地上波の番組でNGになった企画を蘇らせるAmazon Prime Videoオリジナルバラエティ「今田×東野のカリギュラ」。このシーズン2が本日8月31日に配信開始された。
お笑いナタリーは「カリギュラ」特集の第3弾として、新シーズンの初回収録を終えたばかりの今田耕司と東野幸治、そして総合演出の姉崎正広氏にインタビューを実施した。今田と東野が番組を「匂い立つようなバラエティ」と語る、その理由とは。また姉崎氏からは番組に関する驚きの裏話や壮絶な収録現場のエピソードを聞くことができた。
取材・文 / 塚越嵩大 撮影 / 須田卓馬
──初回収録お疲れ様です。ついに「カリギュラ」のシーズン2がスタートしましたね。
東野幸治 いよいよ始まったかと期待が膨らんでおります! 楽しくやれる番組なので続編が決まってうれしいです。
今田耕司 一発目の企画は、鹿、猪に続く“狩りシリーズ”の新作「東野、カラスを食う」でした。「カリギュラ」といえば東野くんが生き物を殺して始まるのが定番になりつつあります。お祭りというか儀式みたいな(笑)。
東野 「次は熊を狩る」って言っていたんですけど、熊がブッキングできなくてカラスになりました(笑)。でも結果的に「カラスを食う」も興味深くて面白い企画になったと思います。カラスは割と深刻な被害をもたらしていて、ハンターの方々が当番制で駆除してるんですって。そういった社会問題をしっかりと扱っていることが伝わればいいですね。僕の中では「社会問題と真面目に向き合わなきゃ」という気持ちと、「バラエティにしなきゃ」という気持ちがせめぎ合っているので、ただただふざけているように見えていたら心外です(笑)。
今田 詳しくは言えないですけど、“ウリ坊”のシーンはかなりギリギリです。スタジオにどよめきが起きましたから。これは番組でチェックしてください。
──シーズン1も「ホームレスインテリクイズ王決定戦」や「オレオレ詐欺選手権」などインパクト抜群な企画がたくさんありました。思わず息を飲むようなシーンも次々と飛び出します。
東野 ユニークな企画が多々ある中で、僕が特にお気に入りだったのは、芸人たちが篠原信一さんや貴闘力さんを本気でさらう「SARAI選手権」です。見ていて本当にドキドキしました。
今田 さらう側もすごいけど、さらわれる側の「なんやお前ら」って睨みつける感じもめっちゃ怖かった!(笑)
東野 ほかにも「自作自演やらせドッキリ」「嗚呼、麗しのお鳴らし」といった、最近はなかなか見かけないバカな企画が多い。「こういう企画、久しくやっていなかったなあ」って思いながら、楽しくVTRを観ています。
今田 シーズン2では演者とスタッフの意思疎通がよりスムーズになっているように感じました。番組が続くことでどんどんチームワークが強まって、より過激な企画にチャレンジできるようになるんじゃないかと期待しています。
東野 続くとしたら絶対、熊を狩りたいです(笑)。
──私も「カリギュラ」ならやってくれるはずだと信じています(笑)。では最後に番組を観たことがない人に一言お願いします。
今田 最近はあっさりしている洒落たバラエティが多い気がするんですが、「カリギュラ」はちょっとクセがある“匂い立つようなバラエティ”だと思うんです。画面から臭い何かが匂ってくる感じ。写真や映像を加工してばかりのこの時代だからこそ、生っぽい面白さを若い人に味わってもらいたいです。人肌を感じてほしい。
東野 今パッと台本を見たら、企画名のところに「家庭内下着泥棒グランプリ」って書いてあったで! なんちゅう企画や(笑)。
今田 匂いそうやなー(笑)。匂いを伴うバラエティや!
東野 「面白おかしく見せたらダメだ」って思われそうな題材をどうやったら面白くできるのか、スタッフも演者もかなり考えているので、ぜひ観てほしいです。楽しい企画が目白押しです!
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総合演出・姉崎正広インタビュー