歯のある日村と、歯のない日村

──この単独ライブのタイミングで日村さんの歯がインプラントに変わりました。

日村　そう。このジャケットのときはまだ治してないですからね。で、裏面（場面写真入り）になると治ってるっていう。

設楽　去年のライブの稽古してるときに前歯が取れちゃったんですよ。マジ歯が普通に、ポロって。

日村　そうそうそう。

設楽　だからそういう部分ではすごく変わってます。

日村　そうですね。

設楽　昔の映像見ると気持ち悪いですからね。俺はもういまの日村さんを見慣れちゃってるから。でも、うちの奥さんは「いまの日村さんは気持ち悪い」って言ってますけど。だからどっちにしろ気持ち悪いのかな。

日村　そう。変わってないよね、気持ち悪いっていう意味では。歯を治しても気持ち悪いっていう。

設楽　歯で言うと、このDVDから新しい日村。

日村　歯のある日村と、歯のない日村。

設楽　ある種の分岐点になるのかも（笑）。

日村　あっはっはっは！

──歯を入れることで生活は変わりましたか？

日村　変わります、変わります。要は食べられるものが増えるんですね。

設楽　稽古中にそういう驚きがバシバシ出てきた。

日村　そうそう。この稽古中がまさにそのど真ん中にいる感じ。「こういうおいしいものがあったんだ！」っていう発見。こんなに噛んでいて楽しいものがあるのかっていう。

設楽　前は“ノーナッツ人生”だった。ナッツが噛めないから。それがこの稽古中にカシューナッツに驚いて、ピスタチオに気絶に近い衝撃を受けて。

日村　ピスタチオはもう衝撃。「こんなにおいしいの？」って。

設楽　ノーナッツ・ノーライフ。ナッツのない人生は考えられないね。

日村　いまは考えらんない。ファンからのプレゼントも最近はピスタチオがめちゃめちゃ多いです。ありがたいことにね。

今年8キロ太ってるんです

設楽　ベビースターとかも、前は奥歯がなかったからグッチョグチョにできなかったみたいで、歯が入ったら「こんなグチョグチョになるんだ！」って驚いてたよね。

日村　いままでベビースターはちょっと痛かったんです。

設楽　飲み込むときにちょっと痛いくらいで飲んでて。

日村　「うう～ぐうぅ～、痛い痛い、おいしいおいしい」みたいな。これが俺の中のベビースター。それが歯があるとグッチョグチョになるから「こんなにおいしいの？」っていう。ベビースターの知らない味をいま知ったところなんです。

──歯を入れたことによって食べ物がおいしくなっちゃったら体重が……。

日村　タバコもやめてるんで。

──どんどん太る要素が……。

日村　まあいいやっていうのもあるんですけど。もうすぐ100キロなんですよ。100行ってみて、考えようと。

──もう年内に行きそうな感じですか？

日村　もう、「100を狙ってください」って言われたら、すぐ行きます。自分の中で普通に生きてるだけで、今年8キロ太ってるんです。これがもう「行きなさい」って言われたらもうヤバいです。すぐ行きます。

──本当ですか？ その瞬間はぜひ次の単独ライブ用にカメラを回してもらいたいです。

日村　100に到達する瞬間を。確かに。俺、毎日体重計乗ってるわけじゃないんです。たまたまこの前バンジージャンプ飛ぶからって飛ぶ直前に体重計に乗らなきゃいけないんですよ。いろんな装備だなんだをつけて、乗ったら99だったんです。「おお、ヤベえ！」って。何か乗せたにせよ、99まで行くんだって。なんかで風呂入るに、体重計乗ったら95あったんですよ。それがちょっと前なんで、もしかしたらいま98くらい行ってる可能性あります。

──そろそろ誰かに毎日カメラを回してもらわないと。

日村　あっはっはっは！ 到達の瞬間を。

設楽　日村さんが100っていう数字をもらえるなんて体重くらいしかないよ。

日村　100点ないでしょ、100キロ。そうだね。

設楽　もうなんならこの喋ってる時点で103キロとかになってるかもよ。

日村　過ぎてたらもう残念だよね！ 「100、バーン！」って見たいですよね。デジタルの数字で。あとちょっとってなったら、何グラムかをその場で食べて。見たいですね（笑）。