あるあるのお題を詳しく教えてもらえますか？

──今回は2ndDVDの話がメインですので（笑）、そろそろ本題に。「レイザーラモンRG World Tour Final『Live in Japan』」はずっとヨシモト∞ホールや祇園花月という、いわゆるお笑いを発信する王道の空間で行われていて、それがこのイベントの特色になっていると思うんですよ。それを今回はあえて、ライブハウスの中という音楽の場所に移して行うわけですが、この違いはいかがですか？

しかも今回はスタンディングなんですよね。RUIDO K4さんのこれまでのライブに参加された方の話を聞くとみんな楽しいって言うし、ヤキモチ焼いてしまうというか。でも本当に楽しそうですし、やらせてもらえるのは光栄ですね。

──RUIDO K4では普段音楽ライブが行われているステージが舞台になります。

RUIDO K4さんは、客として本当によう行かせてもらってるんですよ。たぶん東京に来て一番行ってるライブハウスだと思います（笑）。プライベートでもよく行くし、やっぱり特別な場所なんですよね。そこにあるあるで行かせてもらうことは本当に光栄です。

──あのクローズドな空間だからこそ成立しているかもしれないマニアックな世界観が、果たしてあるあるでどうなるかというのが今回の見どころだと思います。RGさんはこの環境をどう楽しみますか？

お客さんとあるあるは特に、時間帯とか天井があるないとか、そういう環境の違いにまったく左右されないから、あるあるについていけば問題ないと思います。ただ今回はカラオケから選ぶんじゃなく、楽曲は決め打ちになるんですよね。大きな違いはそこだけなので、これをどうプラスにするか。いつもはリハーサルしたものをお見せするんじゃなく、その場で起こったこと、お客さんのリアクションも含めて飲み込んで形にするのがあるあるイベントのやり方だったんですけど、今回はあえて決めるというのが大きなチャレンジなので、スタッフで集まってじっくり話し合いたいですね。

──そうですね。基本的なコンセプトを踏襲しながらも、カラオケ機材ではないことや、タイムスケジュールの刻み方などで、まったく違う見せ方になるのではないでしょうか。

1日10あるあるということで決定していますけど、僕はまだそこ諦めてなくて。100あるあるにしたいんですよ。回数を重ねることで何か新しいものが生まれるんじゃないかという予感があって。

スタッフ　できなくはないですけど……朝すごく早くなりますよ。

全っ然。お客さんから「100も要りません！」って言われるならアレですけど（笑）。あと、もしよかったらあるあるのお題を詳しく教えてもらえますか？

──あはははは（笑）。

おかげさまで経験値を積んでいますから、このお題ならこれはできる / できないというアイデアがこちらから出せるので。美術であったり音響であったり、環境や時間帯でいろいろなあるあるが言えるでしょうし……（と、RUIDOの設備を利用したあるあるを次から次へとプレゼン）。

生のあるあるの面白さを再確認

──お話を聞いていると、あるあるをRGさんが今、いろんな経験を積んだ上でやっているというのは、すごく重要なことかもしれないですね。大げさに言うと、RGさんの人生において大きな転換期にもなりうるような。

いやホントそうですよ。この3、4年で僕はだいぶ生まれ変わりました。あるあるもそうですし、「RGの赤い糸の女」の舞台や、「THE MANZAI」などに参戦させていただいたことは、自分の中で大きい出来事ですね。舞台でのあるあるは、観ている人がそれぞれ“編集”するんですよ。こっちであるある歌っていても、元々の歌の歌詞が気になったらそっちに歌詞を合わせますし。それがあるあるの醍醐味であり、怖いところでもあるんですけど。編集されたあるあるのよさももちろんありますが、生のあるあるの面白さをここ数年で再確認しましたね。

──それぞれ別の経験値を積んできた人たちが集まってあるあるを聞いているというのも興味深いですね。

お客さんとあるあるをやっていると「何この異空間!? この星でここだけ」みたいな気持ちになって（笑）、ゾクゾクするんですよ。それを自分が大好きなRUIDO K4さんで……これダンサーを呼ぶってのもありですかね？

──アイデアが尽きないですね（笑）。

いろんな可能性があると思うんですよ。ちょっと次回の企画会議から参加させてもらってもいいですか？