本日8月27日、
「マンスリーよしもとPLUS」にて又吉が連載していた自身のコラムに全面加筆し、上京してからの日常を東京の風景とともに描いた本書は昨日8月26日に発売。トークイベントを前に行われた取材会で、又吉は自身初の単行本となる本書について語った。「東京のことを書きたかった」と話す又吉は、「東京の素晴らしいところと思い出はもっとある」と“百景”では収まらなかったことを明かす。タイトルについては太宰治の「東京八景」からヒントを得たと話し、「太宰は32歳で『東京八景』を書いているので、僕も今は33歳になってしまいましたが、誕生日が来る前の32歳までに書き上げました」とその思いを語った。
また、相方の綾部に一番感想を聞きたいという又吉だったが、「でも(綾部が読めるのは)領収書がギリ。台本も僕に読ませて『口頭で伝えてくれ』って言うくらいなので、この文字数では無理かもしれない」と笑う。また次の目標を問われると「これを目標にしてたので、今目標を失いかけてます。……オリンピック終えたばかりの選手みたいな発言になってしまいましたが(笑)」と話しており、次なる目標はこれからの様子。最後に「興味ない人にも読んでいただきたい。東京に住んでる人にも、住んでない人にも。つまり全員ですね。それぞれの捉え方で読めるように意識しました」と本書をアピールした。
トークイベントには、又吉が好きな作家の1人である西加奈子が登場。西は「新書とか、ナントカのススメとか、要領よく生きる方法を教える本が売れているけど、『東京百景』は最短距離の幸せとは真逆にある作品。東京の風景や日常が又吉さんの網膜を通すとこんなにドラマチックになるんだなって思います」と話し、さらに「読み終わったあと感性をクリアにしてくれる。ビビッドに東京を見ることができる」と一気に感想を述べた。「今日はこれ言えたので、満足(笑)」と笑顔を見せる西に、又吉は「踊り出したい気分。でもダンス経験がないんで」と喜びを表した。そのほかにも、互いに「大好き」だという「東京」に対する思いや、「上京」という言葉に含まれる感傷などにも触れながらトークを展開。さらに「物件の内見のときに知らないおじさんが『いいな、俺も見よう』ってずっとついてきた」などのエピソードが又吉の口から語られ、会場は笑いに包まれていた。
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