから。層が厚いです。
トシ もっとがんばれよバカ野郎(笑)。
体調整えてくるバイきんぐ西村に要注意
──「フットンダ」のレギュラー放送が始まってからは10年になります。振り返っていかがですか?
トシ “モジリの番組”ということで始まって。
タカ 最初の頃は“ダジャレの番組”って言ってたよね。「ダジャレで大丈夫か?」って不安しかなくて。いざ番組が始まったら「モジるって言いましょう」ってワードを統一しました。
トシ 「モジリだけで大喜利ってどうかな?」と思ったんですけど、さすが芸人の皆さん。あの手この手でボケてきて、どんどん番組が評価されて、ようやく根付きました。芸人の皆さんの力あっての番組です。
タカ 特番の「フットンダ王決定戦」は正月恒例なんですけど、芸人さんは正月、忙しいんですよ。いろんなお笑い番組があって局をまたいであちこち行く中、「フットンダ王決定戦」にも出てくれてありがたいです。
川島 これだけのメンバーが一気に揃う番組は、なかなかないですからね。タカさんがおっしゃったように忙しい中で戦うので体調との勝負にもなると思うんです。今回そういう意味で体調をしっかり整えてきそうなのは、バイきんぐ西村さん(笑)。
タカ たしかに体調はバッチリだろうね。
──西村さんは正月に忙しくない?(笑)
川島 みんな体調面で40や60くらいのパーセンテージで戦わなアカンのに、西村さんは100なので要注意です。好勝負になりますよ!
川島の娘は優勝賞品の高級布団で寝てる
──前回より放送時間が3時間50分に拡大して、出場芸人の皆さんはもちろん、進行役のトシさんも相当スタミナを使うのでは?
トシ 眠気とかはないですけど、布団がふっ飛ぶたびに毎回「フットンダー!!」って叫ばなきゃいけないので、後半になると気づいたら喉がだいぶ枯れてきます。
タカ じゃあ、最初に声だけ録っておけばいいんじゃない? 布団がふっ飛んだらボタンを押して「フットンダー!!」って音が流れるようにして。口パクで。
トシ そこまではやらないよ! なんで俺が口パクで合わせなきゃいけないんだよ! でも熱い戦いが繰り広げられるので、喉が枯れても自然と声は出ちゃいますよ。
──これまで「フットンダ王決定戦」にすべて出場されている川島さんは、毎年どういう気持ちで臨まれていますか?
川島 楽しい空気もあるんですけど、悔しい思いをしたこともあるからこそ、いざ本番が始まるとやっぱり勝ちたい。優勝するのと惜しいところで負けるのとでは、実家に帰ったときの待遇もちょっと違うんですよ。
トシ たしかに優勝商品の高級布団を抱えて帰ってきたら「おおー!」ってなるだろうし。
川島 高級布団を抱えるのと手ぶらとでは、ワケが違う。故郷に錦を飾る気持ちになるので優勝は何回してもうれしいです。前回もお布団をいただきまして、優勝が2回目なので布団も2枚目。贅沢なことに今、1歳の娘がその布団で寝てます(笑)。
──前回、優勝後のコメントでそのことを宣言されていましたよね。
川島 それまでは“おくるみ”だったんですけど、デビューがいきなりその布団ですから。「ラスト・エンペラー」ですよ。
トシ ヤバいね。もう安いホテルには泊まれないよ。
川島 ふわっふわの布団で寝させてるんで、3歳くらいでそういうホテルに行ったら「何これ?」ってなるかもしれない。
タカ 寝られなくなっちゃうんじゃないか?
川島 もちろん2019年も3枚目の布団を狙っていこうと思います!
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平成生まれの若手は昭和生まれの俺らがつぶす!
- 日本で一番早いお笑いバトル!
「フットンダ王決定戦2019」 -
中京テレビ・日本テレビ系
2019年1月1日(火・祝)2:00~5:50
- 「フットンダ王決定戦」とは?
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毎年大みそかの深夜から元日の早朝にかけて生放送で届けられる、日本で一番早いお笑いバトル。タカアンドトシがMCを務め、タカは解答者としても参加する。この番組で総勢36名の芸人たちが挑むのは、実際にあるものを“モジる”“イジる”お題の数々。その回答が面白ければスタジオに用意された布団が勢いよくふっ飛び、芸人に得点が加算される仕組みだ。より多くの布団を飛ばした芸人がトーナメントを勝ち上がり、準決勝を制した4名が決勝戦へ。果たして2019年、平成最後の正月に8代目「フットンダ王」の座に輝くのは誰なのか?
- 出演者
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MC:タカアンドトシ
出場芸人:アンガールズ田中 / アンタッチャブル柴田 / インパルス板倉 / 桂三度 / かまいたち山内 / カミナリ / ガリットチュウ福島 / ガンバレルーヤ / 麒麟・川島 / ケンドーコバヤシ / コロコロチキチキペッパーズ・ナダル / サバンナ / GAG坂本 / 次長課長 / 霜降り明星 / ジャングルポケット斉藤 / ずん飯尾 / タカアンドトシ・タカ / チョコレートプラネット / NON STYLE石田 / バイきんぐ / ハナコ秋山 / ハライチ岩井 / 野性爆弾くっきー / ロッチ / ロバート秋山 / 和牛
©中京テレビ
- タカアンドトシ
- 1994年結成。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。
- 左 / タカ
- 1976年4月3日生まれ。北海道出身。
- 右 / トシ
- 1976年7月17日生まれ。北海道出身。
- 川島明(カワシマアキラ)
- 1979年2月3日生まれ。京都府出身。1999年に田村裕と麒麟を結成。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。